免疫逃避型変異株の登場
新型コロナウイルスはNovel と、昨年3月16日の投稿記事で書いた。
Novel の意味は名詞では「新奇な話」とか「長編小説」のことだが、形容詞では「新しい」「新奇な」とか「新しい種類の」という意味である。分かりやすく言えば、「今までにない」という意味であり、天気予報等でよく使われる「かつて経験したことのない」と同じだと思えばいい。
実際、新型コロナウイルスはNovel と形容されるのにふさわしい変異を成し遂げた。免疫逃避型変異である。この変異株の発見数は空港検疫で2件、関東全域で91件だそうであるが、この数値は氷山の一角であろうから、これからはこの株が主流になると予想される。なにせ、身体のなかで一回できた免疫から逃れられるわけだから、生き残りにかんしては最強のウイルスということになる。
ウイルスとて人間と同じ生き物である。人間のDNAが環境を生き残るために適応し画策するように、ウイルスのRNAも適応し画策をする。しかもRNAのほうがDNAよりも変異力は強い。なにせDNAが変異するためにはまずRNAにならなければならないからである。
現在、非常事態宣言中にもかかわらず、関東三県の感染者数は下げ止まりしている。Go toキャンペーンによって拡散された全国の感染者数も同じような現象をみせている。
感染拡大を端的に表現すれば、人間が、虫を殺すのに殺虫剤を噴霧するように、その肺・口・鼻で煙霧(エアロゾル)とともにウイルスを噴霧している、ということだ。
テレビで発表されている全国の感染者数は発症した人数であり、発症せずPCR検査を受けていない無症状感染者数は入っていない。つまり、ウイルスは人から人へ感染する過程で、ウイルスがどのような変異をとげていくのか分からないが。野に放たれたウイルス噴霧者数が多ければ多いいほど、ウイルスが生き延びるのに都合のよい変異をしていくだろう。
こんな状態なのに、日本は五輪をごり押し実行するのか?
五輪を開催するということは、ウイルスを噴霧しながらお祭り騒ぎをするということだ。
このさい、表面上のジェンダー問題なんかどうでもいい。騒がれたわりには森の息のかかった橋本が会長になったではないか。しかも、彼女、議員はやめないときた。日本政府は国民の命よりも五輪つまり自分たちの懐が大切なのだろう。
むかしの五輪と違って、今の五輪は金という汚物にまみれている。臭ーい五輪はいらない!