本文へスキップ

季節だより

   季節とともに

    まどをあけ ドアをあけよう
    いっぽふみだし 季節の風をうけよう

                       月1回発行

ギャラリー

初日の出

1/1 芥川の芝生大橋より

k

ロウバイ

1/1 新川桜堤

スイセン

1/1 新川桜堤

ジョウビタキ

1/1 新川桜堤

市町村の記載のない場所は高槻市内
ページ内検索:Ctrl+F(文字検索ウィンドウを開くことができます)




2022年12月1日 125号
  “ 秋の風景 ”

■早朝の公園
  11/15 城跡公園


     

 7時半頃、朝の散歩の途中で撮ったもの。紅葉が進み落ち葉も目立ってきています。ラジオ体操参加者も帰られて、遠くに犬の散歩をされている方お一人のみ。
 静けさが広がっている時間帯です。



■コウテイダリア


     11/28 新川桜堤            11/19 五百住町

 自転車が走っている場所は芥川の堤防。メキシコ、中米、コロンビアの原産。花後、根元から20㎝程度の高さで切ってしまう。春に株元から新しい芽が出て、冬には2階まで届く高さに成長します。

ネットで見つけた俳句 
  「腰のばし皇帝ダリア仰ぎけり」     阿部文子
  「老夫婦の起こす皇帝ダリアかな」   まとむ 
   一昨昨日の風で傾いた皇帝ダリアを起こしている人がいました。
   よく見るとつっかえ棒も数本。皇帝ダリアって支えられてるんだぁ。



■菊の展示会   11/5 高槻市役所前

     

 今年も菊の展示会が開催されていました。見事ですね。

  「菊作り 菊見るときは 陰の人」
             吉川英治(作家)
 枚方パークで菊人形展を見学した際に詠んだ句。



■キセキレイ   11/26 新川桜堤付近

     

 全長20cm。胸から腹にかけて黄色いところからキセキレイの名がある。1年中、普通に見られるが河川の中流から上流に多く、この辺で見かけるのは稀です。よく見かけるハクセキレイやセグロセキレイと同じセキレイの仲間。


トップへ戻る



2022年11月1日 124号
  “ 秋の七草・フジバカマ ”

  
          10月22日 新川桜堤

 フジバカマは秋の七草のひとつとして古くから親しまれ、『万葉集』や『源氏物語』に登場するそうだ。ゆっくり散歩しながら見つけてみましょう。
 茎の先端に直径5mmほどの小さな花を長さ10cm前後の房状に多数咲かせる。「花の色が藤色で、花弁の形が袴(はかま)のようであることから藤袴(フジバカマ)と呼ばれる」とあるが、見ても袴のようと言うのがよくわからない。開花とともに細くて白い2本の花柱(雌しべ)が飛び出してくるため白っぽく見えるようになる。


 秋の七草の覚え方 『お好きな服は?』
   ① お:女郎花(オミナエシ)
   ② す:薄(ススキ)
   ③ き:桔梗(キキョウ)
   ④ な:撫子(ナデシコ)
   ⑤ ふ:藤袴(フジバカマ)
   ⑥ く:葛(クズ)
   ⑦ は:萩(ハギ)


■フジバカマとアサギマダラ

  

 写真は2018年9月に京都市の善峯寺付近で撮ったもの。フジバカマの蜜を求めてやってくるのがアサギマダラ。フジバカマには毒物があり、旅する蝶「アサギマダラ」は、毒性の植物を吸蜜することで体を毒化し鳥などの捕食から逃れる。夏に日本で発生し秋になると南西諸島や台湾まで南下し、繁殖した子孫が春に北上し、日本本土に再び現れるそうだ。


■チョウゲンボウ  10/27 芥川

  

 チョウゲンボウはハヤブサの仲間。
 全長33cm(オス)、38cm(メス)。細い翼を速くはばたき、体を斜めにしてホバリングという空中の一点に静止する飛び方を交えながら、ひらひらした感じで直線的に飛んだり、急降下して昆虫やネズミなどの小動物を捕らえる。秋や冬は平地の農耕地や草原で見られる。



■ヒドリガモ  10/27 芥川

  

 渡り鳥のヒドリガモがやって来た。
 全長48㎝。ユーラシア大陸北部に広く分布・繁殖しており、冬にはユーラシア・アフリカ大陸の温帯・熱帯地方へ渡る。日本では冬鳥として全国に渡来し、湖沼、河川、海岸などに生息している。植物質を好み、海草や水藻などを食べ、陸へ上がって草本の新葉を食べている様子もよく見られる。



■朝食の時間です  10/22 芥川

   

 魚が集まっているのか、朝7時頃に朝食をとるダイサギ・コサギ・カワウたち。


トップへ戻る


2022年10月1日 123号
“ 中秋の名月 ”
     
    月の写真は9月10日21時頃 自宅にて
    写真とネットにあったイラストを組み合わせてみた


 旧暦では1年を3か月ごとに分けて、1月〜3月を春、4月〜6月を夏、7月~9月を秋、10月〜12月を冬としていた。そして旧暦8月は7月~9月の真ん中の秋なので「仲秋」と呼ばれた。そのさらに真ん中の旧暦8月15日を「中秋」と呼び、その日に見える月が「中秋の名月」である。
 年によって中秋の名月(旧暦8月15日)と満月の日は重ならないことがあるが、今年の9月10日(旧暦8月15日)は満月と同日なので真ん丸なお月見が楽しめまたということになる。
 来年も中秋の名月と満月の日が重なる(9月29日)。
 再来年は中秋の名月が9月17日、満月の日が9月18日らしい。
 ちなみに十五夜とは旧暦における毎月15日の夜のことなので、旧暦8月15日は「十五夜・中秋の名月」となる。
 旧暦がからむとややこしいですね。


■今月の俳句

「名月や
     池をめぐりて
          夜もすがら」

     松尾芭蕉(1644~1694)

 今夜は中秋の名月である。独り草庵で月見をした。池水に映える清光に興じ、とうとう夜もすがら月夜の佳興(かきょう)に酔うたことである。
(句解:尾形仂の鑑賞事典より)



■スイフヨウ 南庄所町


      9/27 7時30分            9/27 12時


      9/27 15時             翌9/28 7時

 スイフヨウ(酔芙蓉)はフヨウ(芙蓉)の園芸品種であるとのこと。朝に咲き、夕方にはしぼんでしまう一日花で、朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけては紅色になる。酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることからこの名がついたといわれている。
 樹形、葉形はフヨウとほぼ同様だが、一重咲きが基本のフヨウに対しスイフヨウの花は八重咲きである。
 写真の通り翌朝にはしぼんでおり、次の花が咲いていた。



■実るほど頭を垂れる稲穂かな
 俳句ではなく作者不詳の故事成語(ことわざ)


      
         9/24 南庄所町


■オオシオカラトンボ メス

      
          9/19 自宅


トップへ戻る


2022年9月1日 122
“ 高槻夢花火 ”




 8月27日午後8時過ぎに突然「ドーン・ドーン」の音が。「花火だ!」と外に出てみると皆さん続々と。水路横から田んぼ越しによく見えた。
コロナ下、「高槻夢花火実行委員会」が告知なしで淀川で行ったとのこと。

 9月4日(日)には「水都くらわんか花火大会」があると発表されている。










  ジャコウアゲハとキバナコスモス       キアゲハとデュランタ
               8/27 新川桜堤



トップへ戻る


2022年8月1日 121号
“ 額付き季節の写真 ”

      ハス 7/17 新川桜堤           オニユリ 7/16 東五百町 明然寺


                   地区盆踊り 7/29 7/30


トップへ戻る


2022年7月1日 120号
“ おはよう ”


    ガクアジサイの品種「おはよう」 6/20 八幡大神宮(八幡町)

 朝の散歩中に八幡町の神社に立ち寄って見つけた紫陽花(あじさい)、名前がなんと「おはよう」。きれいな花だなあと思いながら写真を撮っていると、ちょうどお世話されている方が来られて教えてくださった。
 名前の由来と特徴をネットで調べたものそのまま載せると、
『おはようは、加茂花菖蒲園が作出したガクアジサイの品種です。
もともとは「フラメンコ」という名前で販売されていた品種ですが、諸事情により「おはよう」に名前が変更され、流通するようになりました。おはようは、ガク咲きタイプのアジサイで、中心の両性花が固まり、両性花の塊を囲むように装飾花が咲きます。装飾花は、とても大きく、時には1つの装飾花が8cm以上になることもあるのだそうです。八重咲きである上に、花弁が20枚近くにもなるため、1つの装飾花でとてもボリュームがあります。花弁も丸みを帯びているタイプなので、まるでバラの花のようにも見えるほどです。
 花弁の縁には、細かい切れ込みが入り、咲き進むにつれてフリルのように波打ってくるのも特徴です。中心の両性花も八重化していて、咲き進むにつれて発達し盛り上がるようになってくるので、さらにボリュームが出てきます。』(「アジサイの育て方.net」より)
 皆さんもぜひ一度、現物を見て下さい。



 ガクアジサイ 6/21 新川桜堤     アジサイ 6/20 八幡町


■今月の俳句

 「紫陽花や
     藪(やぶ)を小庭の
        別座敷」
 松尾芭蕉(1644~1694)



■キキョウ

   
        6/23 街角にて

 秋の花のイメージが強いが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の九月頃までである。


■ハンゲショウ


               6/22 堤町

 ハンゲショウは半夏生と書く。花穂のすぐ下の葉が半分白くなるのが特徴。今回のものは半分以上のものもたくさんあった。名前の由来は夏至から数えて11日目を「半夏生(はんげしょう)」と呼び、農作業などの目安とされる日であった。この半夏生の頃に花を咲かせるので半夏生と呼ばれるようになった。また葉が半分白くなることから「半化粧」とも言われる。花期に葉が白くなるのは虫媒花であるために、虫を誘う必要からこのように進化したのではないかといわれている。花が咲き終わって夏の盛りの頃になると白い葉の白い部分は色落ちしてふつうの緑色っぽくなるようだ


トップへ戻る


2022年6月1日 119号
“ 高槻とテッセン ”


                
 高槻市の広報誌Days5月号に「永井鉄線と花ロマン」という特集記事が載った。ちょうど我が家にもテッセンが咲いたので関心を持って読みました。
 江戸時代に高槻を治めていたのは永井家。1649年に、高槻藩3万6千石の基礎を築いた永井家初代・永井直清が入城し、幕末に至るまで約220年間、13代にわたって治めた。大名家では、2つ以上の家紋を使うのが一般的だったようで、永井家も2つ使用していた。その1つ、高槻藩主「永井鉄線」の紋は、全国でも永井家だけが使用したオリジナルの家紋。 3代将軍徳川家光から永井直清がもらったと、永井家の系図に記されているそうだ。野見神社の境内に永井直清が祭られている永井神社がある。
 テッセン(鉄線)は、春~夏にかけて紫色や白色のきれいな花が咲くつる性の植物。花びらは6枚。別名「鉄線花」の名の通り、鉄線のように丈夫なツルを絡ませながら成長していく。本来はクレマチスの種類のひとつで、主に野草として中国に自生している。



■ホタルブクロ 5/26 新川桜堤



 ホタルブクロ(蛍袋)は、キキョウ科の多年草。別名は釣鐘草(つりがねそう)。 初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。
 日本名は「花の中に蛍を閉じ込めると、その明かりが外へ透けて見える」、あるいはホタルの出るところに咲くというところから「蛍袋」と呼ばれている。



■今月の歌

『 椰子の実 』 

名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ

故郷の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月

旧(もと)の木は 生いや茂れる
枝はなお 影をやなせる

われもまた 渚(なぎさ)を枕
孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ

作詞:島崎藤村、作曲:大中寅二
放送中のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にて、女優・上白石萌歌演じる”比嘉歌子”が歌唱し話題に。



■カワガラス 5/22 摂津峡

     

 全長22cm。流れの速い渓流に生息し、滝の裏側など岩の隙間や橋下の隙間、堰の水抜きなどにミズゴケを使用して巣をつくる。カラスの仲間ではない。


■カワセミ 5/22 摂津峡

     

 全長17cm。くちばしは体の割りに長い、魚取りにすぐれた鳥。日本では全国にすんでいる。


トップへ戻る


2022年5月1日 118号
“ こいのぼりフェスタ1000 ”
  
          4/25 芥川桜堤公園(清福寺町)

 4/25から5/5まで「第30回こいのぼりフェスタ1000」が3年ぶりに開催されている。市内の幼稚園や老人ホームなどの施設で作られたオリジナルの約100匹を含む計約1000匹が揚げられた。子どもたちが健やかに育つことを願い、高槻の都市シンボルである芥川の河川愛護を目的に、平成4年から開催されている。
 主に武家の間で発展してきた端午の節句は、江戸時代に入ると庶民文化が著しく発展し、端午の節句は民間でも重要な式事となっていった。武家が五色の吹き流しを揚げたのに対し、民間では中国の伝承をもとにした「鯉のぼり」が考案され、そちらを揚げるようになった。
 昭和6年に発表された童謡「こいのぼり」では「大きい真鯉は お父さん 小さい緋鯉は 子供たち」とあるように、この頃は「二匹の対」で飾られていた。そして現在「五色の吹き流し」と「子鯉」を追加して飾るのが一般的となったようだ。


・五色の吹き流し
   (子どもの安全・幸せを祈願、
    神様への報告)
・真鯉(お父さん、黒色)
・緋鯉(お母さん、赤色)
・子鯉(子ども、青色)


 写真・文:「人形の東玉」さんより



■今月の歌

『 こいのぼり』 

やねより たかい こいのぼり
おおきい まごいは おとうさん
ちいさい ひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる


作詞:近藤宮子(昭和6年頃)
作曲:不明
 長年著作権者は日本教育音楽協会とされていた。近藤はこの曲を含めた6曲が自分が作詞した曲であると訴え、裁判を起こして平成5年に勝訴し、作詞者が変更されたが著作権は消滅していた。



■れんげの里

  
            4/20 三島江

 4/5から4/30まで三島江の「レンゲの里」が一般公開された。場所は三島江二・三丁目の田んぼ。地元農家などで組織する高槻レンゲ振興会がレンゲ栽培による有機農法の普及を図るために企画実施されている。




■キジ(オス)

     
         4/19 淀川

全長80cm(オス)、60cm(メス)。
明るい林、草地、農耕地、河川敷などの地上にすむ。
ネットの説明に「日本の鳥、つまり国鳥に選ばれていながら、狩猟が許されているという、何とも不幸な鳥です。」とあった。



トップへ戻る


2022年4月1日 117号
“ モクレンとハクモクレン ”
       
            3/25 明田町 街路樹

              
              3/26 新川桜堤

 下の写真がいわゆるモクレン(木蓮)。外側が紅紫で内側が白色の花を春に咲かせる。上の写真はハクモクレン(白木蓮)。ハクモクレンの方が10日くらい早く咲くようで、撮った時は満開で少し散りかけていた。ハクモクレンは樹高20mに達する高木だが、モクレンは樹高4~5mほどの中高木のようだ。
 モクレンは地球上で最古の花木といわれており、一億年以上も前から今のような姿であったらしい。原産地は中国。



■今月の俳句

「木蓮や
     読書の窓の
          外側に」
       正岡子規(1867-1902)

「木蓮の
     花ばかりなる
          空を瞻(まば)る」
       瞻る:目を大きく開いてよく見る
       注視する
       夏目漱石(1867-1916)



■カワヅザクラ(河津桜)

       
            3/16 富田町 筒井池

 河津桜の原木は静岡県賀茂郡河津町において昭和30年頃に苗が見つかり、昭和41年から開花がみられ、昭和49年にカワヅザクラ(河津桜)と命名された。2月上旬から開花しはじめ約一ヶ月を経て満開になる早咲きのピンク色の桜である。高槻市役所富田支所の横にある筒井池には4本植えられている。河津町の河津川沿いの桜並木は850本もあり、一ヶ月間行われる「河津桜まつり」は来訪者100万人を数える人気のお祭りらしい。


