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| 裁判所前の集会 |
参議院選挙のさなかでもかかわらず、いつもと同じように大勢の傍聴の人たちが集まってくださいました。定刻に地裁前での集会は横浜市従教宣部長、佐久間由美子さんの司会ではじまり。
まず原告団長の水野さんから「1週間前から地元神奈川で始まったタクシーの全面禁煙実現」の報告に大きな拍手!! 大分、名古屋、長野に続く全国で4番目のスタートとか。たばこをめぐる情勢の激変を感じさせるものでした。
事務局長の高橋さんは杖つき姿で参加者一瞬ギクリッでしたが、腰を痛められただけ!(本人の弁)に安心しました。 今回も森下玲子さんを含めて原告3人がそろっての挨拶が聞けました。(あーぁよかった!!)
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| 左から森下、佐久間、水野、高橋 |
いつも暖かく応援をしてくださっている「はたの 君枝さん」が選挙本番中にもかかわらず、オレンジスーツに身を包んだまま、駆けつけてくださいました。そして「私はこの横浜タバコ裁判で学び、賢くなって父親を禁煙に踏み切らせ、選挙カーのドライバーさんにも禁煙を勧めてます!と、うれしい挨拶!原告、参加者一同大いに励まされました。
渡辺文学さんは6月29日から7月6日までタイのバンコクで開かれた、タバコ枠組み条約を前進させるための締約国会議(タバコ問題を基本的に解決するための集会、141カ国の政府,NGОを含め600人の参加)についてお話。日本政府は10名の代表団を派遣したが、彼らは条約の枠組を緩めるための動きをあれこれ企てていたが、140対1で採決されそうな事態になり、主張を引っ込めた!という報告がされた。禁煙を願っている我々として全く許せないし、そんな事に税金を使うな!と大声でさけびたい。
集会後は傍聴券のために並んだが、全員が座席を確保でき80名満員!!
第13回口頭弁論が始まり、「準備書面12 被告らへの反論」で片山弁護団長から発言。
(1)タバコの性質論についての反論。「嗜好品論」、アルコールとの基本的相違について、タバコによるストレス解消とは「ニコチン離脱の解消」であること、タバコには強力な依存性があること。
(2)違法性論についての反論、紙巻タバコとほかのタバコ(古くからある刻みタバコや葉巻)との違い。本裁判で問題にしているのは紙巻タバコである。
紙巻タバコはその他のタバコとの危険性を比較すると、紙巻のそれはずば抜けて高いこと、紙巻タバコの巻紙は完全な工業製品であり、少なくとも本件原告が喫煙を開始した頃の紙巻タバコについては、タバコ葉の加工も、古くから知られているタバコ葉の加工とは全く異なり、様々な添加物(わかっているだけでも600種類以上)を加えた工業製品である。シートタバコやフィルター付たばこに至ってはもはや過去のたばこは勿論、当初の紙巻たばことも全く性質の異なる完全な工業製品である。(厚生労働省のホームページより)
生命や健康を損なう製品は製造してはならないというのは当たり前の責任です。たばこ会社JTがこれに反していること、しかもその製品の内容を国民に隠してきたことは違法性をまぬかれないことはあまりにも明らかです。
(3)因果関係についての反論ではすでに論破された内容を被告側が蒸し返していること など準備書面83ページに及ぶ前回の被告陳述に対する反論が展開されました。
私は傍聴前に準備書面をいただいたので、目を通しながら聞くことが出来、いつもの傍聴の時よりは中身をしっかり聞きとめることが出来幸いでした。
片山弁護団長の反論が終わるとすかさず大きな拍手!!納得して全くそのとおり!!という皆さんの思いが拍手になって湧き出てくるのだなぁと感じました。
準備書面を読んで印象に残ったことをひとつ紹介しておきます。
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●・・・・現在店頭で売られているシガレットは、正真正銘のシガレットではなくて、従来の半分ほどのタバコの葉を、たくさんの孔のあいた、添加物に浸したフィルターと合体させた装置である。しかもコストも余計にかかっている。(中略) 過去のシガレットは――琥珀色のタバコの葉を刻んだものを、更に千切りにし、白い紙に包んだものだが――もはや、市場の片隅にしか存在していない。(甲13号証「タバコウォーズ」86−87頁) ● 「最近のシガレットは大きく変わってしまい、昔ながらの本物のシガレットとは全く異なるもので、しかもかなり狡猾に偽装が施されるようになってきている。今日のシガレットの中身をみて見ると、切り刻まれたタバコの葉は約60%に過ぎず、残りはコストのかからない、フレイバーつきのくずである。工場の床を掃いて集められたくずや無駄な茎は、葉の様に見せかけるために着色され、再味付けされたうえで、シガレットに詰め込まれる。」同上93頁 (「準備書面12」 24ページ 5 シガレットの死 より) |
禁煙が出来ない人にこのくだりを読んで聞かせてあげると少しは禁煙志向が強まるかな?
私が子供のころ父親は安いタバコをのむためにまだ指が細くて上手に紙巻タバコが作れる私たち姉妹に作らせていた。何も知らない子供はせっせと父親を喜ばせるために指の器用さを発揮していた事が、突然絵のように鮮明によみがえってきました。(全く個人的な思い出を突然持ち出してごめんなさい)
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| 講演中の平田信夫さん |
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| 引き続きタクシーセンター訴訟を闘っている 安井幸一さん |
毎日新聞の記者が早速禁煙タクシーに乗り、禁煙車でタバコをすってみたら!という記事が実施翌日に出た。その記事を読んだ講師の平田さんが早速感想という形で意見を出されたコピーがセットで配布されました。これも裁判後の学習には大きな励ましになる内容でした。なお学習会には毎日新聞の記者さんが参加され、7月19日付毎日新聞では、<かながわ ワイド版>で平田さんの講演詳細が、大きく報道されていました。
2004.7.22提訴された裁判は05年12.20.「訴えは却下したが、タクシー内の伏流煙が乗務員の健康に及ぼす影響は看過しがたい。タクシーの全面禁煙が望ましい」というという判決を受けて、タクシーの全面禁煙化を目指し、裁判を支える会を発展的に活動することになり、2006年4月大分市が日本で最初の『全車禁煙』を実施。続いて07年5月から大分県全域へ、5月から名古屋市が、6月から長野、7月11日から神奈川県でと広がった。更に静岡が2007年秋から、始まるところまで到達。これ以降も多くの都県で実施が予定されているとのこと。
禁煙をめぐる状況の変化は大きなうねり!となっていることを実感できた。
嫌煙家にとっては生活のあらゆる場面で煙はいや!というのが切実な願いです。公衆電話のボックス2個分の広さしかないタクシー車内で煙プカプカされると、運転手さんの受動喫煙は健康被害に大きく影響する。更に悪臭とタバコ煙の化学物質は喫煙後1時間は消えないことが判明。 次の乗客にとっても不愉快極まりない。
私も昔子育て中にタクシーを利用する機会が多かったのですが、煙もくもく残ったタクシーに足を入れて、悲鳴を上げたことが記憶にありますが、40年近くなってタクシードライバーさん3人と利用者23人がタクシーの禁煙を目指して裁判に訴えたことを知りました。嫌煙権が大きく世の中を変えた!!という感慨を持ちました。この裁判が結果は負けたけれど、禁煙タクシーを実現するための土台になっていたことがよくわかる形で平田さん、丸山さん、安井さんの三人がとってもわかりやすく話して下さいました。
米山幸子記(応援団員、染織家・元横浜市保育士)