IOC会長バッハが言う「We」とは誰? 犠牲/生贄って誰?



下記がバッハが発語した英文らしい。では、読んでみよう。


The athletes definitely can make their Olympic dreams come true.

We have to make some sacrifices to make this possible.

以上は深読みしないでよければ、中学3年生でも訳せる英文である。

浅読みすれば次のようになるらしい。


アスリート達(定冠詞のthe で特定されているので、アスリート達とはオリンピック出場選手のことであろう)は絶対に彼らのオリンピック・ドリームを実現することができる。私たちはこれ(前文の内容つまりアスリート達のオリンピック・ドリーム実現)を可能にするために犠牲をはらわなければならない。


しかし、日本人の命がかかっている英文である。深読みしなければならない。

疑問は犠牲になるのは誰なのか、ということだが、IOCによる後付けの説明によると。

犠牲になるのは日本人ではなくて, (everyone in the Olympic community/オリンピック・コミュニティにいる皆)ということらしいが、私が気になるのは、(make some sacrifices)の解釈である。さらに突き詰めれば(make)という単語が示す発語者の意図である。


(We have to make ) を直訳すれば、「私たちは〜をつくらねばならない」である。何をつくらねばならないのかといえば、犠牲あるいは生贄である。



主語……we(私たちは)

述語……have to make(つくらねばならない)

目的語……some sacrifices(いくつかの犠牲/生贄を)


つまり、英文そのものが意図する意味は「私たち(オリンピック・コミュニティの人間)は何らかの犠牲/生贄としてsome(何らか)を捧げなければならない」であり、we(私たち)つまりバッハ以下オリンピック・コミュニティの人間は犠牲/生贄として捧げられる対象ではなく、捧げる側の人間ということになる。



結局、お人よしの日本人は命を捧げるんかい?

何とも悲惨な五輪かな!

姿を変えた歴史がよみがえる!

もういらねえんじゃねえ、命を捧げさせられる五輪なんて!