日記絵

     
     やはり宮は黒猫のイメージ。

     
     千堂さん、おたおめ!

     
     風呂上り。

     
     学ランいぽはかわゆすぎる…!!

     


     
     攻める宮に、逃げ腰いぽ。

     

     お正月早々、彼に偶然会えるなんて。
     今年はきっと良い年になりそう、なんて思ってしまった。
     そんな事を言ったら、彼はきっとまた呆れ気味な顔をするだろうからボクの中の秘密にしておく事にする。



     シンと寒いこの星空の下には、君とボクの二人きり。
     まるで夢みたいだ。

     はあ、と吐き出される二人の白い息だけが濃紺の闇にゆらゆらと浮かんでいる。

     向かい合い、お互いに視線はまっすぐに相手だけを捕らえているボク達。
     まるでリングの上で対峙しているような、静かな沈黙。




     いつまでそうしていただろうか。

     ようやく静かなる世界に音を生み出そうと、ボクは唇をわずかに動かした。


     「みや…」

     ボクの言葉が最後まで紡がれないうちに、彼はボクの肩に手を置くと、

     「今年も、よろしくな」

     とだけ言ってボクの真横を通り過ぎ、行ってしまった。

     彼の吐いた息がボクの耳をかすめてゆき、左耳がカッと熱くなる。


     やっぱり夢かも、しれない。
     真っ赤になったボクを、頭上に光るオリオンが微笑むようにピカピカと見下ろしていた。