１ 記録（竪紙） 縦四三・一×横五六・〇ｃｍ
（包紙 縦六二・五×横四二・五㎝ ）
守本尊 不動明王奉献之 源政勝
（本文）
記録
仙石和泉守従五位下諸太夫源政勝自筆
守本尊
不動明王尊像 覚鑁大師御作也
信州知行矢澤八ヶ村鎮守願主願成就令守○（黒印）
延寳年中願主知行御暇罷越所奉拝、
台座等御修覆仕度、江戸奉守其節幸
三井寺 光浄院傳海僧正在江戸、頼入
江戸大佛師御修覆仕、此時御作無紛
証文佛師共差出、以後王子金輪寺之
住寺奉拝度、依願王子御鎮座之内、
高野衆・江戸四ヶ寺各奉拝禮、元禄七
戌年八月廿四日私宅御帰座、依被遊
同八月廿八日信州知行矢澤郷迄
覚鑁大師御作御本尊清水寺并
瀧水寺永々可奉守護仕旨、申渡
忝守本尊諸願成就御利生如件、
元禄七年甲戌八月吉日 仙石和泉守（黒印）政勝（花押）
瀧水寺
清水寺
＊（１～３文書はすべてこの包紙に入っている）
２ 仙石和泉守政勝書状（竪紙） 縦四三・〇×五八・二ｃｍ
（端裏）
書付之御永々相守、住寺替時至是義、永代無可相違也
別紙記録ニ可成一紙、
（本文）
進上 仙石和泉守政勝 歳七十五
信濃国小縣郡矢澤八ヶ村知行鎮守
不動明王尊像 真言新儀開山覚鑁大師御作
覚鑁元禄年中号大師
一、不動御祭毎年十月三日可修行事
一、十月三日定護摩勤行為料米八斗三升上ル事
一、御祭日一日開帳常者秘佛之事
一、毎月廿八日御圖師者開参詣人可拝事
一、願主御祈祷毎日祈念可被相勤事
附、近年江戸御本尊奉守奉再興仕、
今度信州矢澤江被為入瀧水寺被為成、
御安鎮願主有御守護御立願叶、其上
岩清水村御堂奉建立仕、奉守番人定、
其内瀧水寺御安座申渡之、雖然先
清水寺持之方、當分瀧水寺御鎮座、
然則唯今ノ内者、瀧水寺、清水寺両僧
御祈祷・御初尾等迄不残両寺半分宛
可被受納也、我等奉信心、幸願文奉書、
此度差上ク謹奉祈願旨、依如件、
○御印
元禄七年甲戌八月吉日 政勝（花押）
岩清水村 清水寺
永代此書相守処也 赤坂村 瀧水寺
３ 御立願之事（竪紙） 縦四三・〇×五七・三ｃｍ
（端裏）
「和泉守自筆」
奉献上 御立願文記 政勝
（本文）
御立願之事
一、武運長久家繁盛安穏身心安堵仕
子孫永々栄安全安心成事
一、仰願者 此上御奉公被仰渡、今一度
御役相勤願事
一、至今年不寄存色々申掛受及難儀条、
不動利釼以拂除先々滅亡仕、早速私
身心安楽成処意成就願事
右条々以御利生祈願成就仕、
御堂奉造営仕、御札米石奉進上
猶以永代守本尊可奉悦之条、
早御守叶処祈者也、
仙石和泉守源政勝（黒印）
元禄七年甲戌八月吉日 歳七十五
不動明王 願主歳七十五政勝敬白
當戌年従物成米壹俵奉献上之、毎年暮ニ米一俵宛、
正月元朝銀貮匁宛、私一生内上之、願叶処令守
七月七夕御供料銭五百文宛毎年上之、政勝
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