■ソウシチョウ

          
           3/10 芥川公園

 スズメくらいの大きさ。インド、中国、ベトナムなどに自然分布している。日本列島には棲息していなかった鳥で、飼い鳥として輸入されきた。現在は関東北部から九州で野生化しており外来生物法で特定外来生物に指定されている。最近は高槻でも公園や神社で見かけるようになった。


■レンギョウ

          
           3/27 新川桜堤

 早春に鮮やかな黄色い花を枝いっぱいに咲かせる。庭や公園の生垣として利用されるほか、漢方薬にも利用されているそうだ。


トップへ戻る


2022年3月1日 116号
“ 苔とフクジュソウ ”
       
              2/22 神峯山寺

              


 神峯山寺内の化城院の庭の苔はきれいに手入れされており、その一角に一輪のフクジュソウ(福寿草)が咲いていた。花のこがね色とその名がめでたいことから新年の花とされ、古くから元日に咲くように栽培されてきた。
 本来の開花最盛期は2~3月以降だ。最初の頃は花だけが先に展開して咲くが、3月頃になると葉も出て自然な雰囲気になる。花は日が当たると開く。



■今月の俳句

「日輪の
     福寿草の庭
          二歩三歩」
「動かねば
     他に音はなし
          福寿草」
「足の痛み
     時には忘れ
          福寿草」

日輪とは太陽のこと、お日様
阿部みどり女(1886~1980)作
高浜虚子に師事



■ウメとハボタン

       
             2/19 上宮天満宮

 ハボタンは、夏にタネをまいて育て、寒くなるとともに色づく葉を冬から春にかけて観賞する植物だ。キャベツの仲間である非結球性ケールから改良されたと考えられている。日本には江戸時代に食用として渡来したが、その後は観賞用として改良されてきたそうだ。


■メジロ


              2/23 自宅にて

 ヒヨドリ対策として、細い針金を枝から垂らしてミカンを引っ掛けておく。メジロはミカンに軽々と乗ってついばむのだが、ヒヨドリはそうはいかないだろうと。ところがホバリングしながら、がぶりとかみつかれた。
 メジロはからだのあざやかな黄緑色から、ウグイスと間違える人もいるが、目のまわりが白いので区別できる。ホバリングとはヘリコプターや鳥などが、空中で停止飛行すること。



トップへ戻る


2022年2月1日 115号
“ ソシンロウバイ ”
       
             1/18 新川桜堤
 蝋梅(ロウバイ)は内側の花被片が濃い紫色になるのだが、一般に出回っているのは花被片全体が黄色くなる素心蝋梅(ソシンロウバイ)やその園芸種。
 ロウバイは中国原産の落葉低木。新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在である。中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれてる。江戸時代初期に日本へ渡来し、ほかの花木に先駆けて咲く香りのよい花が愛され、生け花や茶花、庭木として利用されてきた。



■今月の俳句

「蠟梅(ロウバイ)や
    雪うち透(す)かす
       枝の丈(たけ)」
    芥川龍之介(1892~1927)


 『龍之介は「蠟梅」というタイトルの短いエッセーを書いています。芥川家は代々徳川将軍家の奥坊主を務めた幕臣でした。「わが裏庭の垣のほとりに一株の蠟梅あり。ことしも亦(また)筑波おろしの寒きに琥珀(こはく)に似たる数朶(すうだ)の花をつづりぬ」と、裏庭にあるロウバイの木への愛を語ります。明治維新によって没落し、家財を売り払った後に、このロウバイだけが子孫に残されたのです。文章の結びは、上に掲げた一句。ロウバイの透明感、さらには無常感が見事に詠まれています。』
     句解 俳人 森乃おと



■ハナミズキの実

       
             1/15 女瀬川沿い

 ハナミズキは、アメリカ・ワシントン市にサクラの苗木を送った返礼として、大正4年に日本に送られてきた。花だけでなく、秋の紅葉や赤熟した果実なども楽しめる。


■ツグミ

       
         1/24 今城塚古墳

 全長24cm。日本にはシベリアから全国に冬鳥として渡来し、積雪のない地方の広々とした背の低い草地にすんでいる。写真のように胸をそらして静止するという独特のポーズをよくみかける。


■ボケとホオズキ


              1/16 乾性寺

 ボケは、庭木や盆栽、生け垣、切り花として観賞され、200を超える品種が栽培されているとか。
 ボケの横にホオズキが1つ残っていました。



トップへ戻る


2022年1月1日  ---
あけましておめでとうございます
             



2021年12月1日 114号
“ 晩秋の風景 ”

       
          11/20 皇帝ダリア 女瀬川沿い

 皇帝ダリアは、メキシコから中米を中心に分布するキク科テンジクボタン属(ダリア属)の多年草で、高さ3m以上にもなる。皇帝ダリアの名前で定着しているが、和名はコダチダリア(木立ダリア)。
 初めてヨーロッパに紹介されたのは19世紀で、以来その雄大な草姿と美しい花から多くのガーデナーを魅了し続けてきた植物となっている。日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅く11月下旬から咲き出す。



       
          11/4 菊  ご近所のお宅にて

 今年も見事に咲いています。もっとも古くからある観賞植物。
日本には奈良時代末期から平安時代にかけて中国から渡来、改良が重ねられ多くの品種がある。日本には国花はないが、国民に広く親しまれている桜とともに、皇室の家紋のモチーフである菊が事実上の国花として扱われている。
 菊花展で見られるものは
「厚物(あつもの)→ 大輪もの」
「管物(くだもの)→ 細い花びら」
とに分けられるそうだ。
写真も2種類ありますね。



■今月の俳句

「一年の
    丹精こゝに
       菊の花」
      正岡子規(1867-1902)
      
「障子しめて
    四方(よも)の紅葉(もみじ)を
       感じをり」
      星野立子(1903-1984)

「古利根や
    鴨(かも)の鳴く夜の
       酒の味」
      小林一茶(1763-1828)



       
          11/26 もみじ 上宮天満宮



      ヒドリガモ   11/21 芥川   アメリカヒドリ

 芥川には多くのカモが越冬にやってきている。
 左は最も数の多いヒドリガモのつがい。ユーラシア大陸北部に広く分布・繁殖しており、日本では冬鳥として全国に渡来する。
 右はアメリカヒドリ。主に北米に生息するカモ。冬鳥としてごく少数が日本に渡来する。たいていヒドリガモの群れに混じっている。この場所も一羽のみヒドリガモの群れに。



トップへ戻る


2021年11月1日 113号
“ 秋ですね・・・ ”
       
              10/18 淀川

 寒くなりました。10月初旬は扇風機を使っていたのに、いきなり晩秋になった感があります。

       
             10/18 三島江地区

 写真は三島江地区の「コスモスロード」。秋の風物詩である可憐なコスモスの花が、田んぼ一面に咲き誇っていた。
 コスモスはメキシコ原産。1789年、メキシコからスペインのマドリード王立植物園に送られ、Cosmosと名づけられた。日本には1879年(明治12年)に渡来したそうだ。コスモスは和名が「秋桜」で「あきざくら」と読む。では、なぜ「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになったのか。

       

 それは、昭和52年に山口百恵が歌った「秋桜」という歌謡曲が大ヒットしたから。作詞作曲はさだまさし。曲のタイトル「秋桜」を「コスモス」と読ませ、歌詞の中でも「秋桜」と表記して「コスモス」と読ませた。当時の歌謡曲は、キーワードとなる漢字を違う読み方で読ませるのがはやっていて、「本気」と書いて「マジ」、「恋敵」と書いて「ライバル」などがあると。


■今月の俳句

「秋深き
    隣は何を
       する人ぞ」
      松尾芭蕉(1644-1694)

「コスモスに
    にらみをきかす
       赤ん坊」
      夏井いつき(1957- )

「鵙(もず)の声
    かんにん袋
       破れたか」
      小林一茶(1763-1828)



■百舌鳥

       
              10/28 街角にて

 大阪府の鳥。モズは「百舌鳥」と書くように他の鳥の鳴き声がとっても上手。なわばりを確保するためのけたたましい「高鳴き」は秋の知らせとして親しまれてきた。俳句では「鵙」と書くことが多いようだ。


■赤まんま

       
         10/30 津之江公園

 正式名はイヌタデ。食べられないが、赤い小さな花や果実を赤飯に見立て、別名「赤まんま」や「赤のまま」ともよばれる。


トップへ戻る


2021年10月1日 112号
” 彼岸花 ”
       
        9/20 明然寺(女瀬川沿い)

       
        9/20 津之江公園(芥川・女瀬川合流点)

 「彼岸花」(ヒガンバナ)の別名「曼殊沙華」(マンジュシャゲ)は「法華経」などの仏典に由来する。釈迦が法華経を説かれた際に、これを祝して天から降った花(四華)の1つが曼珠沙華とか。
 開花時期は九月中旬頃から九月下旬頃、ちょうど秋のお彼岸の頃に咲く。突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせ、数日で花が終わって茎だけになる。花が咲き終わってからようやく葉が伸びはじめ、冬と春を越して夏近くになると全く消えてしまい、花と葉を同時に見ることはできない。葉のある時は花はなく、花のときには葉はない。写真のように白い種類もある。




 有毒植物である。お彼岸の季節、田んぼのあぜ道や土手で見かけることが多いが、これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを彼岸花の毒性のある球根を植えることで防ぐためとか、彼岸花の根茎は強いので田んぼのあぜ部分に植えて あぜの作りを強くするためとか言われている。


■今月の俳句

「つきぬけて
    天上の紺
       曼珠沙華」
      山口誓子(1901-1994)

「そのあたり
    似た草もなし
       曼珠沙花」
      正岡子規(1867-1902)



■ドングリ



             
            9/24 高槻市公園墓地

 日本では20種類ほどのどんぐりの木が自生してる。ドングリがなるのはブナ科の樹木だが種類が多くて調べてもよくわからない。ネットでみた感じでは左がクヌギで右はシラカシか。食べれるものもあり飢饉や太平洋戦争直後の食糧難時代によく利用されたそうだ。


トップへ戻る


2021年9月1日 111号
”キバナコスモスと蝶”
 8月の天気は梅雨が戻ったようでしたね。久しぶりに晴れ間がのぞいた20日午前中に新川桜堤に撮影に出かけた。キバナコスモスがもう咲いておりチョウたちが盛んに蜜を吸っていた。



 アゲハチョウの仲間のキアゲハ。よく似たチョウにナミアゲハがいる。ナミアゲハの前翅(はね)付け根付近の模様はスジがあって黄色と黒のストライプになっているが、キアゲハは同じ場所が黒のベタ塗り模様になっている。幼虫の食草は大きく異なる。 ナミアゲハはミカン科だがキアゲハはセリ科。パセリはセリ科なので、家で植木鉢に植えていたものがよく食べられた。



 アゲハチョウの仲間のジャコウアゲハ。新川桜堤ではよく見かける。幼虫のとき、ウマノスズクサという草を食べるようで、この草が近くにあるのと思われる。姫路市の「市蝶」。理由としては姫路城には、築城主 池田輝政の家紋「揚羽蝶」の瓦紋が多数用いられている。また浄瑠璃「播州皿屋敷」の悲劇のヒロインであるお菊さん、その化身といわれているのが「お菊虫」。実はジャコウアゲハのさなぎなのですと。



 タテハチョウ科のツマグロヒョウモン。庭・空き地や道端など身近なところでも見られるチョウ。幼虫は各種スミレ類を食草とし、野生のスミレ類のみならず園芸種のパンジーやビオラなども食べるようだ。


■今月の俳句

「とぶ翅(はね)に
    碧(あお)ちらつかす
       揚羽蝶」
      山口誓子(1901-1994)

「蟷螂(かまきり)が
    片手かけたり
       つり鐘に」
      小林一茶(1763-1828)



■タカサゴユリとカマキリ


            8/24 新川桜堤

 目の高さほどあるタカサゴユリを撮影しようと近づくとカマキリが。一瞬腰が引けたが近付いてパチリ。漢字で書くと蟷螂または鎌切。カマキリは「生きた獲物を大きな鎌でがっしりと捕え、むしゃむしゃと捕食してしまう昆虫界のハンター」と言われ、死んで動かないものは基本的に食べないそうだ。獲物の捕獲方法は、基本的に「待ち伏せ型」とか。花や葉にまぎれて身を隠し、獲物がやってくるのを忍耐強く待つようで、ユリの花にいたのも納得。


トップへ戻る


2021年8月1日 110号
”クマゼミの脱皮”


 7月9日午前9時過ぎに我が家の塀にセミが脱皮していると近所の方から連絡が。子供たちが登校時に見つけたとのこと。このまま脱皮すると下に落ちそうなので竹竿を置いたところうまく脱皮できて竹竿にぶら下がった。12時過ぎにはまだぶら下がっていたが2時過ぎにはいなくなり、残念ながら子供たちは脱皮後を見られなかった。


■今月の俳句

 「今しがた
     此世に出(いで)し
        蝉の鳴(なく)」
           一茶(1763-1828)


     


■ツバメの巣立ち 7/11 近所にて



 ご近所の駐車場にツバメが出入りしていたので撮影の許可を頂いたが丁度この日は巣立ちの日。4羽いたようだが巣に残っていたのはまだ飛べない1羽。3羽は近くの電線に止まっていた。飛べるもののまだエサ取りができないので親を待っているようだ。
 子供が巣立つと巣場所を離れヨシ原を集団ねぐらとしてしばらく暮らした後、南の国へ旅立っていく。高槻市の淀川鵜殿は大阪では最大のねぐらと言われ、数万羽集まってくる。



■夏の花

     
          7/28 ハス 新川桜堤

 今年も見事に咲いている。朝早く開き、昼頃に徐々に閉じる。花の開閉を3~4日繰り返したあと、花びらが散るようだ。


  7/10 ハンゲショウ 街角にて    7/27 カンナ 津之江公園

 ハンゲショウは半夏生と書く。花期になると上部の葉の表面が白く変色する。虫を誘うためらしい。
 カンナは真夏の炎天下、大きな葉の間から鮮やかな花を元気に咲かせる。



トップへ戻る


2021年7月1日 109号
”紫陽花”

            6/18 新川桜堤
 写真左は、手前がガクアジサイ(額紫陽花)、奥は普通のアジサイ(ホンアジサイ)。写真右はガクアジサイをアップで撮ったもの。
 アジサイは、日本で原種ガクアジサイから改良した園芸品種らしい。初夏あるいは梅雨時期の風物詩として広く親しまれ、鑑賞用に庭園や公園に植栽されてきた。また、咲き始めの頃は白っぽく、次第に色が変ってくることから「七変化」とも呼ばれる。園芸種も多い。アジサイの咲く梅雨の頃は気温の変化が激しい時期であるため、医療の発達していない時代には多くの病人や病死者が出た。そこで過去に流行病等があった地区の寺に多く植えられている。全国にアジサイ祭の行われるアジサイ寺もたくさんあるようだ。関西では三室戸寺(宇治市)などが有名ですね。



■今月の俳句

  「紫陽花や
      昨日の誠
         今日の嘘」

            正岡子規(1867-1902)


 薄紫から濃い紫色へと少しずつ変化する紫陽花の様子を擬人化して表現。同時に、「人の心も花の色のように移ろいやすいもの」という気持ちも込められている。


■晴れ間を狙って

     6/21 ネムノキ        6/21 ザクロ

    6/21 タチアオイ       6/21 ノウゼンカズラ

 近畿地方は5月16日に平年より21日も早く梅雨入りしたが、梅雨明けはまだまだ先のようです。そんな中、晴れ間を狙って撮影してきた。ザクロに関する話。紅一点とは「男性ばかりの中に女性が一人だけ混ざっていることや、ひときわ目立つ存在のこと」を言うが、もとは中国の詩人の言葉で赤いザクロの花のこと。


■カメ親子 

   
     6/21 筒井池(富田町)
 そういえば、こんな歌ありましたね。
♪ 親亀の背中に子亀を乗せて〜、子亀の背中に孫亀乗せて〜、
孫亀の背中にひぃ孫亀乗せて〜、親亀こけたら子亀・孫亀・ひぃ孫亀みなこけた♪



