年度じまいの哀感


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Posted by on 2006/04/20 22:11:09:

In Reply to: 旧掲示板より Posted by 管理人 on 2006/04/20 21:45:02:


    年度じまいということで、転勤・卒業・転校・離職等涙のお別れの方々も多いのではないでしょうか。
    東京では、靖国の桜が5輪以上ほころんだということで、やっと今日の午後開花宣言が出ましたね。
     
    ところで昨年の暮れから、今春にかけて閉店したお店や夜逃げしたお店とかをあちらこちらで聞くようになった。車で走っていても街道沿いに、電車で降りても駅前でも「テナント募集」の貼り紙をよく見かける。本当に景気が悪いのだ。
    博打や女に没頭してつぶれたなら当然のなりゆきだが、まじめにやっていてもなかなか食べるのもやっとなのが、今のご時世なのだ。
    昔からのお付き合いの義理人情よりも、人々は安い方 安い方へと足を伸ばして行く。まとめ買いをするから、休日は夫婦揃って大型スーパーに出かけていく。あちこちの商店に買いにいくより一箇所ですんでしまうし、駐車場も完備しているし、夫は荷物を持ってくれるし、冷凍食品は4、5割引きだし・・・・・・
    今では、近隣のスーパー同士で凌ぎを削っている。

    一方商店街で元気なのは、チェーンの居酒屋・外食産業・回転寿司・コンビニだったりする。
    持ちビルのある商店は、店じまいをして泣く泣くそういうところに貸していることも多い。家賃をもらっていたほうが、一生懸命働いても薄利しかないよりは、ましなのである。

    杉並では、「杉並区商店街における商業等の活性化に関する条例」がこ4月1日より施工される。
    1、商店街の活性化を図る為、その中心的な役割を果たす商店会への加入等により相互に協力するように努めなければならない。
    2、商店会が商店街の活性化に関する事業を実施する時は応分の負担をすることにより当該事業に協力するよう努めなければならない、という2点が条文に盛り込まれているが、つまり商店会には未加入の商店が増えてきており、これが会の活動を困難にする大きな要因になっているのでこれを加入させようという狙いだ。

    自分の利益だけを追求している新規店と古くから地域と商店街をこよなく愛してきたお店との共存が今後の課題なのだ。

    それぞれの商店街がそこの地域の特色を生かし乗り切っていこうと頑張っている。
    行政はもっと、より以上の助成をしなければ10年後には、今より義理人情に厚い昭和一けたの人々は減り、買い物するのに余計な会話や気遣いの無いことを望む人が増殖し、駅前には全国チェーン店花盛り、コンビニ、大型金融業、駅前留学、塾ばかりに占拠された何の特色のない商店街になってしまうのではないかと危惧している。
    これも栄枯盛衰 自然淘汰なのだろうか?

    そして我々建築業界もさもありなん。
    自らが、また同士達と智をもって、この難局を乗り切っていくしかあるまい


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