日本人の命を守らない日本の為政者



二つの疑問がある。日本国民八割の反対など無いに等しいと、五輪が仮にねじ押し開催されたとしての命に関する疑問である。



アスリートと関係者たちは万全なPCR検査陰性とワクチン接種済みというお墨付きとともに入国してくるらしい。



そもそも日本の厚労省はタイムラグがあるPCR検査は信頼できないと日本社会には普及を抑制してきたのに、五輪関係者だけには特別にタイムラグは発生しないと考えるらしい。一番感染率が高いのは無症状感染者であるし、そもそもウイルスは目に見えない。ワクチン接種済みのお墨付きだって信用できない。



たとえば、こういう例はどうか。PCR陰性の関係者が空港で愛する人と別れのキスをした。愛する人が運悪く無症状感染者ならばウイルスは日本に入ってくることになる。タイムラグ的にそのウイルスは空港での検査を通り抜ける。

タイムラグを防ぐために、陰性で入国してきた関係者はみんな一週間ぐらいの自主隔離を強制されるのか、それとも選手村に直行なのか。そもそも入国者全員を自主隔離できるような施設が日本にはあるのか?


次は別の疑問である。

IOCの言によれば、接種率80%の安全神話的選手村らしいが、100%ではない。
仮に一人の選手あるいは関係者の感染が発覚した場合を想定してみる。疑問は、その人の治療等の処置方法である。

彼らが受ける医療処置は、市井の日本人が今まで受けてきた医療処置と同じなのか、それとも特別に優遇された治療が施されるのであろうか。



日本人感染者の場合、端的に言えば、軽症なら自宅療法、中症でホテル、重症でようやく病院かな? 軽・中症でも急激に重症化して自宅において死に至るというケースも多々聞かれるが。



IOCは医療スタッフ提供の用意があると言っているが、必要なのは医療スタッフだけではない。関係者感染者のために急遽、医療機関や医療器具を用意できるのか。

万が一にも、医療機関のベッド等が日本人感染者で満杯のとき、五輪関係者の感染患者が出たとき、日本人感染者からベッドやエクモを剥ぎ取り、五輪関係感染者に与えるなんてことは、再び言うが、万が一にもないだろうね。