■今月の歌

 『 うさぎとかめ 』

もしもし かめよ かめさんよ
せかいのうちで おまえほど
あゆみの のろい ものはない
どうして そんなに のろいのか

なんと おっしゃる うさぎさん
そんなら おまえと かけくらべ
むこうの おやまの ふもとまで
どちらが さきに かけつくか


作詞 石原和三郎
作曲 納所弁次郎
 明治34年に『幼年唱歌 二編上巻』上で発表された。



トップへ戻る


2021年6月1日 108号
”カタツムリ”

            5/10 城内町

 朝の散歩中に第一中学校付近の草むらで見つけたカタツムリ。最近見かけたことがなかったし、いつ見たかと言われると、子供の頃以来なのか、もう少し大きくなってからなのか全く覚えがない。ちょっと殻に触ってみると写真のようにすっぽりと身を隠した。
  陸貝(陸に生息する腹足類)のうち、殻のないものを大雑把に「ナメクジ」、殻を持つものを「カタツムリ」「デンデンムシ」などと呼はれる。一般に移動能力が小さく、山脈や乾燥地、水域などを越えて分布を広げることが難しいため、地域ごとに種分化が起こりやすい。殻と体は別物ではなく、殻は体の器官の一つであり、中に内臓もある。よって、カタツムリが殻から出たらナメクジになるということはなく、殻が大きく破損したり、無理に取ったりした場合死んでしまうそうだ。写真ではわかりづらいが、カタツムリには全部で4本のツノがあり、大きな2本を大触角、小さな2本を小触角。 大触角の先には小さな黒い点があるが、これがカタツムリの目。
 日本語における名称としてはカタツムリの他に、デンデンムシ、マイマイ、蝸牛(かぎゅう)などがある。


■今月の俳句

  かたつむり
    そろそろ登れ 
       富士の山

          小林一茶(1763-1827)


 そろそろとは「動作を静かにゆっくり行うさま。そっと。しずしず。」

■今月の歌

 『 かたつむり』

でんでん むしむし かたつむり
お前のあたまは どこにある
つの出せ やり出せ あたま出せ


でんでん むしむし かたつむり
お前のめだまは どこにある
つの出せ やり出せ めだま出せ


作詞作曲:不詳
明治44年に「尋常小学唱歌」第一学年用に掲載された日本の童謡・唱歌。



■ドクダミ  5/19 街角にて



 この季節に道端で普通に見かけるドクダミ。名称は、民間薬として毒下しの薬効が顕著であるので、毒を抑えることを意味する「毒を矯(た)める」から、「毒矯め(ドクダメ)」が転訛して「毒矯み(ドクダミ)」と呼ばれるようになったのが通説らしい。昔から、ゲンノショウコ、センブリとともに日本の三大民間薬の一つに数えられ、薬効が多岐にわたるところから十薬とも呼ばれているそうだ。


■オオヨシキリ  5/10 芥川

   

 この季節、芥川でうるさくさえずっている。大きな声で「ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシ」と。
全長18.5cm。夏鳥として日本に渡ってくる。俳句では「行々子」として夏の季語となっている。


  ぎょうぎょうし
    口から先に
      生まれたか
  行々子
    大河はしんと
      流れけり
          小林一茶



トップへ戻る


2021年5月1日 107号
 ”タケノコ”  

          4/23 茨木市 西河原公園

 「竹の子」または「筍」と書く。「筍」という漢字を分解すると「竹」と「旬」。「旬」は「一旬」「上旬」「中旬」などというように約10日ほどの期間を表す言葉。「たけのこ」は成長が早く、10日ぐらいで竹になってしまうことからこの字が当てられたといわれている。
 タケノコは、産毛が生えた皮が何枚も重なって、すっぽりと包まれている。皮には、イノシシやキツネなどの動物に食べられないように、タケノコを守る役割がある。背が伸びるにつれて、皮は一枚一枚、自然とはがれ落ちて、すべて落ちるときには、竹になっている。タケノコが、軟らかくておいしいタケノコでいられるのは、土から出てきてわずかな期間。土から頭を出すか出さないかの時が、一番の食べごろ。それ以上たつと、タケノコは急に背を伸ばしながら、煮ても食べられないくらい身を硬くして、竹になっていく。
 調べてみると、タケノコのことわざ・比喩表現がいくつかある。
・雨後のタケノコ:雨が降った後はタケノコが生えやすいことから、何かをきっかけとしてある物事が続々と発生すること。
・タケノコ生活:たけのこの皮を1枚ずつはぐように、身の回りの衣類・家財などを少しずつ売って食いつないでいく生活。
・タケノコ医者:(筍がやがて竹になり藪になることから) 技術が下手で未熟な藪医者にも至らぬ医者のこと。



■ツツジ  4/23 総持寺




 この時期、蜜を避けて自転車で隣の茨木市まで出かけてきた。立ち寄ったのは「総持寺」「耳原公園」「西河原公園」。
 西河原公園ではタケノコを見つけた。総持寺は西国三十三所第22番札所で初めてお参りした。いくつものお堂があり、庭木は大変きれいに手入れされている。裏手に「ぼけ封じ普悲観音」が安置されており、しっかりお願いしてきた。



■今月の俳句

 竹の子や
   稚き(おさなき)時の
     絵のすさび

           松尾芭蕉(1644~1694)

 「竹薮のあちこちに頭をのぞかせる竹の子の愛らしさ。その姿を見ると、竹の子の絵を書いて遊んだ幼い頃がしきりに懐かしく回想される」



■キジ(雉) オス 津之江公園


        4/26               4/24

 この場所には池を挟んで2羽のオスが生息している。
 オスは濃い緑色の体で、繁殖期になると、ハート型の赤い顔になり、「ケーン」と大声で鳴き縄張り宣言をする。そのあと両翼を広げて胴体に打ちつけてブルブル羽音を立てる動作が、「母衣打ち(ほろうち)」と呼ばれる。キジは国鳥に選ばれていながら、狩猟が許されている。



トップへ戻る


2021年4月1日 106号
”初春の花”

     3/14 城跡公園 ハクモクレン と サンシュユ

     3/14 新川桜堤 ミモザ と ユキヤナギ

 写真左上はハクモクレン(白木蓮)。モクレンは花が紫色のもので別名シモクレン(紫木蓮)。開花時期はハクモクレンより10日ぐらいあとから咲き出すようだ。城跡公園に並んで植えられているがハクモクレンの方が確かに早く咲いていた。
 サンシュユ(山茱萸)は秋には紅葉とともにサンゴのようにつややかな赤い実が楽しめる木。
 ミモザはアカシアとも呼ばれるようだが詳しいことわからない。
 ユキヤナギ(雪柳)の和名は、葉がヤナギに似て、白い多数の花が、雪をかぶったように見えることからつけられた。



■今月の俳句

 木蓮や
   読書の窓の
     外側に
        正岡子規(1867~1902)



■ウグイス(鶯)

            3/17 津之江公園

 「ホーホケキョ」といえば知らない人はいないウグイス。芥川に隣接する津之江公園では、いま盛んに鳴いてる。ホーは吸う息、ホケキョは吐く息、胸をいっぱいふくらませてさえずる。うぐいす色といわれて私たちが思いうかべるのは「うぐいす餅」などの色彩だが、実際のウグイスの羽色はご覧の通り暗緑茶色。


■ヒレンジャク(緋連雀)




 先月紹介したレンジャクが近くの公園にやってきた。新芽が出ており盛んに食べている。また桜の木にも。3週間近くおり最大17羽見かけた。歌舞伎役者みたいな顔をしており、なんともかわいい。


■今月の歌

 『 春の小川 』

春の小川は さらさら行くよ
岸のすみれや れんげの花に
すがたやさしく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやきながら


の小川は さらさら行くよ
えびやめだかや 小ぶなのむれに
今日も一日 ひなたでおよぎ
遊べ遊べと ささやきながら


作詞:高野辰之
作曲:岡野貞一
 大正元年12月の「尋常小学唱歌」第四学年用に掲載された。
高野辰之が当時住んでいた東京府豊多摩郡代々幡村(現在の渋谷区代々木)周辺を流れる河骨川の情景を歌ったものとされている。



トップへ戻る


2021年3月1日 105号
”梅あれこれ”



     2/21 上宮天満宮(天神さん) 鳥はメジロ

 梅の開花時期は1月下旬頃から4月上旬頃で、いろいろな園芸種がある。奈良時代に遣隋使や遣唐使が中国がら持ち帰り、当時は桜より愛でられていたが、平安時代からは桜の方に関心が移っていったらしい。奈良時代の「万葉集」は全20巻4,500首以上の和歌が収められているが梅は119首が詠まれ、植物では萩に次いで多いそうだ。
 「梅雨(つゆ)」の名の由来は、梅の実がなる頃に雨が多いからだといわれている。梅の字は「母」の字を含むが、中国では”つわり”の時に梅の実を食べる習慣があることから、この文字が作られたとか。
 「塩梅」は読めますか。使い方は「いい塩梅に仕上がっている」など。そう「あんばい」ですね。でも最近あまり聞かないかな。



■今月の俳句

梅一輪
  一輪ほどの
     暖かさ

        服部嵐雪(1654~1707)
        (松尾芭蕉の弟子)

梅遠近(おちこち)
  南(みんなみ)すべく
    北すべく 

        与謝蕪村(1716~1783)

 梅の開花の知らせが近隣からも遠方からも届いた。さて南の梅を見に行こうか、それとも北へ行こうか。忙しい春になったぞ。
   遠近(おちこち)=遠い所近い所、あちこち。



■月ヶ瀬梅渓とレンジャク  2/24



 関西屈指の梅の名所とのことで、車で月ヶ瀬(奈良市)に行ってきた。渓谷沿いに、約1万本の紅白鮮やかな梅の木が広がることから「月ヶ瀬梅渓」と呼ばれている。残念ながら5分咲きくらいであったが、起伏ある山道で人出も少なく楽しめた。

   

 途中で高台の谷間の電線に止まっているレンジャクという鳥を見つけた。尾の先端、黄色がキレンジャク(19cm)、赤いのがヒレンジャク(17cm)。両種が混在していた。先のとがった冠羽をもち,独特の姿をしている。日本には冬鳥として全国各地に渡来する。高槻で一度見かけてことがあるが写真が撮れたのは初めて。レンジャクは連雀と書く。雀は訓読みで”すずめ”だが分解すると、小+隹(とり)で小鳥という意味。連(つら)なる小鳥で連雀か。ちなみにヒバリは雲雀。






■今月の歌

 『 どこかで春が 』

どこかで「春」が 生まれてる
どこかで水が 流れ出す


どこかで雲雀(ひばり)が 啼(な)いている
どこかで芽(め)の出る 音がする


山の三月 東風(こち)吹いて
どこかで「春」が うまれてる


作詞:百田宗治 作曲:草川信
 大正12年に歌詞が発表された。 東風(こち)とは春に東から吹く風。俳句の季語でもある。



トップへ戻る


2021年2月1日 104号
”冬の木々 ”

  モクレン 1/15 芥川公園     ロウバイ 1/15 新川桜堤

  ウメ 1/25 上宮天満宮      ウメ 1/25 上宮天満宮
 ”去年のような「暖冬」とならず、冬らしい寒さに” と12月初旬に気象庁。ただ、「冬らしい寒さ」と軽く言われても、寒さにはなかなか慣れず身に沁みます。確かに日本海側では大変な大雪に見舞われました。そんな中、木々の芽吹きなど風景をいくつか撮ってみました。


■イカル  1/15 芥川公園


 全長23cm。渡り鳥ではなく年中見かける鳥。冬から早春の季節には数羽から十数羽で群れ,地面に落ちた種を仲良く食べている。その光景を見た聖徳太子が「和を以て貴しとなす」を憲法十七条に定めたといわれている。
 鳥の鳴き声を,人間の言葉に置き換えることを「聞きなし」といい、イカルは「お菊二十四」、ちなみにウグイスは「法,法華経」。



■アトリ  1/15 芥川公園



 全長16cm。日本には冬鳥として秋にシベリア方面から渡来する。林や農耕地、実がついた街路樹などに群れで飛来する。黄褐色を基調に黒、白を加えた羽色をもち、特に胸部の羽毛は橙褐色で目立つ。


■今月の歌

 『 冬の夜 』


燈火(ともしび)ちかく
衣縫ふ(きぬぬう)母は
春の遊びの楽しさ語る
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数(ひかず)かぞへて喜び勇む
囲炉裏火(いろりび)はとろとろ
外は吹雪


囲炉裏の端に 繩なふ父は
過ぎしいくさの手柄を語る
(過ぎし昔の思い出語る)
居並ぶ子供は ねむさを忘れて
耳を傾け こぶしを握る
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪


日本の童謡・唱歌。
明治45年に「尋常小学唱歌 第三学年用」で発表された文部省唱歌。作詞・作曲者は不明。歌詞の「いくさの手柄を語る」という部分が、戦意高揚であると一部の人々に否定されたことから,戦後に発行された教科書や各社の「唱歌・童謡集」では「過ぎし昔の思い出語る」と改変された。しかし,そうなると,なぜ子どもたちが「こぶしを握って」興奮するのか,意味が不明となる,とする意見も提示され、再度、オリジナルの歌詞に戻す動きが出てきて現在に至っている。



トップへ戻る


2021年1月1日 ---
あけましておめでとうございます
             


2020年12月1日 103号
”紋付鳥”

   オス 11月3日 新川桜堤     メス 2019年12月 万博公園

 スズメほどの大きさで、雌雄ともに翼には白斑があり、「紋付鳥」と呼ばれるが正式名は「ジョウビタキ」。中国やロシアなどで繁殖し、越冬のため日本に渡って来る。澄んだ声で「ヒッ ヒッ ヒッ・・・」と鳴き,時に「カッカッ」と低く鳴く。尾を震わせたり、頭を下げるお辞儀のような動作が特徴的で住宅地や公園にもやってくる。「ヒッ ヒッ ヒッ・・・」と聞こえたら探してみて下さい。


■今月の俳句 (毎日新聞より)

菊の香よ
  露のひかりよ
    文化の日                 
        
久保田万太郎 作

 解説に 『 菊の香り、露の光、つまり、自然のその快さや美しさが文化だよ、と今日の句は言っている? もちろん、菊や露をめでる能力は、人が社会的な環境において育んだ。とすると、その能力を育てた力が文化、とも言えそうだ。理屈っぽくなったが、理屈を言えるのも人の身につけている文化のあかしかも。「久保田万太郎全句集」(中央公論社)から。』 とある。

 むつかしい△$×?!・・・



           1/17 ご近所のお宅で今年も見事に!

