その7/結局、mRNAワクチンの安全性は確認できたのか?



*キメラ(chimera/同一の固体内に異なる遺伝情報をもつ細胞が混じっている状態)転写産物


MITとハーバード大学の研究者たちが発表した論文によると、SARS-CoV-2のRNADNAに逆転写され、ヒトのDNAに統合されるという強力な証拠を示した(Zhang et al,2021)。Covid-19から回復した患者から、ウイルスのDNA配列と細胞のDNA配列が融合したキメラ転写産物を発見した。Covid-19は重症化するとサイトカインストームをひきおこすことが多いため、サイトカインを含む細胞培養液を用いた試験管内試験で、逆転写酵素の活性が高まっている可能性を確認した。その結果、サイトカインに反応して、内因性LINE-1の発現が2〜3倍に増加することがわかった。ヒトのDNAに取り込まれたウイルス由来の外因性RNAは、感染が解消された後もウイルスタンパク質の断片を無限に生成する可能性があり、PCR検査では偽陽性となる。



BVDBovine Viral Diarrhea/牛のウイルス性下痢)から推測するモデル


BVDは世界中の牛が罹患するウイルス性の感染症である。この病気の特徴は、ウイルスが妊娠中の牛の胎盤を通過することである。その結果、生まれてきた子牛はウイルスを自分と勘違いして、子牛の免疫システムはウイルスを異物として認識できず、その結果、その牛は生涯にわたり、大量のウイルスを排出しつづける。さて、女性がSARS-CoV-2のmRNAワクチンを接種し、その直後に妊娠するという状況を考える。精子は、ワクチンからRNAが埋め込まれたリポソームをとりこみ、LINE-1を使ってそれをDNAに変換する。その後、精子はスパイクタンパク質のコードをふくむプラスミドを生成する。このプラスミドは受精卵にとりこまれる。生まれてきた赤ちゃんの免疫システムはスパイクタンパク質を自己とみなし、抗体をつくることができない可能性がある。万が一、その乳児がSARS-CoV-2に感染した場合、乳児の免疫システムはウイルスに対する防御ができず、ウイルスは乳児の体内で自由に増殖してしまうと考えられる。このような状況では、もちろん推測の域をでないが、論理的には、乳児は超拡散者となる。



総括と私見/特に若い人には接種よりも良質食品摂取


こに至るまでの検証は、SARS-CoV-2に対するmRNAワクチンの懸念材料をいくつか挙げてきただけで、ファイザー製とモデルナ製のmRNAワクチンの危険性の実際的実証にはなりませんでした。が、これだけ多くの懸念材料があるのですから、mRNAワクチンの安全性は確立されていないとも言えます。そして、世界と日本において、ワクチン接種後の死亡者数が増加していることも事実ですから、近々、mRNAワクチンの不都合な真実が表出すると思います。そうなるように願っています。

市井に流れている「リスクかベネフィットか」という二者択一的選択は短絡的であり危険です。リスクは個人が受ける不利益であり、ベネフィットは集団社会が受ける利益です。歴史を振りかえれば、お国のために、天皇陛下のためにと若い命を捧げた特攻隊と同じ思考方法です。ワクチン接種に関して、とくに考えてほしいのは、先の長い社会の担い手である若い人たちにです。私たちの身体は共生的な380兆ものウイルスに占領された植民地のようなものです。その植民地の有様は個々違いますから、ワクチン接種で死ぬ身体もあれば、死なない身体もあります。そんな直接的な害ではなく、懸念されるのは、その縄張りのなかにmRNAワクチンという外来因子を入れこむと、長く生きる身体のなかでどういう反応が起きるのかということです。それはいまのところ未知ですが、未知だから怖いものがあります。

分かっていることが一つあります。それは、コロナウイルスに足はついていないということです。近づかなければ、あなたの身体に入り込めません。自然免疫力が高い若い人は感染しても無症状の場合が多いです。しかし、無症状でもウイルスは持っていますから、感染力はあるという自覚が必要です。皆が皆、こういう認識で行動したら、ワクチン接種という危険を冒さなくても、ウイルスは、少しずつですが、増殖の糧である宿主を失っていきます。

だからこそ、幅広いPCR検査の実施が必要なのです。今更ながらですが、ワクチン接種よりもPCR検査と早期隔離です。そして、自然免疫力を高める発酵食品やジャンクフードでない良質食品の摂取があなたの身体を護ります。身体は食べ物でできています。