裁  判  日  誌  1


2005年1月19日   訴状提出。

 横浜地方裁判所に訴状提出。100人を越える支援者の前で原告が決意を表明。提出後、弁護士会館で記者会見。






2005年4月20日   第1回口頭弁論。

代理人弁護士から、訴状の要旨及び補充のための口頭での陳述を行い、その後、原告本人水野氏から本人の病状、損害について具体的な陳述を行ないました。

原 告 陳 述 要 旨
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【裁 判 傍 聴 記】

小雨降る日で出足を心配したが、約80人と大勢の集会の後、傍聴した。
 午後1時10分に、第五民事部の三木勇次裁判長ら3裁判官が入廷した。国と日本たばこ産業(株)に損害賠償と自動販売機等タバコ販売の制限等の政策要求の裁判だ。記者席と会社側を除き我々は40名程が傍聴。法廷に入れなかった20人程は外で待った。

弁護人が訴えの主旨説明
 まず原告側の片山律弁護人が、タバコによる「肺がん」や「肺気腫」等の「たばこ病」の現状と今年2月批准の「たばこ枠組み条約」が発効したのに、年間11万4千人がたばこが原因で亡くなっているわが国で、たばこ会社と国は依然としてタバコの危険を国民に知らせず、大量に販売している無責任さを指摘。法律で禁止している青少年が購入の手段としている自動販売機の規制やタバコの箱に大きく有害表示をするように求めた。

原告団代表・水野雅信さんが陳述
 次に車椅子で出席した原告の水野さんの陳述は、最後に拍手がわいても裁判長は制止せず、珍しい。63歳の水野原告は、まずタバコ病患者の立場から、裁判官が喫煙しているかを問いかけ、喫煙している裁判官を忌避したい気持ちを前置きして陳述した。「肺がん」と「肺気腫」で苦しむ3人の原告を代表した発言で、11回の入院をした7年間の苦しみを述べた。発作が起きて肺に人工呼吸器を挿管した時の苦しみ。口を開きっぱなしで、口も舌も全く使わない9日間。唇は乾燥してボロボロに皮がむけ、舌もパサパサに乾ききり、喋れなくなる。呼吸器を外して噛みしめると、歯茎はグニャグニャ。食べられない、声が出ない。自力で呼吸が困難、と言った苦しみを味わった、と述べる。
 ニコチン依存で、タバコに手を出すのは、意思が弱い駄目人間か、と全人格を否定されたように感じたりする。「ニコチン」(タバコ)を売りつけながら、「自業自得」だとか、「自己責任」だとか言われても、そんな言葉は承服できないと思いを述べた。
 被告側代理人は、「医学上の意見には異議を申し立てない。ただ、不法行為については具体的に審理してほしい」と述べるに止まった。次回は6月29日(水)と決定、弁護人から次回は広い法廷を要請。時間的に短い法廷が恒例のところ、原告陳述で時間を取り陳述できた。

シンポジューム『タバコ病ってナーニ?』に参加
 その後、開港記念開館で報告会(シンポジューム)。大阪など遠くから参加の方達もある。片山弁護士は「裁判」の、加濃正人医師は「たばこ病」の、ジャーナリスト渡辺文学氏は「各地の裁判」状勢などを報告。原告高橋是良さんからは、もっと原告を増やしたいと発言があった。さらに各地からの報告やタバコ売り上げが地方自治体に入る税金の問題等出されて、終わったが、盛会だった。 (石川利夫)