潤っていたテレビドラマ


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Posted by 会計係A on 2006/10/22 20:12:46:

    こんにちは
    はじめて書き込みさせて頂きます
    最近、「寺内貫太郎一家」のDVDにハマっています。
    リアルタイムで観たのは一桁年齢のころだったか・・・
    当時は小林亜星、悠木千帆(樹木希林)、西城秀樹らのドタバタの
    にぎやかさだけが、とてもおかしくて、ガキだった私の印象は
    ドリフのドラマ版みたいな感覚で、週に一度の放映を楽しみにしていました。
    高校2年生の頃、向田邦子の小説やエッセイなどを読みあさった時に
    「寺貫」も彼女の原作脚本であった事を知ったのですが、
    ガキの頃のドタバタの印象が向田さんの作風とは重なりませんでした。
    レンタルビデオで「寺貫」のDVDが目に入り、何となく懐かしさ探検のつもりで
    借りて夜中に部屋見始めたところ
    ガキの頃の己の印象は、なんて浅いものだったのか!!と驚愕しました・・・

    一話ごとに完結する掘り下げの深いテーマ、
    昭和人間に染み込んでいる人情のあや
    単調固定のドラマセットで展開される、リズム感のある演出
    どれも、今の時代のドラマでは感じられない、なんて潤ているドラマなんだ!!
    気がつけば、ほろりと涙があふれそうなこともしばしばあります。
    俳優たちの演技もリアルで、セリフを噛んで言い直すこともしばしば、
    樹木希林のアドリブの演技の際立ち、伴淳三郎と由利徹の超名役者ぶり。

    セリフを噛めば何回でもNG、放送禁止コトバを避けたクダリ、
    効果音やBGMで涙を誘うステレオ展開。
    現代のテレビドラマはまるで無菌室の様に思えてきます。

    ちなみに毎回壊される茶の間の障子、寺内家では女房役の加藤治子が
    障子を張っています。

    あのドタバタ「寺内貫太郎一家」は
    一桁年齢のガキには、とてももったいない
    輝いてる向田邦子作品だったのでした!!
    秋の夜なが、毎晩一話のDVDと
    昔読んだ 向田作品小説を懐かしく楽しんでいます。
    おれは昭和人間だな〜








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