『星ぼしの荒野から』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ハヤカワ文庫
『たったひとつの冴えたやり方』が大好きで、注目してきた作家です。伝道師になるための勉強をはじめてから、一般書を読むのも我慢してきましたので、約4年ぶりでS・Fを読む時間ができ、読んだのがこの本でした。読むものといえば、聖書という生活を送ってきて、久しぶりに読んだS・Fは、刺激的で、夜眠る時間を削ってしまうほどでした。こんなに夢中にさせてくれる娯楽にあふれた世の中で、聖書がの世界が、わたしたちの生活の中で、どのような役割を果たしてくれるのるのか考えさせられました。楽しみということだけを考えれば、我が家の子どもたちを見ても、ゲームあり、漫画有り、暇つぶしにはこと足りない。そういう状況の中で、思い出すのは、C・S ルイス、ナルニア物語3巻『朝びらき丸東の海へ』の中で、主人公のルーシーとエドマンドがナルニアが本当にあるところだから、他の人たちより「幸運だった」と書かれていることです。
どんなに面白くても、その中に書かれていつことが、あくまでもフィクションと考えながら楽しみのために読む読書もありで、本当にこの世の憂さを忘れさせてくれる力があります。
けれど、聖書の中に描かれていることは、「本当にある」こと、信じるに足ることだと思います。聖書の世界を旅することも忘れないで欲しいな。(2013.10.26)