菊作り
  菊見る時は
    影の人
  
           吉川英治

 吉川氏が大阪の枚方パークで菊人形展を見学した際、素晴らしい出来ばえの平清盛の菊人形が出品されていた。そのそばに男の人がたたずんでおり、吉川氏がそのひとは誰かと聞いたところ、まさに平清盛の菊人形を作った菊職人だったとのこと。この句はその状況を詠んだもの。



■今月の歌

 『 六甲おろし 』

六甲颪(おろし)に 颯爽(さっそう)と
蒼天翔(そうてんかける) 日輪の
青春の覇気 美(うるわ)しく
輝く我が名ぞ 阪神タイガース
オウ オウ オウオウ 阪神タイガース
フレ フレフレフレ


闘志溌剌(はつらつ) 起(た)つや今
熱血既に 敵を衝(つ)く
獣王の意気 高らかに
無敵の我等ぞ 阪神タイガース
オウ オウ オウオウ 阪神タイガース
フレ フレフレフレ


作詞・佐藤惣之助、作曲・古関裕而
 阪神タイガースの球団歌であるが、正式名は「阪神タイガースの歌」で、通称「六甲おろし」である。昭和11年に「大阪タイガースの歌」の表題で発表され、昭和36年の球団名変更とともに改題された。11月に終了したNHK連続テレビ小説『エール』でも取り上げられた。



■紅葉


     11/16 新川桜堤          11/14 芥川


トップへ戻る


2020年11月1日 102号
”キンモクセイ”

             10月16日 城跡公園

 漢字は金木犀。秋になるとオレンジの花を枝に密生させて咲き、強い甘い香りを放つ。ジンチョウゲ、クチナシとともに、香りの強い花をつけることから、三大香木(さんだいこうぼく)と言われるようだ。中国南部原産。日本には江戸時代に雄株が渡来し、これが挿し木で北海道と沖縄以外の日本中に増やされた。日本では雄株しかないため実がなることはない。


■赤トンボとススキ


             10月14日 塚脇
 赤トンボはアキアカネのオスと思われる。


■黄色彼岸花(ショウキズイセン)と稲刈り

     10月14日 塚脇         10月12日 原


■今月の俳句 (毎日新聞より)

鶏頭を
  三尺離れ
    もの思ふ                 
       細見綾子作


解説に 『 三尺は約1メートル。「三尺離れ」は、ほどほどの距離をとる、ということだろうか。この句から連想したのは次の斎藤茂吉の短歌である。「赤茄子(あかなす)の腐れてゐたるところより幾程もなき歩みなりけり」。三尺、幾程もなき歩みなどには、ことさらな意味はなさそう。意味のあまりない些事(さじ)を楽しむこと、それは俳句や短歌の醍醐味(だいごみ)であろう。』 とある。

     
    ケイトウ 10月18日 街角にて

 ケイトウはニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭」と呼ばれる。


■今月の歌

 『 暁に祈る 』

ああ あの顔で あの声で
手柄頼むと 妻や子が
ちぎれる程に 振った旗
遠い雲間に また浮かぶ

ああ 堂々の 輸送船
さらば祖国よ 栄えあれ
遥かに拝む 宮城(きゅうじょう)の
空に誓った この決意


作曲:古関裕而 作詞:野村俊夫 歌:伊藤 久男(コロムビア専属歌手)
 NHK朝ドラマ「エール」でこの三人が「福島三羽烏」として取り上げられている。1940年公開の映画「暁に祈る」主題歌として作曲された戦時歌謡。映画「暁に祈る」は、陸軍が直接指導・後援した作品で、ロケに実戦部隊が動員されるほどの力の入れようだった。その主題歌についても、陸軍の熱のこもった指導が入り、7回も書き直しを命じられたという。度重なる修正に、作詞者の野村俊夫は思わず「あ~あ」とため息を漏らし、それが歌詞の「ああ」に反映されているという冗談のようなエピソードも残されている。 



トップへ戻る


2020年10月1日 101号
”蓼食う虫も・・・”

      ヤナギタデ 9月5日 小寺池(西五百住町)にて

 「蓼食う虫も好き好き」とは、蓼(タデ)のような苦味のあるものでも食べる虫がいるように、人の好みはさまざまであるということ。
「蓼」は「ヤナギタデ(柳蓼)」のことで、茎や葉に苦味があるようだ。
蓼を好んで食べる虫は蓼虫と呼ばれる。この虫しか食べなさそうだが、人間も刺身のつまや蓼酢として食用にしている。
 この言葉は「好みは人それぞれ」という意味で、相手を批判するための言葉ではない。しかし、「多くの人とは好みが違う」という場面で使われることも多いため、言われた方は「自分の好みを理解してもらえない」「好みが変わっている」などのネガティブなイメージを抱いてしまうこともあるため使う時には注意が必要。
 類語に「十人十色」「三者三様」「千差万別」などがある。

 (すべてのビジネスパーソンのためのWebマガジンより)


          イヌタデ 9月30日 土橋町にて

 漢字は犬蓼。名前の由来は、ヤナギタデに対しイヌタデは辛みがなく香辛料に使えない。なので、「ヤナギタデに比べると役に立たないタデ」で「犬蓼」と。「犬」がつくものには食用にならないの意味をもつものが多いとか。別名、アカマンマ。花や果実を、赤飯の変わりにして子どもたちがおままごとに使ったというところからきている。


■今月の俳句 (毎日新聞より)

首あげて
  折々見るや
    庭の萩(はぎ)

        正岡子規 作


 解説に『 「臥病(がびょう)十年」と前書きのある句。私は子規の「首あげて折々見る」姿勢が大好き。何か面白いものはないか、とハギなどの咲く庭の秋を見ている。その姿勢を子規は<病気を楽しむ>と表現した。年がら年中病気の自分は、健康な人が健康を楽しむように、もっぱら病気を楽しむ、と言ったのである。この言い分、いいなあ。』とある。


■ハギ

   
     9月21日 新川桜堤

 俳句にもある『萩』の字は『秋に草かんむり』なのでまさに秋の花。秋の七草のひとつ。


■モンキアゲハ

   
      9月21日 原

 漢字は紋黄揚羽。日本最大級のチョウで、名前の通りはねに黄白色の大きな斑紋があるのが特徴。都市部には少ないが、平地や低山地の森林の周辺でよく見かけられる普通種とのこと。摂津峡などで時々見かけたが写真が撮れたのは初めて。残念ながら片方のはねが痛んでいる。


■今月の歌

『 小さい秋みつけた 』

だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
よんでる口ぶえ もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた


作詞:サトウハチロー
作曲:中田喜直
 昭和30年にNHKの特別番組『秋の祭典』の楽曲の1つとして作曲された。



トップへ戻る


2020年9月1日 100号
”ヒマワリ”

               8月14日 原

 ヒマワリは漢字で「向日葵」、由来は太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから。ただし、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけ。若いヒマワリの茎の上部の葉は太陽に正対になるように動き、朝には東を向いていたのが夕方には西を向く。日没後はまもなく起きあがり、夜明け前にはふたたび東に向く。この運動はつぼみを付ける頃まで続くが、つぼみが大きくなり花が開く頃には生長が止まるため動かなくなる。完全に開いた花は基本的に東を向いたままほとんど動かない。なお、これは茎頂に一つだけ花をつける品種が遮るもののない日光を受けた場合のことであり、多数の花をつけるものや日光を遮るものがある場所では必ずしもこうはならないそうだ。

 ヒマワリの写真は高槻市原で撮ったもの。朝6時過ぎで朝日が当たっており、確かに東を向いている。原は摂津峡の北側に位置し豊かな田園風景が広がる地区。







 同じく原地区の山手にある神峯山寺付近で撮ったサル。結構大きな体で威圧感があった。8月に高槻市北部では市街地においても多数の目撃情報が寄せられているようだ。







 同じ場所で撮ったトンボ。名前が分からず帰って調べてみると、日本で最も美しい赤トンボと言われるミヤマアカネのようだ。オスの胴体は、秋に向かって変化し、秋頃には真っ赤な色になるとか。秋に出会えるとよいのだが。







■今月の俳句 (毎日新聞より)

暑き日を
  
海に入れたり
    
最上川
      松尾芭蕉 作

 解説に 『 「奥の細道」に出る句。一日の暑さを最上川が海に流し入れてくれて、夕日明かりの河口あたりが涼しいよ、というのだろう。夕涼みのほっとした気分が感じられる。このほど氾濫した山形県の最上川は日本三大急流の一つだが、あとの二つの川が分かるだろうか。静岡県の駿河湾に注ぐ富士川、そして、7月はじめに大荒れした熊本県の球磨川である。』 とある。


          

■今月の歌

 『 手のひらを太陽に 』

ぼくらはみんな 生きている
生きているから 歌うんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから かなしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
ミミズだって オケラだって
アメンボだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ


作詞:やなせたかし
作曲:いずみたく
 昭和36年に制作され、翌37年にNHK『みんなのうた』で放送された。



■オニヤンマ捕まえた


 オニヤンマは日本最大のトンボ。ずっと写真を撮りたいと思っていたが思いがけず撮れた。じつは8/26朝、近所を散歩中に路面にオニヤンマが。最初は死んでいるのかと思い、まず写真を撮ってから近くに寄ってみると生きている様子。持っていた手ぬぐいを上からそっと被せたら捕獲に成功。そのまま包み込んで持ち上げると翅をばたつかせたので「やった!」と。いままで人里離れたところで見かけても、止まってくれないので写真撮影できなかった。こんな街中で捕獲できるとは。持ち帰って、空いた金魚鉢に植木の葉っぱと水をいれて離した。近所の子供たちにも見てもらった。しかし昼近くに動きが鈍くなり外に出したが、飛べる力はなく夕方には死んでしまった。翌日には離してやろうと思っていたが残念。




トップへ戻る


2020年8月1日 99号
”待ちに待った青空”
    
          7月19日 新川桜堤にて

 7月は3日から雨が続き一時的に晴れ間が見えた日があったものの毎日うっとおしい日が続きましたね。朝から青空が広がったのは19日。さっそくカメラを持って出かけてきた。新川桜堤ではクマゼミがけたたましく鳴いており、ハスが今年も見事に咲いていた。しかし、20日からまた雲、雨が続き、けっきょく梅雨明けは31日に。


            キキョウ 7月19日 新川桜堤にて

 万葉の時代から観賞されているというキキョウ。よく目にする花色は紫だが新川桜堤で白も見つけた。花は開いていなかった。調べてみると、園芸品種にはつぼみの状態のままほとんど開かないものがあるそうで、これもそうかもしれない。

    
          オニユリ 7月19日 街角にて
 ユリといえば「白百合」、清楚なイメージだが、この花は色や形から赤鬼を連想させ「鬼百合」の名がついたようだ。


    
  7月19日 芥川堤防から高槻駅方面を望む

■今月の俳句 (毎日新聞より)

  夏雲や
    ずしりと母の
      握り飯


           宮坂静生 作

 解説に『 作者は1937年生まれ、長野県松本市に住み、俳句雑誌「岳」を主宰している。』とある。


■今月の歌

『 肩たたき 』

母さん お肩をたたきましょう
タントン タントン タントントン


母さん 白髪(しらが)がありますね
タントン タントン タントントン


お縁側には日がいっぱい
タントン タントン タントントン


真赤な罌粟(けし)が笑ってる
タントン タントン タントントン


母さん そんなにいい気もち
タントン タントン タントントン


作詞:西條八十、作曲:中山 晋平
 大正12年に発表された日本の童謡。
歌詞に「縁側」が出てくるが今の子供達は意味が理解できるのだろうか。縁側の解説に「内でもなければ外でもないという縁側に、空間を仕切る意識が希薄な日本家屋空間独特の曖昧さの構造を見るという文化論も語られる」とある。



トップへ戻る


2020年7月1日 98号
”帰れなくなった渡り鳥”
          
            ユリカモメ 6月3日 芥川にて

 「ひとり河川暮らし」で3密回避、「目出し帽」で覆面し感染防止(?)。
 じつは北に帰れなくなったユリカモメ。右の羽を痛めており、取り残されたようだ。
 ユリカモメは全長40cm。赤いくちばしと足がきれいな小型のカモメの仲間。ユーラシア大陸北部などで繁殖し、冬に全国の河、河口、湖沼、海岸に至る水辺にやって来る。冬羽は頭部が白く、目の後ろに黒い斑点があるのが特徴だが、夏羽は頭部が黒褐色になる。写真のようにまるで黒い頭巾をかぶっているような感じになりかわいい。高槻市にもたくさんやってくるが、春先には北に帰ってしまう。
 5/21に最初に見たのだが、6/5以降見かけていない。


 下の写真は冬羽のユリカモメ   2017年2月12日 芥川にて



■今月の俳句 (毎日新聞より)

  夏草を
    ちぎれば匂ふ
      生(い)きに生きん


                  細見綾子 作


 解説(坪内稔典)に  『3月から散歩が日課である。歩数計で7000歩以上を目ざしたが、途中で草花に出合うのが楽しみだった。知らない草花に出合うと、かがみ込んで図鑑を開けた。あるとき、クサイチゴの花へかがんでいたら、「大丈夫ですか」と声を掛けられたこともある。道端の草花を訪ねる散歩は今も続いていて、コロナの日々の楽しみになっている』 とある。
     
    クサイチゴ 6/23 津之江公園


■今月の歌
       

 『 赤とんぼ 』

夕焼小焼の 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か


山の畑の 桑の実を
小籠(こかご)に摘んだはまぼろしか


十五で姐やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた


夕焼小焼の 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先


 この美しい歌詞は三木露風が大正10年に発表し、昭和2年に山田耕筰が曲をつけた。
 今中断している連続テレビ小説「エール」で志村けん(享年70)が好演した小山田耕三はじつは作曲者の山田耕作。
 歌詞は、三木露風の故郷である兵庫県揖保郡龍野町(現:たつの市)で過ごした幼少期の情景に基づいている。三木が5歳の時に両親が離婚。母親とは生き別れとなり、祖父の元で子守り奉公の女中(姐や)に面倒を見てもらっていた。女中の姐や(お姉さん)に背負われて「夕焼小焼の 赤とんぼ」を見た幼い頃。その姐やもやがてお嫁に行き、姐やからの手紙(便り)も送られてこなくなってしまったと。
 ただ「お里のたより」については、誰から誰への手紙なのか。姐やの故郷から姐やへの手紙なのか、お嫁にいった姐やから三木への手紙なのか、母親から三木への手紙なのか、様々に考えられるが、聴く人それぞれの解釈の余地を残しておいた方が作品に奥行き・厚みが出ると言われている。
 ところで、なぜ秋の歌をいま「季節だより」に載せたのかといえば、桑の実を見つけたから。いままで朝の散歩は新川桜堤周辺が中心であったが、コロナが話題になり始めた頃から津之江公園まで足を延ばすようになりそこで見つけ、この歌を思い出した。



           桑の実 6月7日 津之江公園

 桑の実は4月から5月頃に花を咲かせ、実を付け始める。収穫できるのは実が熟し、赤黒くなる6月初旬辺りから下旬辺りまでの1ヶ月間ほどらしい。つまり1番の「赤とんぼ」も2番の「桑の実」も昔を思い出しているのであり、季節は違っていることになる。4番を見れば、やはりこの歌は秋の歌である。


トップへ戻る


2020年6月1日 97号
”コチドリ子育てならず”






 目の周りの黄色いリングが目立つコチドリ。芥川で見つけた。
この鳥は全長16cm。ユーラシア大陸に広く分布していて、日本には夏鳥として渡来し、九州から北海道で繁殖している。西日本以南では、越冬しているものもいる。小石や砂の地上で繁殖する。
  5月1日 巣穴掘り確認
  5月3日 交尾確認
  5月8日 抱卵確認
  5月14日 卵4個確認
中段左はメスの抱卵写真、右はオスの抱卵写真(卵が見える)。
抱卵期間は約25日、飛べるまでにまた約25日といわれている。
写真の通り城西橋南の中州、大雨になると一巻の終わりである。
心配していた通り5月15日夜からの雨で翌朝に確認すると完全に水没。流されたのか、水が引いても残念ながら卵は確認できなかった。



■今月の俳句 (毎日新聞より)

  夢見るに
    程よき高さ
      ハンモック


                  川口襄 作


 解説に 『世情が安定したら、たとえば次のようなことをしたい。海辺で水平線を眺める。動物園のカバ舎の前に腰をおろしてあんパンを食べる。お寺の大きな縁側でちょっと昼寝する。俳句仲間の若い看護師にイタリア料理をおごる。ハンモックのある観光施設を探して一人旅をする。』 とある。


■今月の歌

 『 あめふり 』

あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

かけましょ かばんを かあさんの
あとから ゆこゆこ かねがなる
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

あらあら あのこは ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

かあさん ぼくのを かしましょか
きみきみ このかさ さしたまえ
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

ぼくなら いいんだ かあさんの
おおきな じゃのめに はいってく
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

作詞:北原白秋、作曲:中山晋平
 大正14年に発表された。
 歌に出てくる「じゃのめ」は「蛇の目傘」。蛇の目とは、同心円を基調にした模様で、ヘビの目から名づけられた。酒の判定、つまり 利き酒に使うのは「蛇の目盃」。





トップへ戻る


2020年5月1日 96号
”ケリの子育て”
          


