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1)仁王門の不思議
お寺でよく見かける仁王様は、金剛力士といいますが、左右二体あるところから仁王尊、2天王、2天などとも言われ仏法の守護神であります。山門に向かって左は口を開き阿形と呼ばれ、右は口を閉じて吽形(うんぎょう)と呼ばれています。静かな夜誰もいない仁王門に立つと、左の阿形像からかすかに「アー」という声が聞こえてきて、右の吽形(うんぎょう)像からは「ンー」という声が聞こえてくるといわれています。 これは、宇宙がまわる音だとも言われ、相撲の仕切りのときに「阿吽の呼吸で立ち上がりました。」というように、
呼吸の合った力強い仕切りなどの形容に使われたりします。この呼吸音こそ聞きうる最低の0dB(ゼロデシベル)かも知れません。
2)シャーロックホームズはこうやって泥棒をつかまえた。
コナンドイルの名作の主人公、シャーロック・ホームズが、ある日酒場に入りました。よくみると泥棒が何人かでテーブルを囲んでひそひそなにやら相談をしていました。ところが、声が小さくてよく聞き取れません。よくみるとこの酒場は、天井が楕円形をしていてその一方の焦点に泥棒たちのテーブルがあるのに気づきました。そこでホームズはこの焦点と反対の位置(焦点)にテーブル席を取りました。すると、泥棒たちの話が手にとるように聞こえてくるではありませんか。こうしてなんなく泥棒の現場をおさえることが出来たといいます。このように、音には、光のように反射していくというような性質も備えています。
3)日光東照宮の鳴き龍の不思議
日光東照宮薬師堂の天井に描かれた龍の目の下に立って手をたたくと龍が鳴いているように大きな音が聞こえてきます。これは、拍手の音が床と天井等に反響して聞こえる音です。この現象は、オーディオルームなどにおいて音場に癖のある場合、同じような現象が起こる場合があります。こういう場合、室内にうまく吸音材を施すとその欠点を補うことが出来ます。
4)仏壇夜鳴きの不思議
ある家の仏壇が夜になると「ビーン・ビーン」すすり泣くような不思議な音を立てて、その家の家人が非常に気味悪がっているという話を聞き、もしかすると、何か比較的低周波の音が振動し音となっているのではないかと考え状況を聞いてみると、6畳の和室の隣に4.5畳のダイニングキッチンがあり、そのダイニングが板張りで冷蔵庫、洗濯機、が置かれ隣の6畳間のダイニングとは反対側の壁にそってたんすと仏壇がおいてありました。 夜鳴きの時間から推測して、稼動しているとすれば冷蔵庫しかなく、その冷蔵庫の下にまずはと思いゴムマットを敷いてみました。すると、あっけなく問題は解決したことがありました。冷蔵庫のモーター音が床下の根太と伝わり仏壇の中の比較的ゆれやすい飾り物を揺らし音となっていたようです。こういう場合のゴムマットは冷蔵庫の重さが乗ってもつぶれないものがよろしいと思われます。
音にはさまざまな不思議な現象が御座います。音のさまざまな性質をよく知っていくことが、防音工事、防音対策には大変重要なこととなることがさまざまな例をあげてお解りになっていただけたことと思います。もし、ご自分で防音対策を検討していく場合にお役に立てばと思います。
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