CoVid-19Novel(かつて見たこともない騙しの天才)!



CoVid-19」が初めて出現したころの、テレビメディアで述べられていたこのウイルスの特性は、「発症するまでの潜伏期がながい」「発症していなくても感染力がある」「エアロゾル感染する」等であった。しかし、いつからか、以上の言説は消え、以下のように変わった。



A 「新型コロナウイルスに感染しても8割は軽症のまま回復する」

B 「感染は濃厚接触のみ」

C 「インフルエンザと同じで恐れるに足りない」

D 「すぐPCR検査をしたら医療崩壊するから初期PCR検査はしない」



テレビメディアから流れてくる言説がこれだけ極端にーーまるでウイルス進化のようにーー変われば、一般市民は何を信じていいのか不信感がつのる。



AからDに対する素朴な疑問は次のようになる。

A 「軽症で回復する8割の感染者(宿主)が潜伏させていたCoVid-19は感染してから回復するまでいっさい外に出ず、宿主の体内ですべて死んだのか?」

B 「感染が濃厚接触のみならば、ダイアモンドプリンセス乗船者の部屋に隔離された後の感染はどう説明する?」


C 「クリニックで簡単に検査ができ、すぐに薬を処方してもらえるインフルエンザと、簡単に検査できず薬もないCoVid-19感染と、どこがどう同じなのだ?」


D 「怪しい症状ならまずPCR検査する。陽性軽症者は病院に隔離させなくても適切な薬で自宅療養させればいい。重ければ病院隔離とする。なによりも軽症の時点でCoVid-19増殖と拡散をおさえることが重要である。初期の時点で拡散、増殖をおさえることができたら医療崩壊もおさえられるのでは?


日本のテレビメディア人による言説は信用できない。そこで、インターネット上の英語文献を探していくつか読んでみた。ここではCoVid-19の怖い特性を(反論意見は除いて)二つ簡単に書く。


1、 CoVid-19 はairborne(空気で運ばれる)。正確にはエアロゾル感染である。エアロゾル感染とはウイルスが空気中の浮遊物に付着してエアロゾル化することで、エアロゾル化したウイルスは3時間まで生存している。「咳やくしゃみによる大きな飛沫は1〜2メートル先で落ちるが、エアロゾル化した小さなウイルスがどのくらい長い距離を旅できるのか、誰も模擬実験していない」と某科学者は言う。


2、 ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(NEJM)の記事は、このウイルスのしたたかさを書いている。宿主にはただの風邪のようにみせかけ、動きまわらせ、そのあいだに他者をウイルスの危険にさらさせるという悪魔のような特性である。鼻かぜのような症状を感じ始めた患者のほうが中・重症者よりも鼻中のウイルス濃度が一番高いという検査結果がでている。さらには自覚症状がいっさいない一人は症状がある患者と同程度量のウイルスをもっていた。



重症患者しかPCR検査をしてこなかった日本である。これから何が起こるのか、予想もつかないが、ただ、CoVid-19は高湿度と高温に弱いらしいから、これからの日本の高温多湿の気候が幸いするかもしれない。しかし、CoVid-19の狙いどうりに、彼等の生存に手を貸し、蔓延させてきた日本である。日本の風土に適するように進化していないことを願う。


  ちなみに、CoVid-19が湿度と高温に弱いならば、自分の呼吸気が乾燥から喉と鼻をまもってくれる意味でマスクの効用がみなおされる。市販のマスクが手に入らなくても、折りたたんだ大きめのハンカチとソフトロープで縫わなくても簡単につくれる。しかもハンカチは洗濯できる。マスクはしないよりもしたほうがいい。