裁 判 の 経 過
喫煙によって肺気腫・肺がんになった水野雅信、森下賢一(故人)、高橋是良の3人が2005年1月19日、横浜地方裁判所に提訴して21回の法廷が開かれました。その間毎回80〜100名前後の傍聴者と学習会参加者が集まり、片山弁護士以下16人の弁護団とともに、たばこ病のない社会をめざし、「自販機での販売差し止め、警告表示の改善等」を求めて闘ってきましたが、2010年1月20日敗訴しました。2010年2月1日東京高等裁判所に控訴し闘っています。
○ 2005年1月19日 訴状提出。
・横浜地方裁判所に訴状提出。提出後、横浜弁護士会館で記者会見。
○ 2005年4月20日 第1回裁判(口頭弁論)。
・片山弁護士から、訴状の要旨及び補充を口頭で陳述を行い、その後、原告本人水野から本人の病状、損害について具体的な陳述を行ないました。
○ 2005年6月29日 第2回裁判(口頭弁論)
・準備書面(求釈明)を提出。
日本が「たばこ規制枠組条約」を批准したということについて、JT(日本たばこ産業梶jと国はどう認識しているのか釈明を求めた。
○ 2005年9月21日 第3回裁判(口頭弁論)
・準備書面2(求釈明)を提出。
6月29日の準備書面に関わる補充ということで、陳述を行いました。
○ 2005年11月30日 第4回裁判(口頭弁論)
・準備書面3を提出。
原告三人の陳述書の内容を片山弁護士が口頭陳述しました。
○ 2006年2月8日 第5回裁判(口頭弁論)
・準備書面4(たばこ規制枠組条約について)を提出。
「世界保健機関のたばこ規制枠組条約」について説明しました。特に、たばこには、発がん物質をはじめ様々な有毒物が含まれていること、肺がんをはじめ多くの病気との因果関係が科学的に証明されていることを日本政府が認めていることを説明しました。
○ 2006年4月19日 第6回裁判(口頭弁論)
・準備書面5(たばこの性質について)を提出。
たばこの有害性、依存性などについて説明しました。
○ 2006年6月21日 第7回裁判(口頭弁論)
- 準備書面6(被告会社の違法性について)を提出。
JTはたばこが有害であり、依存性がある商品であることを知っており、喫煙を続ければ、肺がんや肺気腫になる可能性が強いことも解っていたこと。にもかかわらず、たばこを販売し続けたことは、犯罪行為(過失責任)であることを追求しました。
○ 2006年9月6日 第8回裁判(口頭弁論)
・準備書面7(被告会社の違法行為)を提出。
被告会社による欺瞞的なたばこの製造販売活動及び広告宣伝、販売促進活動により喫煙を継続した結果、たばこ関連病に罹患したことを追及しました。
※自販機規制陳情の署名 12,733筆を神奈川県議会に提出
・ 神奈川県庁で記者会見後、30名で神奈川県議会事務局に署名を届けるとともに県議会各会派の議員控室を訪問し要請をしました。(2006年10月6日神奈川県議会は陳情賛成少数で不承認。)
○ 2006年11月15日 第9回裁判(口頭弁論)
・準備書面8(被告国の違法性)を提出。
たばこの健康被害を承知しながら適切な措置を取らなかった国の責任を追及。
○ 2007年1月17日 第10回裁判(口頭弁論)
・準備書面9(因果関係)を提出。
たばこの喫煙と肺がんなどたばこ病との因果関係を立証ました。東京裁判敗訴の反省のうえから、医学的にだけでなく、法的にも「たばこ喫煙がなければ90%は肺がんにならない」ことを証明し、陳述をしたとのことでした。
○ 2007年3月28日 第11回裁判(口頭弁論)
・準備書面10(差し止め等について)を提出。
これまでの弁論の上にたち「差し止め請求」を論じました。これは「たばこ自動販売機への卸売りの差し止め」と「被害の写真を大きく掲載するなど科学的で十分な情報が開示される警告表示のないたばこの販売を差し止める」というものです。