                 4/16 女瀬川横、津之江公園付近

 全長36cm。チドリの仲間の脚の長い鳥。
 甲高い声で鳴き、「キリッ、キリッ」、「ケリッ」、「ケケッ」というふうに聞こえる。この鳴き声からケリという名がついたといわれる。非常に警戒心が強く、テリトリーにトビやカラス、人間などの外敵が近付くと、鳴きながら激しく威嚇し追い払う。
 右の写真はカメラを向けたため威嚇しに飛んできたところを撮ったもの。声もけたたましく、5mくらい近くまで飛んでくるので最初は一瞬恐怖を感じる。たまたま親子で写真が撮れたが、普段は子供からかなり離れたところで警戒に当たっている。



■今月の俳句 (毎日新聞より)

  ほたるいか
    いかがととなり
      あふ客に


                  中原道夫 作


 解説に 『この句、居酒屋のすてきな風景だ。でも、今年ばかりは居酒屋に行っても隣の客が遠くなっている。隣の遠い居酒屋、あるいは日常生活は、なんとも異常きわまる。この句の風景が当たり前になる暮らしを切望する。』 とある。


■今月の歌


        4/19 新川桜堤

 『 チューリップ 』

さいた さいた
チューリップの花が
ならんだ ならんだ
あか しろ きいろ
どの花見ても きれいだな


 戦前に作られたこの歌は、誰が作詞したかで裁判が起こされ平成5年に近藤宮子の勝訴が確定したそうだ。
 宮子は昭和6年に結婚し専業主婦となる。当時唱歌研究部に関わっていた父から子供のための作歌を頼まれる。約1ヶ月の間に『チューリップ』、『こいのぼり』など10編を作歌、作品を協会に提出し全て採用された。その後は専業主婦として激動の時代を送る。昭和7年、宮子の作った作品は全て無名著作物として公表される。同年に井上武士が『チューリップ』を作曲。作詞者不詳のまま出版された。
 昭和15年頃から日本音楽著作権協会が本格的に活動を開始、無名の著作物に関しては、作者から名乗りを上げていく流れとなった。しかし宮子は多くの作品が作者不詳でもあり、歌いつがれていくならよしと思い、この後も名乗りでる事はなく過ごした。ただ『チューリップ』などの人気曲は日本教育音楽協会の貴重な財源でもあり、当時のこの協会の人物が著作権の延命を図るため『チューリップ』などの作品を自らの作詞として登録してしまった。ウソはいけないと昭和58年、宮子76歳で裁判を起こす。控訴上告が続くが平成5年、相手が上告せず、宮子の勝訴が確定。この時、宮子86歳。



■16万本のチューリップ、客足絶えず刈り取り(毎日新聞より)



 千葉県柏市は同市布施の「あけぼの山農業公園」の約16万本のチューリップを、感染防止のために予定を約2週間早め、21日に刈り取った。花畑は自由に立ち入ることが可能で、訪れる人が後を絶たず、刈り取りを決めた。


トップへ戻る


2020年4月1日 95号
”コウノトリ”



              3/13  豊岡市

 京都府北部方面に車で出かけた帰りに兵庫県豊岡市にあるコウノトリの郷(さと)公園に寄った。残念ながら新型コロナウィルスのため閉園中であったが駐車場は空いており、前に広がる田んぼには写真の人工巣塔が。つがいが卵を温めており4個の産卵が確認されているそうだ。
 全長112cm。翼開長195cm。広い水田、河川、沼地などに生息し、大木の樹上や高い建物、鉄塔などに枝を集めて巣をつくる。日本ではほぼ全国から記録はあったが、日本で繁殖していたものは、1970年代に絶滅した。現在は、稀に大陸から迷行してくる他、ここ豊岡市で人工繁殖させたものを同平野に野外放鳥しており、平成29年には個体数が100を超えた。
 ヨーロッパでは、「赤ん坊はコウノトリの嘴で運ばれてくる」という言い伝えがあるが、本種ではない。



■今月の俳句 (毎日新聞より)

  草餅の
   一人にひとつ
      では足りぬ

                  小西昭夫 作


 解説に 『私なども草餅やあんパンが一つではもの足りない。でも、最近、一つでがまんできるようになった。老いの力か衰えか。どっちだろう。』 とある。
■今月の歌       

  『 さくら さくら 』

幕末、江戸で子供用の箏の手ほどき曲として作られたもの(作者不明)。
歌詞は二通りある。

  
さくら さくら
  やよいの空は
  見わたす限り
  かすみか雲か
  匂いぞ出ずる
  いざや いざや
  見にゆかん


もう1つは昭和16年に改められたもので、現在音楽の教科書等にはこちらの歌詞を掲載しているところもある。 こちらを1番、前述の元の歌詞を2番と扱っているものもあるそうだ。

  
さくら さくら
  野山も里も
  見わたす限り
  かすみか雲か
  朝日ににおう
  さくら さくら
  花ざかり



■アネモネ

    
       3/17  新川桜堤

 地中海原産、古くから人との関わりが深く、神話や伝説にも多く登場しているそうだ。


■ナノハナ

    
        3/23 堤町

 ナノハナは”野菜(菜っ葉)の花” という意味から「菜の花」になったそうだ。


トップへ戻る


2020年3月1日 94号
”思いのまま”

       2/18  高槻市立歴史民族資料館にて


        2/26  小寺池(西五百住町)

 梅に”思いのまま”という品種がある。
一本の木に白や紅と違った色の花が咲く。歴史民族資料館で開催された”盆梅展”(2/12~2/21)の中にひとつあった。また小寺池には地植えのものがある。”思いのまま”だと勝手に思っているのだが表示はなかった。右の写真のように一輪の中に紅、白の入る”絞り”咲きになることもあるようだし、毎年同じところに同じ色が咲くとは限らないようだ。



■今月の俳句 (毎日新聞より)

  長閑(のどか)さや
    脹(ふく)れた腹を
         もてあます

        「金色夜叉」を書いた尾崎紅葉 作

 読めなかった”長閑”。春の季語とのこと。解説に 『 「長閑さや」の「や」で口を大きく開き、「脹れた腹を」で口を開け閉めし、「もてあます」で開いた口をすぼめる。以上の口の動きがこの句に快調さをもたらす。』 とある。


■今月の歌

  『 蛍の光 』

蛍の光 窓の雪
書(ふみ)読む月日 重ねつつ
何時(いつ)しか年も すぎの戸を
開けてぞ今朝は 別れ行く

止まるも行くも 限りとて
互(かたみ)に思ふ 千万の
心の端(はし)を 一言に
幸(さき)くと許(ばか)り 歌ふなり

筑紫(つくし)の極み 陸(みち)の奥
海山遠く 隔(へだ)つとも
その真心は 隔て無く
一つに尽くせ 国の為


 『蛍の光(ほたるのひかり)』は、1881年(明治14年)に「小学唱歌集初編」で発表された日本の唱歌。卒業シーズンに歌われる卒業ソングの定番曲。曲は、スコットランド民謡。日本語歌詞の作詞者は稲垣千穎。
 ただ最近では卒業式で歌われることはあまりないようで、施設の閉館・閉店時間に流れる「閉店BGM」になっている。



■メジロと河津桜


        2/26  筒井池(富田町)にて

 河津桜は昭和30年頃に静岡県河津町で見つかった。2月上旬から開花しはじめ約一ヶ月を経て満開になるようだ。筒井池には4本あるが、この時点では八分咲きといったところであった。


トップへ戻る


2020年2月1日 93号
冬の景色

        1/21 枚方市 山田池公園 ロウバイ、ボケ


        1/17 高槻市 神峯山寺 ナンテン 赤と白

 ロウバイ(臘梅)は名前に「梅」とついているが梅の仲間ではない。梅よりも花の香りが強いのが特長で、香梅という呼び名もあるそうだ。
 ボケ(木瓜)は平安時代に中国から渡来。江戸時代から盛んに作られ、近年欧米の改良種の導入によって庭木、盆栽鉢植えとして魅力ある花になっている。
 ナンテン(南天)に白い実があるのは今回初めて知った。まだ赤くなっていないのかと思って写真を撮ったが、調べてみるとシロナンテンもあると。ナンテンは「難転」即ち「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされるが、赤白が揃うと余計に縁起が良い。



■今月の俳句

  交番に
    たたされてゐる
        雪だるま

     大島 雄作 (毎日新聞「季語刻々」より
■今月の歌     

『 冬景色 』

さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家

烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ

嵐吹きて 雲は落ち
時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
若(も)し灯火の 漏れ来ずば
それと分かじ 野辺の里


作詞、作曲ともに不詳。
 大正2年刊行の「尋常小学唱歌」第五学年用に掲載された文部省唱歌。歌詞の季節は冬の初め頃、1番は水辺の朝、2番は田園の昼、3番は里の夕方が描写されている。平成19年に「日本の歌百選」に選ばれた。
 「さ霧」とは、霧のこと。秋の季語。「さ」は語調を整えるための接頭辞。「さ霧消ゆる」で秋の終わりを意味している。



■冬の渡り鳥


             1/19 淀川

左はジョウビタキのメス。
雌雄ともに翼には白斑があり、「紋付」鳥とも呼ばれる。冬鳥として全国に飛来。市街地の空き地などでも見かける身近なかわいい鳥。

右はベニマシコのオス。
オスは赤く、メスは茶色。夏鳥として北海道、青森県で繁殖し、冬鳥として本州以南へ渡り越冬する。



トップへ戻る


2020年1月1日 ---
あけましておめでとうございます
     


2019年12月1日 92号
コマドリ(駒鳥)
     
        11/9 大阪城公園

 鳥達にとって大阪城公園は都会の中のオアシス。多くの鳥が羽を休める。珍しい鳥もやって来る。それをねらって多くのカメラマンが集まって来るため、カメラマンを探すと手っ取り早く鳥をを探すことができる。写真のコマドリには20人近いカメラマンが集まっていた。コマドリは全長14cm。日本三銘鳥。(他はウグイス、オオルリ)の一つ。ほぼ全国の山地の森林にすんでいる。オレンジ色が鮮やか。スズメくらいの大きさなのに、「ヒンカラカラカラカラ・・・」と、おどろくほど力強くうたう。この声が馬のいななきに似ているところから駒鳥(コマドリ)の名がついたそうだ。
■今月の歌      

『 かあさんの歌 』 

かあさんが 夜なべをして
手袋 編んでくれた
木枯らし吹いちゃ 冷たかろうて
せっせと編んだだよ
ふるさとの便りは届く
いろりの匂いがした


かあさんは 麻糸つむぐ
一日 つむぐ
おとうは土間で わら打ち仕事
お前もがんばれよ
ふるさとの冬はさみしい
せめて ラジオ聞かせたい


かあさんの あかぎれ痛い
生味噌をすり込む
根雪もとけりゃ もうすぐ春だで
畑が待ってるよ
小川のせせらぎが聞える
なつかしさが しみとおる


作詞・作曲 窪田聡
 窪田は、昭和29年に開成高校を卒業後、合格していた大学に進学せず、文学を志して家出。埼玉県でうたごえ運動の中心として活動していた。
 歌詞の中には、家出当時に母から届いた小包の思い出や、戦時中に疎開していた長野県信州新町の情景が歌い込まれている。



■次々と渡って来るカモたち    11/29 玉川


          ヨシガモ                   オナガガモ

 この季節、高槻にも上の写真以外に、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、トモエガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロなどたくさんのカモが渡って来る。


■皇帝ダリア

     
        11/20 自宅

 花が終わると枯れてしまうのだが、今年もグングン伸びて2階の屋根まで届く勢いだ。日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅く11月下旬頃から咲き出す。


■紅葉

     
       11/21 摂津峡公園

 モミジなどが鮮やかに紅葉していた。有名観光地でないためゆっくり楽しめます。


トップへ戻る


2019年11月1日 91号
ドングリ(団栗)

            10/17 摂津峡

 似たり寄ったりで大きな差がないことを「どんぐりの背比べ」、大きな丸い目のことを「どんぐりまなこ」などとよく耳にするように、どんぐりは大変身近なものである。
 栗を除いても日本に自生するどんぐりがなる木は全21種類、栗を足すと22種類だそうだ。コナラやクヌギなどは聞くが、こどもの日に食べる柏餅の葉でお馴染みのカシワもどんぐりの木とか。




 写真のどんぐりは平成28年に安満遺跡公園市民活動プロジェクトとして2年後の植樹を目的に市民に配ったもの。私も挑戦したが途中で枯らしてしまう。今年3月に公園の一部が開園している。

■今月の歌      

『 どんぐりころころ 』

どんぐりころころ ドンブリコ
お池にはまって さあ大変
どじょうが出て来て 今日は
坊ちゃん一緒に 遊びましょう


どんぐりころころ よろこんで
しばらく一緒に 遊んだが
やっぱりお山が 恋しいと
泣いてはどじょうを 困らせ


作詞:青木存義、作曲:梁田貞
大正時代の童謡・唱歌。
 青木は宮城県松島町の大地主のいわゆる「坊ちゃん」として生まれ育った。広大な屋敷の庭には「どんぐり」が実るナラの木があり、その横には大きな「池」があった。青木は朝寝坊な子どもであり、それを改善したいと母親が知恵を絞り、庭の池に「どじょう」を放した。どじょうが気になって、青木が朝早く起きるようになるのではないかと考えてのことであった。本作品は、当時の思い出を元に制作されたと言われる。
 なお、歌詞に出てくる「どんぶりこ」は池に落ちた音の擬音語だが、「どんぐり」に引きずられて「どんぐりこ」と間違えて歌われることも多いとか。



■アケビ


     10/17 摂津峡

 アケビは、特に東北地方では生活の中でのかかわりの深い植物だそうだ。果実は甘くおやつになり、果皮はあく抜きをして炒めればおかずに、春の新芽は山菜として食べることができ、種からは油が採取でき、茎は生薬として使われ、蔓(つる)はかごを編む素材となる。


■スイフヨウ(酔芙蓉)


    10/20 庄所町

 スイフヨウは朝に咲き、夕方にはしぼんでしまう一日花で、朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけては紅色になる。酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることから”酔芙蓉”の名がついたといわれている。
 写真のピンク色の花は前日咲いたもので、この面白い形に。



トップへ戻る


2019年10月1日 90号
トビ(鳶)
             


            9/20 京都 鴨川

 トビは、タカ科に属する。トンビとも言う。 
ほとんど羽ばたかずに尾羽で巧みに舵をとり、上昇気流に乗って輪を描きながら上空へ舞い上がる様や、「ピーヒョロロロロ…」という鳴き声はよく知られており、日本ではもっとも身近な猛禽類である。他方、他のタカ類に比べ、残飯や死骸をあさるなど狩猟に頼らない面があることから、勇猛な鳥との印象が少なく、いわばタカ類の中では一段低い印象もある。ことわざの「鳶が鷹を産む」はこのような印象に基づき、平凡な親から優れた子が生まれることをこう言う。



■今月の歌

『 夕焼けとんび 』

夕焼空が マッカッカ
とんびがくるりと 輪を描(か)いた
ホーイのホイ
そこから東京が 見えるかい
見えたらここまで 降りて来な
火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ
ホーイホイ


上りの汽車が ピーポッポ
とんびもつられて 笛吹いた
ホーイのホイ
兄(あん)ちゃはどうして いるんだい
ちょっぴり教えて くんないか
油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ
ホーイホイ


作詞:矢野淳 作曲:吉田矢健治
歌手:三橋美智也
 昭和33年発表。三橋(昭和5年~平成8年)は民謡で鍛えた伸びやかな高音と絶妙のこぶし回しを持ち味に、昭和30年代の日本の歌謡界黄金期をリードし、数多くのミリオンセラーを連発した。



■秋の七草

写真の名前は「七草の覚え方」の欄の番号と照らし合わせてください。


① 9/20 京都府立植物園      ② 9/25 萩谷総合公園


③ 9/3 自宅            ④ 9/20 京都市 店先


⑤ 9/20 京都府立植物園      ⑥ 9/27 淀川


⑦ 9/20 京都市 店先

秋の七草の覚え方
   
『お好きな服は?』
① お:女郎花(オミナエシ)
② す:薄(ススキ)
③ き:桔梗(キキョウ)
④ な;撫子(ナデシコ)
⑤ ふ:藤袴(フジバカマ)
⑥ く:葛(クズ)
⑦ は:萩(ハギ) 
   写真品種は”江戸絞り”



