Area of the model
                モデルの地域。

        今回の萌え考察は、宮一の事ではなく、『一歩』と言う世界についての番外編考察です。
        管理人は小説を作る時、昔はあまり細かく考えずに場所背景を書いておりました。
        所が、私が出戻る切っ掛けになってくれたとあるサイト様(今は閉鎖しております)の小説で、
        あまりに詳細な場所名や道路名等が出ていた事で、小説がとてもリアルになり物語や世界観に厚みが出て、とても素敵だと感じまして。
        そして、たまたま家にあった東京23区の地図でその地域を調べ、その地域に思いを馳せたり妄想したりしました(笑)。
        物語が進むにつれ、微妙にヒントとなる場所が出てきたり、また別のとあるサイト様で書かれた考察を見て成程!となったこともあり、
        『はじめの一歩』と言う物語の舞台になっている地域をもっと細かく分析したい…!と、考えるようになりました。

        という事で、今回は『一歩の物語のモデルになった舞台』と言うことになります。

        まずは大まかな場所ですが、1996年に刊行された『はじめの一歩公式ガイドブック』の中のROUND.9の素朴な疑問のコーナーで
        『一歩が住んでいる街や鴨川ジムには、モデルがあるのですか?』 と言う質問があります。
        これについて、作者と担当者がこう答えています。(今回はジムのモデルは割愛します)

        『東京の江戸川の付近がモデル、単行本を片手に江戸川沿いを探索して、似ている風景を見つけてみるのも、どうかな。』

        はい、この言葉で東京23区から江戸川沿いの地域を探します。江戸川のある場所で東京都は…、そのまま東京都、江戸川区です(笑)
        しかしこの江戸川区、結構広いのでここからまた絞り込んでいきます。

        まずは一歩さんの自宅。ここからは文字だけだと分かり難いのでネット地図も使わせて頂きます。
        一歩さんの家は釣り船屋を営んでいます。…と言う事は、船着場があり東京湾に近い川べり、
        また船着場からそんなに離れていない場所で勿論土手からも離れていない所を調べてみます。
        ネットの写真+地図で調べると…、ありました!その条件に当てはまる場所が!(下図参照)
        そして似たような風景も!このスポーツランド、プールもありますので47巻P.142〜のプールで休養を取っていたスイミングクラブのようですね(笑)

                  

                              そしてここからだと土手が見えないので、丁度この部分からも少し上流に行ってみます。

                  

        1枚めの地図の左端上の緑とオレンジの道は京葉道路です。2枚目の地図の丁度↑につくようにプリスクしました。
        管理人は一度この河川敷に行った事があるのですが(丁度江戸川大橋付近から下流に400m位)風景がまんまなので地味に興奮しました(笑)
        オレンジの線で1kmを表しましたが、作中良く登場する江戸川河川敷はまだまだ上流に続くので、ロードワークのコースにとても適しています。
        ボクサーのロードワークは人それぞれで、3・4kmの人もいれば12km、試合前だと15km走る方もいるそうで。
        時間にすると大体40分間位走り続けるのが良いそうです。
        一歩さんの自宅あたりからこの2番目の地図を走りきるとだいたい3kmくらいですかね。

        そして3枚目の地図。ここら辺は木村園芸のあると思われる所です。
        何故この場所か?と言うと74巻P.141の商店街の野球試合で、木村さんたちが来ているユニフォームに『三丁目商店街』と書いてあるのです!
        青木村さん達は子供の頃少年野球に入っていたので、野球場があって同じく河川敷近くで、三丁目がある場所…と調べた所、上篠崎3丁目がドンピシャ!
        実際に地図を細かく見ると、このあたり商店とかがいくつかあるんですよね〜。

                  

        ここなら一歩さんの家からもそんなに遠くはありませんし、野球の試合をしにここまで来るのも大変じゃない距離だと思います。
        尚且つこの公園、31巻で木村さん・青木さんが宮田くんを待ち伏せしていた公園の雰囲気に良く似ています。
        実は地図を見てもらえればもう一つ下の方に公園はあるのですが(ここでは途中で切れています)、そちらよりも似ている箇所がありました。
        (地図を一番拡大して写真モードで見ると31巻P.93の5コマ目の木の配置・軟式野球場のフェンスの位置等が似ています。)
        同巻P.41で木村さんが『ここに来れば』『会えると思ったぜ』と言っている事から、宮田くんがここをロードのコースに入れていると言う事も分かります。
        確かに地図から見てもこの公園、広い面積を誇っています。下の公園も縦長に広いので、多分ここも宮田くんはロードのコースに入れていそうです(笑)

        もうひとつおまけに。

                  

        90巻で木村さんはテイッシュ配りを駅前でしています。そこの駅名も気になったので考察。
        ヒントは人の肩に隠れた『台駅』。勿論このあたりで『台駅』から繋がるのは国府台駅しかありません(笑)
        ここは木村園芸がある(と思われる)場所からやや上流にあたります。3枚目左側にある黄色い色の道、これは上記4枚目の地図に繋がる柴又街道です。

        実は木村園芸は国府台駅か江戸川駅の近く?と言う事も考えたのですが、国府台は千葉県、(東京が舞台なのでこの時点で×)
        江戸川駅付近だと三丁目で野球場(少年野球も含む)のある場所…、と考えるとちょっと違うな…となりまして。
        何よりこの90巻、P.35の3コマ目テイッシュ配りで、木村さんは『安いわね お店どこ?』と主婦らしき奥様に話し掛けられています!!
        木村園芸がここから近くの場所であれば、お店の場所を知らない…と言う事は無い筈ですよね?
        同時に、次のコマで『なるほど 足で稼ぐとは〜』と言っている所から、
        車(木村さんは車を持っているので)で千葉街道を通って駅前に出たのかな?と考えました。

        と、この二人の住んでいると思われる場所は見当がついたのですが、ここで一つ問題が。それは、鴨川ジムの場所。

        鴨川ジムの帰り道を、皆で土手を歩いているシーンが良く見受けられるのですがこれがどうしても???になるのです…。
        鴨ジムから出てすぐは住宅街なので(90巻P.31〜P.33)良いのですが、
        土手のシーンだと(46巻P.6)途中で一歩さんだけが土手から降りて皆と別れるのです。
        これを考えると鴨川ジムは江戸川のかなり下流にないといけません。しかし、下流は土手がもうありません!
        だからと言って、上流にジムがあると考えると、真っ先に土手から別れるのは木村さんです。(自宅が近い人から別れますので)
        うーんうーん…、では一体どの辺りなのか…?
        …。
        ……。
        ………。
        …………。
        ………………。
        (パーーーーーーン)←オーバーヒートしました。

        色々と考えてみたのですが、どうしても当てはまる場所が割り出せないのと、管理人の頭から煙が出てきたので最終手段を出したいと思います。

        一歩の舞台のモデルは江戸川区で間違いないと思いますが、あくまでモデルです。江戸川区そのものではない、と言う事ですよね。
        多少のズレや矛盾はしょうがない…と、言う事で落ち着かせたいと思います。うう…悔しい…!

        それから一つお約束を。
        これはあくまでも管理人の考察の一つです。ここを見て、実際もしその場所へ行かれる際には迷惑の無い様お願い致します。
        萌えと興奮は心の中にだけ留めて散策しましょうね!

        鷹村さんが住んでいる太田荘・宮田くんの(昔と今の)自宅・鴨川ジム・川原ジム、宮田くんと一歩の高校等々…
        まだまだ気になる場所は沢山ありますが、とりあえずはここまでという事で。