○ 2007年5月23日 第12回裁判(口頭弁論)
・準備書面11(憲法違反・説明義務違反)を提出。
たばこの製造・販売は基本的人権の根幹である生命及び健康に対する権利を直接侵害するもので、憲法13条・25条・その他・国際人権規約の趣旨に反することを明らかにしました。
○ 2007年7月18日 第13回裁判(口頭弁論)
・準備書面12(被告らへの反論)を提出。
たばこの性質論・違法性・因果関係についての反論。
○ 2007年10月10日 第14回裁判(本人尋問)
・「主尋問」は、原告側の弁護士の質問に、原告水野さん・高橋さんが答える形で進む。たばことともにあった2人の半生を振り返ることとなりました。
○ 2007年12月5日 第15回裁判(証人尋問)
・津田敏秀先生(岡山大学大学院教授)は喫煙と肺がんや肺気腫との関係を疫学により医学的に因果関係があることを証明しました。多くの症例の中から喫煙者がその疾病の原因としてのたばこ喫煙以外の素因がなければたばこ喫煙との因果関係が認められることを解説されました。証人尋問要旨
○ 2008年2月20日 第16回裁判(証人尋問)
・加濃正人先生(新中川病院医師)がニコチンの依存性について証言しました。ニコチン依存症が喫煙者の精神をいかに蝕んで行くか、その結果抗し難く肺気腫や肺がんなどに罹患していくことを明らかにしました。 証人尋問要旨
○ 2008年4月1日 横浜地裁の裁判官交代
・アピールと裁判所への申し入れ
○ 2008年5月14日 第17回裁判(証人尋問)
・被告国・JT側の証人、蟹澤成好氏(横浜市立大学名誉教授)の証人尋問でした。「たばこと肺がんの因果関係(疫学上)は、病理学的には証明されていない」「喫煙だけが強調されるのは納得できない」と証言しました。
○ 2008年7月9日 第18回裁判(証人尋問)
・被告国・JT側の証人、大河喜彦氏(JT顧問)の証人尋問でした。たばこの喫煙による肺ガン、肺気腫は「疫学的には因果関係ありとされているが、病理学的、臨床医学的、に見て、解明がなお不十分」と主張し、たばことの因果関係を否認しました。
○ 2008年10月29日 第19回裁判(原告陳述)
・原告の水野、森下、高橋が陳述しました。
水野雅信陳述要旨 森下玲子陳述要旨 高橋是良陳述要旨
○ 2009年4月15日 第20回口頭弁論
・訴因のたばこのパッケージ表示について変更
準備書面16(まとめ)を提出
○ 2009年6月24日 第21回口頭弁論
・準備書面16要旨を陳述
・JT側が反論陳述
○ 2009年10月28日 「NO!たばこ病」10・28集会
・勝利判決を勝ち取ろうと140人の参加で集会が開かれた。
○ 2010年1月20日 横浜地裁判決
判決文
○ 2010年2月1日 東京高裁に控訴
・控訴報告と支援のお願い
○ 2010年7月14日 東京高裁 第1回口頭弁論
・控訴理由書(1)を提出
・森下玲子陳述要旨 高橋是良陳述要旨
○ 2010年9月29日 東京高裁 第2回口頭弁論
・控訴理由書(2)
・水野雅信原告陳述要旨 控訴理由要旨
○ 2010年12月22日 東京高裁 第3回口頭弁論
・JT側が準備書面1を提出
○ 2011年3月23日 東京高裁 第4回口頭弁論
・原告の準備書面1の要旨を陳述。
・準備書面1
○ 2011年5月11日 東京高裁 第5回口頭弁論
・原告の準備書面2の要旨を陳述。
・準備書面2
○ 2011年7月27日 東京高裁 第6回口頭弁論
・JT側が準備書面2を提出
○ 2011年10月12日 東京高裁 第7回口頭弁論
・準備書面3
・準備書面4
○ 2011年12月26日 東京高裁 第8回口頭弁論
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