トップへ戻る


2019年9月1日 89号
鬼灯

                        8/15 ホームセンターにて

 ”鬼灯”と書いてホオズキと読む。その色と形から、ホオズキは自然界の提灯として、お盆に飾られるようになったそうだ。お盆に飾る提灯は故人があの世から帰ってくる道しるべとなる。写真は8月15日にホームセンターで撮ったもの。売れ残りかな?
 多年草で、草丈は60cmから80cm位になる。淡い黄色の花を6月から7月頃に咲かせる。この開花時期に合わせて日本各地で「ほおずき市」が開催されている。浅草の浅草寺では毎年60万人ほどが訪れるそうだ。実はホオズキ市の日(7月10日)は功徳日という特殊な日で、この日に参拝すると4万6千日分参拝したのと同じだけ功徳があるとされる。


          
                    7/18 三島江


■今月の歌

『 ずいずいずっころばし 』

ずいずいずっころばし
ごまみそずい
茶壺に追われて
どっぴんしゃん
抜けたら、どんどこしょ


俵のねずみが
米食ってちゅう、
ちゅうちゅうちゅう


おっとさんがよんでも、
おっかさんがよんでも、
行きっこなしよ


井戸のまわりで、
お茶碗欠いたのだぁれ


 古くから日本に伝わる童謡・わらべうた。江戸時代の「お茶壺道中」にまつわる唄と一般的に解釈されている。
 江戸時代には、京都府宇治市の名産品である宇治茶を徳川将軍家に献上するため、茶を詰めた茶壺を運ぶ行列が行われた。大名行列同様、街道筋(東海道、中山道)の住民は土下座などを強要されたことから「お茶壺道中」と呼ばれ、1633年から徳川幕府が倒れるまで続いた。庶民が行列の前を横切ろうものなら、女子供を問わず「手打ち」にされる身分制度の厳しい時代。「茶壷が来たらピシャンと戸を閉めて、誰が呼んでも外に出てはいけない」という戒めの意が込められているという。



■カラスウリ(烏瓜)


                         8/10 19:33 道鵜町

 夏の夜に、花弁の縁が糸状に長く伸びる花を咲かせる。開花が始まるのは夜で、翌朝にはしおれてしまう一日花。夜咲きの花は、一般に白もしくは白っぽい色をしている。白い花は月の光の下でよく目立ち、花粉を媒介してくれる動物(カラスウリやヨルガオの場合はガ、ゲッカビジンの場合はコウモリ)へのかっこうの目印となるからだそうだ。

  
 カラスウリの実
 (ホームページ ”季節の花300”より)












同じく夜に咲く白い花 ”ゲッカビジン(月下美人)”。
2015/9/28 自宅にて。
左の写真は16時、右は21時に撮影。


詳しくは 2015年10月号


トップへ戻る



2019年8月22日 特別号
『記憶の継承』京大農場のブドウ

      ①2016/2/21 もらったブドウの枝                ②2019/6/8 

      ③2019/6/9                           ④2019/8/19

 八丁畷町にあった京大農場が移転にあたって、研究木であった果樹の『記憶の継承』として、1500本のぶどうの木の枝が市民に配布された。2016年2月のこと。ブドウの種類は巨峰。もらった枝を地植えしたが昨年までは実をつけず、4シーズン目の今年になってやっと収獲できた。
 跡地は安満遺跡公園として、今年の3月23日に一次開園している。

 配布の状況は下記参照して下さい。
オシドリがメインテーマですがその下に載せています。


2016年3月号



2019年8月3日 特別号
高槻にディズニーがやって来た
 8月3日(土) 高槻まつりでディズーニーがパレード。大勢の人が押し掛けた。






2019年8月1日 88号
チョウトンボ


 みなさんはこのトンボ見たことがありますか。チョウのようにひらひらと飛ぶのでこの和名がついている。私も3年前に初めて見て以来2回目。場所は淀川のため池。10匹以上飛んでおり産卵もしていた。ただ胴長は短く小さくて、遠くからでは判別しにくい。
 写真は翅(はね)がカタカナの”ニ”の形をしているように見える。しかし、よく見ると前の翅は先が透明で長さは後ろの翅とほぼ同じ長さである。右の写真ではよくわかるが前の翅は細長く、後の翅の方が幅広い。翅は青紫色でつけ根から先端部にかけて黒く、強い金属光沢を持つ。腹部は細くて短い。腹長は3~4cm。出現期は6-9月。羽化は6月中旬ごろから始まる。朝鮮半島、中国に分布し、日本では本州、四国、九州にかけて分布する。おもに平地から丘陵地にかけての植生豊かな池沼などで見られる。
    (ちなみに、鳥のはねは羽と書くが、昆虫は翅 )。






 チョウみたいにひらひらと飛ぶ。
また飛んでいる姿形もチョウのように見える瞬間もある。










■今月の歌

『 夏の思い出 』
 
夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかにうかびくる
やさしい影 野の小径(こみち)
水芭蕉の花が咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花(しゃくなげ)色にたそがれる
はるかな尾瀬 遠い空


夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬 野の旅よ
花のなかにそよそよと
ゆれゆれる浮き島よ
水芭蕉の花が匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶればなつかしい
はるかな尾瀬 遠い空


作詞:間章子 作曲:中田喜直
尾瀬(おぜ)は、福島県・新潟県・群馬県の3県にまたがる地域。自然の宝庫である尾瀬には、ミズバショウやミズゴケなど湿原特有の貴重な植物群落が見られる。ちなみに、尾瀬のミズバショウが咲くのは実際には春先(5月末ごろ)。これは、作詞者の江間章子が幼少期を過ごした岩手県北西部が、夏でもミズバショウを見ることのできる地域だったという事情があるとのこと。



■ミョウガの花

              


              ひとつだけ花がついている  7/20 自宅にて 

 ミョウガの収獲は土から顔を出したら手を突っ込んで摘み取る。普段食べているのは花が咲く前のつぼみ。花が咲いてしまうと味が落ちると言われている。ミョウガは俗に「食べると物忘れがひどくなる」と言われており、落語にも宿屋の夫婦が預かった金のことを忘れさせようと飛脚にミョウガを食べさせる『茗荷宿』という噺があるいるそうだ。だが記憶への悪影響に学術的な根拠はなく、栄養学的にそのような成分は含まれていない。それどころかミョウガの香り成分には集中力を増す効果があることが明らかになっているとのこと。



■ハス

            
                      7/25 新川桜堤

今年もきれいに咲いています。


トップへ戻る



2019年7月1日 87号
クチナシ

                     ヤエクチナシ 6/21 津之江町

 クチナシは梅雨どきに大型で純白の6弁花を咲かせる。今月の歌にもあるように強い香りを漂わせ、秋には橙赤色の果実をつける。この果実は黄色の染料として利用され、また漢方では山梔子(さんしし)として用いられてるが、熟しても裂開しない。つまり口が開かないことから「クチナシ」の和名がつけられたとされている。ただし、庭木としてよく栽培されているクチナシは、大型の花で八重咲きのオオヤエクチナシ(別名ヤエクチナシ、英名ガーデニア)が多く、こちらは花は豪華だが実はつけない。上の写真も”ヤエクチナシ”と思われる。近縁種に樹高30~40cmの低木で地表を這うように枝が横に広がるコクチナシや葉が丸いマルバクチナシなどがある。下記写真は高槻水みらいセンター(番田)で撮ったもの。”こくちなし”と表示があった。



              

 家内と今月号のタイトルの話の中で”くちなしの実”が家にあると聞きびっくり。正月に栗きんとんを作っているが、色づけに使った残りであった。


                  残っていたくちなしの実と我が家のおせち

■今月の歌

『 くちなしの花 』
 
いまでは指輪もまわるほど
やせてやつれたおまえのうわさ
くちなしの花の花のかおりが
旅路のはてまでついてくる
くちなしの白い花 おまえのような花だった


わがままいっては困らせた   
子どもみたいなあの日のおまえ
くちなしの雨の雨の別れが   
いまでも心をしめつける
くちなしの白い花 おまえのような花だった


小さな幸せそれさえも     
捨ててしまった自分の手から
くちなしの花を花を見るたび  
淋しい笑顔がまた浮かぶ
くちなしの白い花 おまえのような花だった


作詞:水木かおる 作曲:遠藤実
 渡哲也が昭和48年8月21日に発表したシングル曲。 90万枚を売り上げる渡自身最大のヒット曲となった。同曲で昭和49年末の『第25回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。それから19年後の平成5年末の『第44回NHK紅白歌合戦』で2回目の披露となった。



■ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)のオス

     
               6/21 津之江町

 アキアカネなどの普通のアカトンボよりもひとまわり大きい全身が真っ赤なトンボ。平地の池や水田、溝川などに広く分布し、都市周辺でも見かける。水面上をパトロールするように飛ぶ。アカトンボ類に似るが,分類上は全く異なるそうだ。


トップへ戻る


2019年6月1日 86号
ツバメの巣立ち

        ①                 ②


        ③                 ④
                         5/23 摂津峡

 ツバメは孵化から20日くらいで巣立つが、しばらくは巣の近くの電線や木の枝に止まって親から餌をもらう。大きく口を開けた姿はとてもかわいい。写真では、餌をもらえなかった雛は親が飛び立ってもまだ口を開けている。やがて飛びながらも餌をもらうようになり、それができた雛は親を追いかけつつ、自分で餌を捕ることを覚えていく。近くの田んぼなどで過ごしたツバメの親子は7月末ころからねぐらをヨシ原に移す。
 高槻の淀川にある鵜殿のヨシ原は大阪府では最大のねぐらになっており、毎年3万から4万羽が集まってくる。朝早くに飛び立ち夕方暗くなる直前に戻ってきて、何千羽単位で一斉にねぐら入りする様子は壮観である。そして盆過ぎころまでには南の国に渡っていく。


 ツバメのねぐら入り  2018年8月11日 19時6分



■今月の歌

『 どじょっこ ふなっこ 』
 
春になれば しが(氷)こもとけて
どじょっこだの ふなっこだの
夜が明けたと思うべな


夏になれば わらし(童)こ泳ぎ
どじょっこだの ふなっこだの
鬼っこ来たなと思うべな


秋になれば 木の葉こ落ちて
どじょっこだの ふなっこだの
船っこ来たなと思うべな


冬になれば しが(氷)こもはって
どじょっこだの ふなっこだの
てんじょ(天井)こはったと思うべな


 昭和11年、池に住むドジョウやフナから見た春夏秋冬の様子を歌った秋田に伝わる民謡を岡本敏明が混声合唱に作曲したものである。秋田県秋田市の金足西小学校に歌碑があるほか、岡本敏明が眠る神奈川県川崎市柿生霊園や秋田県鹿角市にも歌碑がある。
 『○○こ』と語尾に「こ」をつけるのは秋田弁とのこと。



■タチアオイ(立葵)


                        5/30 新川桜堤

 タチアオイは、日本には古くから薬用として渡来したといわれている。 花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。草丈は1~3mで茎は直立する。花期は6~8月で、花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる(花茎の頭頂部まで開花が進む)ことになぞらえて、「ツユアオイ(梅雨葵)」という別名も冠されているそうだ。


トップへ戻る


令和元年5月1日 85号
キジの母衣打ち(ほろうち)

        ①                 ②


        ③                 ④

 4/25に芥川大橋の近くで見つけたキジ。繁殖期のオスは「ケーンケーン」とメスを求めて鳴くので見つけやすい。鳴くと同時に両翼を広げて胴体に打ちつけてブルブル羽音を立てる。「母衣打ち(ほろうち)」と呼ばれる。「けんもほろろ」という言葉は、鳴き声「ケーン」に由来している。また、「頭隠して尻隠さず」ということわざは、草むらに隠れたつもりになったキジの様子に由来している。昔から日本人とかかわりの深い鳥として、「桃太郎」をはじめいろいろな物語に登場する。日本の国鳥。




■今月の歌

『 とんがり帽子 』 

緑の丘の 赤い屋根
とんがり帽子の 時計台
鐘が鳴ります キンコンカン
メイメイ小山羊も ないてます
風がそよそよ 丘の上
黄色いお窓は おいらの家よ

緑の丘の 麦畑
おいらが一人で いるときに
鐘が鳴ります キンコンカン
鳴る鳴る鐘は 父母の
元気でいろよと 言う声よ
口笛吹いて おいらは元気

とんがり帽子の 時計台
夜になったら 星が出る
鐘が鳴ります キンコンカン
おいらは帰る 屋根の下
父さん母さん いないけど
丘のあの窓 おいらの家よ


作曲:菊田一夫
作詞:古関裕而
 NHKラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌。ドラマは昭和22年から25年まで放送された。舞台は戦災孤児たちが街にあふれていた終戦直後の日本。信州の山里に建てられた施設で共同生活を送る孤児たちの明るく前向きな姿を描き大ヒットとなった。
 作詞は、ドラマ「鐘の鳴る丘」の作者でもある劇作家・脚本家の菊田一夫。菊田氏は「鐘の鳴る丘」の後も「君の名は」シリーズでさらに名声を獲得していった。作曲は、阪神タイガースの応援歌『六甲おろし』や高校野球大会歌『栄冠は君に輝く』などを手掛けた古関 裕而。ドラマ「君の名は」主題歌も引き続き担当している。



■ボタン(牡丹)

     

 近所のお宅にて。ボタンは日本をはじめとしたアジア地域では、古くから「花の王様」と呼ばれて親しまれてきた。種からの栽培しかできなくて正に「高嶺の花」であったが、戦後に芍薬を使用した接ぎ木が考案され、急速に普及した。


■アカメ(赤芽)

     

 生け垣でよく見るアカメ、春に新芽が鮮やかな赤になる。正式名はベニカナメモチとかレッドロビンだそうだ。


トップへ戻る


2019年4月1日 84号
仏の座・踊子草


          ホトケノザ(仏の座)                   オドリコソウ(踊子草)
        3/25 唐崎、田んぼの脇に              3/17 京都三川合流点 大きな木が並ぶ下に

 ホトケノザ(仏の座)、オドリコソウ(踊子草)はともにシソ科オドリコソウ属。どちらもおもしろい名前だ。ホトケノザは葉の形が仏像の蓮華座に似ていることから付いた名。道端の草地でよく見かけるが、我が家でも今年何本か見かける。春の七草のひとつの”仏の座”はこの花ではなく、正しくはキク科のコオニタビラコ(小鬼田平子)だそうだ。オドリコソウはこの花の姿を笠をかぶった踊り子に見立てて付いた名。家の近くでは見かけないが、調べてみると沖縄を除く日本各地の山野や道端の半日陰に群生するとある。


■今月の歌(歌)

『 待ちぼうけ 』 

1.待ちぼうけ、待ちぼうけ
ある日せっせと、野良稼ぎ
そこに兔がとんで出て
ころりころげた 木の根っこ


2.待ちぼうけ、待ちぼうけ
しめた。これから寝て待とうか
待てば獲物が驅けてくる
兔ぶつかれ、木のねっこ


3.待ちぼうけ、待ちぼうけ
昨日鍬取り、畑仕事
今日は頬づゑ、日向ぼこ
うまい切り株、木のねっこ


4.待ちぼうけ、待ちぼうけ
今日は今日はで待ちぼうけ
明日は明日はで森のそと
兔待ち待ち、木のねっこ


5.待ちぼうけ、待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野のはうき草
寒い北風木のねっこ


作曲:北原白秋
作詞:山田耕筰
 中国の思想書の中の説話からつくられたもの。偶然の幸運を当てにして時間を無為に過ごすな、楽をして金儲けをしようと思うなとの教えである。
 大正13年に、満州唱歌の一つとして発表された。 満州唱歌とは、大正13年から太平洋戦争終戦にかけて満州で発行されていた教科書に収録された歌の総称。2月号に掲載した「ペチカ」もそのひとつ。満州の風土は文部省唱歌に歌われている日本の風土とかけ離れていたため、満州の風土を反映させた歌を掲載したそうだ。終戦時の在満邦人は約155万人。



