日記絵

     
     胸倉掴み→キスのコンボで。

     
     成人男子の頬とは思えません。つつきたい…。

     
     甘々。誕生日くらい、優しくしてあげればいい。

     
     ――だから行こう。ボク達にしか、行けない場所に。

     茜色に染まる冬の空の下、一歩は宮田に手を差し出した。
     逆光でよく見えないが、一歩の表情は穏やかで、しかしその瞳には強い意志が宿っているように見えた。

     夕日に目を眩ませたのか、それとも一歩のそんな顔が眩しかったのか。
     宮田は僅かに目を細めた。

     差し出された手は、未だに彼の返事を待っていた。


     
     一歩のインタビュー記事(写真付き)を読んでヤキモチを妬く男。
     …そんな顔、誰にでもすんじゃねえ!