■春の花いろいろ


        3/16 ジンチョウゲ(沈丁花)              3/16 サンシュウ(山茱萸)


         3/24 コブシ(辛夷)                 3/16 シデコブシ(幣辛夷)

 いずれも街角で見かけた。コブシは西冠2丁目の用水路に沿って20本ほど植えられている。ヤマザクラと同じくタネまきや田植えの時期を知らせる花として、古くから農耕と密接な関係があり、両種ともに田打桜、種蒔桜、田植桜と呼ばれるそうだ。


トップへ戻る


2019年3月1日 83号
菜の花や・・・

                     2/22 新川桜堤

 菜の花の菜とは食用の意味であり、菜の花とは食用の花の意味。菜の花というと季節の風物詩的な印象が強いが、カリウムや鉄分などのミネラルも他の野菜より多く含み、また、ビタミンCはほうれん草の3倍以上、β-カロテンはピーマンの5倍あるという、栄養価の優れた花野菜だそうだ。
 2月の毎日新聞のエッセイに載っていたが、菜の花、ロウバイ(先月紹介)、マンサク、フクジュソウ、サンシュユなど春の訪れを告げる花がなぜ黄色いのか植物学者によると「早春はまだ活動している昆虫が少ないため、花も黄色い方が多くの昆虫を集めることができ、有利だと考えられている」そうだ。

 菜の花を詠んだ俳句といえば
     「菜の花や月は東に日は西に」
          与謝蕪村 (大阪出身、1716年~1784年)

 句の解釈は 「菜の花が一面に黄色に咲き広がった地平の東から金色の春月が昇り始め、西を赤く染めて日が沈む」 とか。




           フクジュソウ                     マンサク

 2/23 乾性寺境内にて
 フクジュソウ(福寿草)は日本原産の毎年花を咲かせる多年草で、山野の落葉樹の下などに自生する。
 マンサク(万作)は山で一番早く花を咲かせて、春の訪れを告げる木だ。そこから、「まず咲く」「まんずさく」が東北地方で訛ったものともいわれている。



■今月の歌(歌)

『 朧月夜(おぼろづきよ) 』 

菜の花畠に 入り日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて におい淡し


里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙(かわず)のなくねも かねの音も
さながら霞(かす)める 朧月夜


作曲:岡野貞一
作詞:高野辰之

 日本の唱歌。大正3年『尋常小学唱歌 第六学年用』に初めて掲載された。
朧月夜とは、春の夜に月がほのかに霞んでいる情景を指す季語。
 岡野と高野の作詞作曲コンビで生まれた唱歌といえば、「朧月夜(おぼろづきよ)」の他に、「故郷(ふるさと)」、「春が来た」、「春の小川」などがある。



■エナガ(柄長)

     

 スズメくらいの大きさ。長い尾羽がついた、かわいらしい鳥。 北海道から九州までの平地から低山地の林にすんでいる。淀川の河川敷でも見かける。


トップへ戻る


2019年2月1日 82号
冬の京都御苑


          1/25 京都御苑内から御所を望む

 京都御苑を訪ねた。御所と御苑の違いを十分理解していなかったが今回調べてみると、京都御所は天皇の住まわれていたところで普段私たちは入れない。京都御苑は江戸時代には200あまりの公家屋敷が立ち並んでいたところで誰でも入れる。御所の所轄は宮内庁だが御苑は環境省。京都御苑は日本に3つしかない国民公園のひとつで、あとは新宿御苑と皇居外苑だそうだ。


               紅梅と白梅

              

 梅はこれからといったところだが、ソシンロウバイ(素心蠟梅)は見ごろを迎えていた。名前に「梅」とついているが梅の仲間ではない。とてもよい香りがする。
■今月の歌(歌)     

 『 ペチカ 』 

雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔 昔よ 燃えろよペチカ


雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ 表は寒い
くりやくりやと 呼びますペチカ


雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ じき春来ます
今にやなぎも もえましょペチカ


雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ だれだか来ます
お客さまでしょ うれしいペチカ


雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
火の粉ぱちぱち はねろよペチカ


作詞:北原白秋
作曲:山田耕筰
 『ペチカ』は、1924年(大正13年)刊行の唱歌集に掲載された日本の童謡・唱歌。
 タイトルの「ペチカ」とは、レンガなどで造られた暖炉の一種。北欧生まれのペチカは、ロシアを経由して1880年頃に開拓使により北海道に導入された。ペチカは一度暖まるとペチカ特有の心地よさがある。部屋と部屋の間仕切りとして設置することにより、複数の部屋を同時に暖めることができる。燃料は石炭、薪のほか最近では石油ストーブを組み込んだものが主流となっている。



■京都御苑内で見つけた野鳥


        トビ               アオバト


        シメ              シジュウカラ


       シロハラ              ヤマガラ


トップへ戻る


2019年1月1日 ---
あけましておめでとうございます
       


2018年12月1日 81号
七つの子とは・・・

                        11/21 三島江

 日本でカラスと言えばハシブトガラスとハシボソガラス。そう、普通に目にするカラスは2種類いるのだ。ハシとはくちばしで、ハシブトガラスはくちばしが太くてアーチ状に弧を描いており、ハシボソガラスはやや細くてストレートな感じだ。上の写真を見ればよく分かりますね。左が「ブト」で右が「ボソ」。カラスを見たら観察してみて下さい。(日本で記録されたカラス属は7種いるそうだ)
 カラスが鳴くといえば「カア、カア」だがこれはハシブトガラス。ハシボソガラスは「ガー、ゴアー」としゃがれ声で鳴く。ハシブトガラスは全長56センチほど。翼を拡げると1メートルにも。ハシボソガラスは全長50センチほどで、ハシブトガラスよりも一回り小さい。
 ところで、今月の歌は『七つの子』、この『七つ』という言葉が「7羽」を指すのか「7歳」を指すのかは明らかになっておらず、度々論争の種となっているとか。カラスは一度に7羽もの雛を育てることはなく(卵は4個か5個)、7年も生きたカラスはもはや「子」とは呼べないためである。 「7歳説」への有力な手がかりとして、野口雨情記念館の館長である雨情の孫娘が主張する、雨情の息子(つまり館長の父親)がこの歌のモデルであり、その息子が7歳のころに作られた歌であるという事実がある。これは身内による主張であるため、説得力があるとする見方が存在するそうだ。



■今月の歌(歌)

 『 七つの子 』 

からす なぜ鳴くの
からすは山に
可愛い七つの
子があるからよ

可愛い 可愛いと
からすは鳴くの
可愛い 可愛いと
なくんだよ

山の古巣(ふるす)に
行って見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ



■皇帝ダリア



 自宅の皇帝ダリアが9月4日の台風21号で真ん中で折れたためノコギリで切ってほっておいたところ、横から芽が出てきて3メートルを超える高さに。

       
                11/21 津之江町

 皇帝ダリアはよく成長すると5~6メートルにも達するといわれている。日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅く11月下旬から咲き出す。


トップへ戻る


2018年11月1日 80号
南に渡る小鳥 キビタキ

                 10/10 大阪城 キビタキ 左オス 右メス

 夏鳥とは4月頃から日本に渡って来て日本で繁殖し、繁殖を終えると秋に南方の温暖な国々へ渡っていく鳥のこと。タカ科のハチクマやサシバなど大型のものから、ツバメをはじめとするキビキ・オオルリなど小型のものまで沢山渡りをしている。その中でも体の美しい配色と、美しい声でひときわ目立つのがキビタキのオス。全長14cm。明るい声でピヨピ、ピッピキピピッピキピなどとさえずる。フィリピンやボルネオ島などの東南アジアへ渡りをおこない越冬する


          2015/5/1 大阪城                 2017/5/5 新川桜堤

 キビタキのオスは腰も黄色である。


■今月の歌(歌)


『 別れの一本杉 』 

泣けた 泣けた
こらえきれずに 泣けたっけ
あの娘こと別れた 哀しさに
山のかけすも 鳴いていた
一本杉の 石の地蔵さんのよ
村はずれ


遠い 遠い
想い出しても 遠い空
必ず東京へ ついたなら
便りおくれと 云った娘ひと
りんごのような 赤いほっぺたのよ
あの泪なみだ


作詞:高野公男 作曲:船村徹
 昭和30年12月にリリースされた春日八郎の代表曲のひとつ。
高野と船村は大学在学中に知り合い、コンビを組んで活動していた。当時二人は新人でこれといったヒットに恵まれず苦しい時代を過ごしていた。そのような中でいくつかの曲をキングレコードの春日八郎のもとに売り込みにいき、その中で目に留められた曲がこの「別れの一本杉」であった。この曲は当時50万枚のセールスを記録し、当時としては爆発的な人気となった。これにより、春日八郎の演歌歌手としての地位は確固たるものになり、また高野と船村の活動も本格化したが、この曲がヒットした矢先、作詞家の高野は結核に罹り、「別れの一本杉」が発表された翌昭和31年に26歳にて死去した。



■カケス


                       10/12 金剛山 カケス

 金剛山は標高1125m。大阪唯一の村、千早赤阪村にあるロープウェイに乗って(6分)、そのあと30分登ると頂上である。カケスはその途中で撮った。歌に「山のかけすも 鳴いていた」とあるが、声は「ジャーッ」としわがれ声であり、決して美しい声とは言えない。全長33cmで森林にすむ鳥。翼の一部に青色・白色の細かい縞部分があり、よく目立つ。


■アサマリンドウ


                   10/18 神峯山の森・自然園 (高槻市 原)

 和名の由来は三重県の朝熊山(あさまやま)で発見されたことから。山地の林内に生える多年草。開花は10~11月。紀伊半島南部と中国地方、四国、九州に分布する。
 リンドウは秋の山野草の代表的なもの。本州、四国、九州に分布し、人里に近い野山から山地の明るい林床や草原に見られる。人気が高く、薬草としても広く知られているそうだ。園芸的改良が盛んで多くの品種が見られ、鉢花や切り花などでも流通しているとか。


トップへ戻る


2018年10月1日 79号
旅するチョウ アサギマダラ

               9/17  フジバカマの蜜を吸うアサギマダラ

 アサギマダラはアゲハチョウくらいの大きさで、1500Km以上の大移動をする。この大移動については、長年のマーキング調査により、夏に日本で発生したアサギマダラが秋になると南西諸島や台湾まで南下し、繁殖した子孫が春に北上し、日本本土に再び現れるということが明らかにされている。マーキングとはハネの裏に油性ペンで日付・場所コード・団体コードを記載することである。1980年代前半から始まった調査は、当初はマーキングされた個体の再捕獲は困難であったが、各地の同好会などがマーキング活動を行い始めたことで、再捕獲数は増加し、細かな移動までがわかるようになったそうだ。


          フジバカマ畑                       オミナエシ

 電車・バスを乗り継いでやって来たこの畑でこの日見かけたのは1匹だけ。それもこの個体は写真でも分かるように、右のハネの一部がが欠けている。でも花から花へと飛びまわり30分くらい楽しませてくれたあと、高く舞い上がり横の竹藪の中に入っていった。無事目的地にたどり着いてくれるとよいのだが。
 ここは西国第二十番札所である善峯寺(京都市西京区)の近くにある。秋の七草であるフジバカマはアサギマダラが好きな花として知られておりこの二つのキーワードでこの場所を知った。この畑の横にこれまた秋の七草のひとつであるオミナエシが植えられていた。 そのあと善峯寺に参拝して帰路についた。(善峯寺へは阪急東向日駅よりバスにて乗車約30分)


アサギマダラのマーキング

     
     赤城自然園ホームページより
     https://akagishizenen.jp/asagimadara/


秋の七草の覚え方  『お好きな服は?』

  お:女郎花(オミナエシ)
  す:薄(ススキ)
  き:桔梗(キキョウ)
  な;撫子(ナデシコ)
  ふ:藤袴(フジバカマ)
  く:葛(クズ)
  は:萩(ハギ)



■今月の歌(歌)

『 村祭 』 

村の鎮守の神様の
今日はめでたい御祭日
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
朝から聞こえる笛太鼓


年も豊年満作で
村は総出の大祭
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
夜までにぎわう宮の森


治まる御代に神様の
めぐみ仰ぐや村祭
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
聞いても心が勇み立つ


 明治45年刊行の小学校向け音楽教科書「尋常小学唱歌」に掲載された


■セロシア(野鶏頭)

     
              9/19 自宅


トップへ戻る



2018年9月1日 78号
サルスベリ(猿滑・百日紅)

                         ピンク色 街角にて

 花名のサルスベリ(猿滑)は、樹皮がツルツルしていて、猿でも滑りそうなところに由来する。また、百日紅(ヒャクジツコウ)とも呼ばれるが、サルスベリが夏の盛りに長い間咲き続けることから名づけられた。花色は白、ピンク、紅、紅紫などがある


          白色 街角にて                      紅紫 街角にて


       紅色 水ミライセンター(番田)                  ツルツルな樹皮


■今月の歌(歌)

『 黄金虫(こがねむし) 』 

黄金虫は金持ちだ
金蔵建てた蔵建てた
飴屋で水飴買つて来た


黄金虫は金持ちだ
金蔵建てた蔵建てた
子供に水飴 なめさせた



作詞:野口雨情
作曲:中山晋平


 大正11年に発表された。
 一説によれば、雨情が思い描いていたコガネムシとは、チャバネゴキブリのことだったのではないかと。彼の出身地である北関東地方(茨城県)ではチャバネゴキブリをコガネムシといい、この虫が家にたくさん住みつくとその家は裕福になるという伝説があったとか。
この二人のコンビ作品には
証城寺の狸囃子 ばやし、兎のダンス、あの町この町、シャボン玉
などがある。



■ヒョウタン(瓢箪)

     
               8月30日 新川桜堤

 ことわざ ”瓢箪から駒が出る” の意味を調べてみると
「思いがけないことやあり得ないことが起こることのたとえ。冗談で言ったことが現実に起こることのたとえ」
ところで「駒」とはてっきり将棋の駒と思っていたが、
今回調べてみると
「馬」を意味し、「瓢箪から駒」は「馬が瓢箪の狭い口を通って中から出てくる」という、あり得ないことのたとえだそうだ。



■ジャコウアゲハ

     
               8月27日 新川桜堤

 まれなチョウのようだが新川桜堤ではよく見かける。


トップへ戻る



2018年8月1日 77号
ため池“小寺池”のハス

                    7月23日 小寺池(西五百住町)
            



 ため池とは主に農業(灌漑)用水を確保するために水を貯え、取水設備を備えた人工の池のことである。高槻市の小寺池にある看板には ”小寺池は従来のため池の景観を残し、都市部の貴重な水辺環境として保全し、緑豊かで生き物が棲息、飛来する自然と触れ合うことができる水と緑の空間(オアシス)づくりを基本に整備されたものです” とある。
 大阪府では10年程前から、ため池を地域における貴重な魅力資源として見直し、それを農家と地域住民による新しい地域コミュニティが、守り、活かす取り組みとして、「オアシス構想」を進めてきた。構想策定後、約30ヶ所のため池が整備された。その中に高槻市のため池が3つ選ばれている。小寺池と安満新池(安満北の町)と清水池(津之江北町)である。
 小寺池では今の時期、池全体がハスでおおわれている。



■今月の歌(歌)

 『 朝はどこから 』 

朝はどこから来るかしら
あの空越えて 雲越えて
光の国から来るかしら
いえいえ そうではありませぬ
それは希望の家庭から
朝が来る来る 朝が来る
「お早う」「お早う


昼はどこから来るかしら
あの山越えて 野を越えて
ねんねの里から来るかしら
いえいえ そうではありませぬ
それは働く家庭から
昼が来る来る 昼が来る
「今日は」「今日は」


夜はどこから来るかしら
あの星越えて 月越えて
おとぎの国から来るかしら
いえいえ そうではありませぬ
それは楽しい家庭から
夜が来る来る 夜が来る
「今晩は」「今晩は」


作詞は森まさる。作曲は橋本国彦。
歌は岡本敦郎、安西愛子。
 昭和21年6月にコロムビアレコードから発売された日本のラジオ歌謡。朝日新聞の懸賞応募曲である。昭和21年3月、敗戦直後の日本を励ますため朝日新聞が健康的なホームソングを全国に募集したものである。そして、10526通の応募の中から一等当選歌となったものが、ホームソング「朝はどこから」と児童向きの曲「赤ちゃんのお耳」であったそうだ。



■コシアキトンボ

     
                 小寺池にて
 黒色で、腹の上部だけが白いトンボ。白い部分が空いているように見えるのでこの名がついた。溜め池などで普通に見られ、池の水面近くを活発に飛び回る。

■アカショウビン

     
               7/3 鳥取県八東町

 森林に生息するカワセミの仲間。日本では夏鳥として渡来し、ほぼ全国で繁殖するが、渡来数は少ない。ヒヒョロロ…と次第に下がり消え入るような美声。全長27cm。鳥取まで出かけてきました。


トップへ戻る


2018年7月1日 76号
ネムノキ(合歓木)


     
               6月16日 上の池公園(阿武野)

 ”ネムノキ”というと木の名前というより、歌手で女優の宮城まり子さんが設立した”ねむの木学園”の方を思い出す。調べてみるとまだ健在で、いま91歳とか。学園は体が不自由な子どもたちのために日本で初めて設立された養護施設で、今年4月で五十周年を迎えたそうである。一方今月の歌の”ねむの木の子守歌”は今回調べるまで知らなかった。
 ネムノキは樹高10mほどに育つ落葉高木である。枝は横に張り、夏には羽状複葉を広げて心地よい緑陰をつくる。葉は夕方になると閉じ、その姿が眠りにつくように見えるところからネムノキの名前がついた。6月から7月に、枝先に淡紅色の長い雄しべをもつ花が二十ほど集まって咲く姿は繊細で美しい。



■今月の歌(歌)

 『 ねむの木の子守歌 』 

ねんねの ねむの木 眠りの木
そっとゆすった その枝に
遠い昔の 夜(よ)の調べ
ねんねの ねむの木 子守歌


薄紅(うすくれない)の 花の咲く
ねむの木蔭で ふと聞いた
小さなささやき ねむの声
ねんね ねんねと 歌ってた


故里(ふるさと)の夜の ねむの木は
今日も歌って いるでしょか
あの日の夜(よる)の ささやきを
ねむの木 ねんねの木 子守歌


作詞:美智子皇后陛下
作曲:山本正美


 退任まで1年を切った皇后陛下だが、この歌は聖心女子学院高等科在学中に作詞された。昭和41年には吉永小百合と梓みちよがそれぞれシングルレコードをだしている。
 東京都品川区に広さ176坪の「ねむの木の庭」という名前の公園がある。もともとは皇后陛下の生家である正田邸があった場所。ここにネムノキが植えられているそうだ。



■ツバメ

      
             6月17日 大阪府能勢郡能勢町

          子育て真っ最中


ササユリ(笹百合)


      
             6月9日 神峯山の森自然園(原)

 日本特産で日本を代表するユリ。本州中部地方以西から四国・九州に分布する。名の由来は、葉がササに似ているからといわれている。この園では2009年にアライグマにより約500株ものササユリの球根が被害に遭い2016年にやっと約200株の花が咲くまでに回復した。これによりササユリの開花まで7年と言われていることが確認できたそうだ。


トップへ戻る


2018年6月1日 75号
高槻市民の花 ウノハナ(卯の花)

         5月22日 玉川の里                 芭蕉の句碑

                    5月16日 新川桜堤

 高槻市民の花であるウノハナ、市のホームページによると
 「うつぎ」ともいう。本市の史跡-玉川の里(西面地区に所在)に群生し、古来、玉川の里は摂津の玉川として天下の六玉川の一つに数えられ、卯の花や月の名勝として有名で平安時代歌道の隆盛に伴い、その歌枕として用いられた。俳聖芭蕉翁はここを訪れて、次の句を残している。
    
『 卯の花や 暗き柳の およびごし 』
 
 私の散歩コースである新川桜堤にも1本咲いていた。



■今月の歌(歌)

 『 夏は来ぬ 』 

卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ


さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ


橘(タチバナ)の 薫る軒端の
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ


楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(クイナ)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ


五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
水鶏(クイナ)鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ


作詞:佐佐木信綱
作曲:小山作之助
明治29年に発表された日本の歌曲。



■歌にあるホトトギスとは

      
             2016年5月28日 比叡山

カッコウの仲間。全長28cm。
夏の季節の到来を告げる代表的な渡り鳥。キョッキョッキョキョキョキョという鋭い声で鳴く。聞きなしは「特許許可局」。主にウグイスの巣に卵を産み、ヒナを育ててもらう習性(托卵)で知られる。



■クリンソウ(九輪草)

      
               5月25日 川久保

 春から初夏まで湿地で咲く。輪生する花の、幾段にもなった様子が、お寺の五重塔などの頂上にある柱の飾り「九輪」のようなのでこの名になった。


■マムシグサ(蝮草)

      
               5月25日 川久保

 怖い名前ですね。確かに似ている。川久保の山道にたくさん生えていた。秋に橙色から赤色に熟し、トウモロコシに似た形状の果実を付ける。


トップへ戻る


2018年5月1日 74号
フジ(藤)

                      4月19日 津之江町の公園

 4月から始まったNHKの連続ドラマ”半分青い”にちなんだわけではないが、今月は青や紫色系の写真となった。フジの花はうすい紫色で、藤色の色名はこれに由来する。幹の方から先端に向かって咲き進む。ノダフジとヤマフジの二種類がある。ノダフジはツルが他の木などに右巻きに巻きつき、ヤマフジは左巻きに巻きつくそうだ。下の写真は摂津峡の山肌に咲いていたものを遠くから撮ったものでヤマフジか。

       
                        4月26日 摂津峡


■今月の歌(歌)     
                   4月26日 芥川桜堤公園
 『 背くらべ 』 

柱のきずは おととしの
五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計ってくれた 背のたけ
きのうくらべりゃ 何のこと
やっと羽織の 紐のたけ


柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える
遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
てんでに背伸していても
雪の帽子を ぬいでさえ
一はやっぱり 富士の山


作曲:中山晋平 作詞:海野厚
 5月の端午の節句の様子が描かれた日本の童謡。大正時代に発表された。



■アヤメ(文目)


                        4月28日 新川桜堤


 「いずれアヤメかカキツバタ」 どれも素晴らしく優劣はつけがたいという意味であるが、見分けがつきがたいという意味にも用いられる。見分け方は花弁の元がアヤメが網目模様、カキツバタが白の目型模様、ショウブが黄色の目型模様とか。


■アオスジアゲハ(青条揚羽)

       
                 4月19日 番田

 飛び方は敏捷で飛翔力が高く、樹木や花のまわりをめまぐるしく飛び回っていることが多い。


トップへ戻る


2018年4月1日 73号
黄色の花木(かぼく)

                    サンシュユ  3月17日 城跡公園

                    レンギョウ  3月28日 新川桜堤

                    ミモザ  3月28日 新川桜堤

 先月号(福寿草)と同じ色ですが、今回は黄色の花が咲く木を撮ってみました。
 サンシュユは、中国と朝鮮半島が原産地。日本に渡来したのは江戸中期。葉の出る前に黄色の小さな花をたくさんつける。早春を代表する花木のひとつ。
 レンギョウは、早春に葉に先立って鮮やかな黄色の花を咲かせ美しい。古く中国から伝わり、早春の庭を飾る花木の代表格。
 ミモザは、常緑性高木の花木。主な原産地はオーストラリア。
やや枝垂れた枝の先に、球状の黄色い小さな花を房状に咲かせる。花付きが非常に良く、最盛期には樹木全体が黄色く染まる。


■今月の歌(詩)     
                    3/23 芥川

『 風と陽差しと私 』 

風が
ガラス戸を叩くので
中に入れてあげた
そしたら
陽射しまで入って来て
三人で おしゃべり 
おばあちゃん
独りで寂しくないかい?
風と陽射しが聞くから
人間 所詮は独りよ
私は答えた 
がんばらずに
気楽にいくのがいいのね
みんなで笑いあった
昼下がり

  『 先生に 』

私を
おばあちゃん と
呼ばないで
「今日は何曜日?」
「9+9は幾つ?」
そんな バカな質問も
しないでほしい 
「柴田さん
西条八十の詩は
好きですか?
小泉内閣を
どう思います?」
こんな質問なら
うれしいわ


 数年前に載せた柴田トヨさんの詩です。年度が改まりピカピカの一年生を見かけるこの季節にもう一度読み直してみるのもよいかと。90歳を過ぎてから初めて詩を書き、98歳で刊行した処女詩集『くじけないで』と第2詩集『百歳』が大ベストセラーとなった。亡くなったのは2013年で101歳。


■ヒヨドリと桜

  
          3月28日 城跡公園

 ヒヨドリはスズメやムクドリとともに年中見かける身近な鳥。花の蜜や果実が大好物。声はピーヨまたはキーヨと甲高く、伸ばす。
全長27cm。



トップへ戻る


2018年3月1日 72号
フクジュソウ(福寿草)
 
          3月1日 乾性寺にて(天神町)                  ナンテン

 先月号で南天と福寿草がセットで「災い転じて福となす」といわれると書いたが、今回はその福寿草である。日本原産の毎年花を咲かせる多年草で、山野の落葉樹の下などに自生する。名前や黄金色の花がいかにもめでたい感じを与え、旧暦の正月頃に咲くので、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名をもつ。いまはお正月用の寄せ植え材料として、つぼみが大きくふくらんだ開花直前の株や花の咲いた鉢が冬に出回るが、自然環境下では3月~4月に開花するようだ。人参に似た葉を持つ。


■今月の歌    
                 金メダル色ですね
 『 スキー 』

山は白銀(しろがね) 朝日を浴びて
すべるスキーの 風切る速さ
飛ぶは粉雪(こゆき)か 舞い立つ霧か
おおお この身も かけるよかける


真一文字に 身をおどらせて、
さっと飛び越す 飛鳥(ひちょう)の翼
ぐんとせまるは、ふもとか谷か
おおお たのしや 手練の飛躍


風をつんざき、左へ右へ
飛べばおどれば 流れる斜面
空はみどりよ 大地は白よ
おおお あの丘 われらを招く


作詞:時雨音羽
作曲:平井康三郎


 メダルラッシュに沸いた平昌五輪にちなんでこの歌を選んでみた。スキーの楽しさがよく伝わってくる。昭和17年に発表されたのだが、発表の2年前の昭和15年に夏季五輪を東京で、冬季五輪を札幌で開催される予定だったが、日中戦争の影響により中止されている。戦前に日本で冬季五輪が予定されたということは、ずいぶん前からスキーは盛んだったのだろうか。



■植木市にて



 2/24に西武デパートの前を通りかかったところ、植木市が並んでいたので気になったものを撮影。
 左はボケ(木瓜)の花。果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われる。開花時期は、11/25 ~ 翌 4/15頃。 11月頃から咲き出す花は春に開花するものと区別するために 「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれることがあるそうだ。
 右はネコヤナギ(猫柳)。小さい頃はよく見かけたようにも思う。調べると河川の水辺で見られるとあるが、高槻では見かけたことがない。



■オナガガモ(尾長鴨)のつがい

 
        2月23日 玉川

 オナガガモは名前通りオスの尾羽が長いのが特徴。高槻でも何種類ものカモが渡って来る。我が国に冬鳥として渡ってくるカモ類は、ロシア東部及び極東部から渡ってくるものが極めて多い。これから4月にかけて帰っていく


トップへ戻る


2018年2月1日 71号
ナンテン(南天)

          1月19日 郡家にて                 1月23日 唐崎にて

 音が「難転」即ち「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いなどという俗信がある。福寿草とセットで、「災い転じて福となす」ともいわれる。また、江戸の百科事典「和漢三才図会」には「南天を庭に植えれば火災を避けられる」とあり、江戸時代はどの家も「火災除け」として玄関前に植えられた。赤い色にも縁起が良く厄除けの力があると信じられ、江戸後期から慶事に用いるようになった。トイレの前にも「南天手水」と称し、葉で手を清めるためなどの目的で植えられたとのこと。

■今月の歌     自宅にて

『 シクラメンのかほり 』

真綿色した シクラメンほど
清しいものはない
出逢いの時の 君のようです
ためらいがちに かけた言葉に
驚いたように ふりむく君に
季節が頬をそめて 過ぎてゆきました


うす紅色の シクラメンほど
まぶしいものはない
恋する時の 君のようです
木もれ陽あびた 君を抱けば
淋しささえも おきざりにして
愛がいつのまにか 歩き始めました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう


作詞・作曲:小椋佳
 布施明が『第4回東京音楽祭』に本曲で出場したことがきっかけとなり大ヒットし、昭和50年の『第17回日本レコード大賞』はじめ、年末の音楽番組・音楽賞の大型タイトルを総なめにした。この曲は、小椋が銀行に勤めていた際、取引先の会社で休憩していた時に見た、自身には馴染みのない花であったシクラメンをヒントに思い浮かんだものだそうだ。



■メジロ(目白)


                    1月25日 今年も庭にやって来た

■ツグミ(鶇)


          1月15日 淀川                 2016年3月 庭にて

 ツグミは10月ごろ、シベリアから大群で渡ってくる冬鳥の代表である。日本へ着くと群れを解いて、田畑や低い山の林に散らばって生息、3月なかばごろになると再び群れて北へ帰る。かつては、渡ってきた直後の大群が「かすみ網」により大量捕獲されて食用とされてきたが、現在では「かすみ網」は禁止されている。胸を張って木の枝にとまり、地面におりて枯葉の下の虫をさがす。クィクィまたはキュッキューと2声で鳴くことが多い。眉斑、胸にまだら模様、全長24cm。
 福井県の鳥に指定されている。



トップへ戻る



2018年1月1日 ---
あけましておめでとうございます

            2017年11月 和歌山城

           和歌山城内にて             梅とメジロ 2017年2月 乾生寺にて(高槻市) 



2017年へ

トップへ戻る



-----
-----




profile

○○○○○○○○

福井県福井市 出身
大阪府高槻市 在住
団塊世代

■2013年10月26日スタート
 契約先 plala
 
■月1回、地域の一人暮らしの高齢者(65歳以上)の方に配布している季節だより(B5用紙 発行部数20)の内容をHP化しています。日付の横の数字は発行号数。
■主タイトルは季節に応じて思いつくままに決める。
■”今月の歌”は高齢者の方が詩を見てくちずさめると思われる歌を季節に応じて選曲。
■イラストは塚本和子氏のHpより引用。
■解説はウィキペディアやYahoo!百科事典などから引用。
■市町村の記載のない場所等は高槻市内。
高槻市 
・人口 36万人
・大阪から21.2km京都から21.6kmと京都大阪間のほぼ中央に位置する
市民の木 『けやき』
市民の花 『うのはな』
市マスコットキャラクター『はにたん』
芥川
 淀川水系の一級河川。大阪府と京都府の境にある明神岳付近に源を発し,高槻市を南に縦断して流れ、女瀬川を高槻市中心部で合わせ高槻市南部で淀川に注ぐ。 上流部の摂津峡は名勝として知られ、花見やキャンプ、紅葉狩りなどの行楽客を集める。
新川桜堤
 芥川の左岸に芥川に沿って流れる準用河川新川の土手約1km(城西橋から芥川大橋)に約150本のソメイヨシノが咲く。昭和53年に自治会の人々が植えた。
淀川
 高槻市の南端を流れる淀川は琵琶湖(滋賀県)から流れ出る唯一の河川。滋賀県では瀬田川と呼ばれる。京都府に入るあたりで宇治川と名を変え、さらに京都府と大阪府の境界付近、大山崎町で桂川・木津川と合流する。この合流地点より下流が狭義での淀川となる。流路延長は75.1kmだが、琵琶湖南端よりの延長である。河口から最も遠い地点は滋賀県・福井県の分水嶺である栃ノ木峠であり、淀川の源の石碑が設置されている。この場所は琵琶湖へ流入する河川・高時川の水源地であり、そこからの河口までの直線距離は約130km、流路延長に換算すると約170kmとなる。


アクセスカウンター