釈尊の誕生日 花祭りをお祝い致します 合掌 平素のご厚情に感謝すると共に、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。 また貴殿のさらなるご健勝、ご活躍を期待いたします。 3月の東日本大震災は日常生活に埋没していた我々に非常なる衝撃を与え、自然の中では人間の存在の小さなことを思い知らされました。また常楽我浄なきこの世に常楽我浄を追い求めていた我々のあり方に目を覚まさせるものでありました。しかし、悲しいかな、今後もそういう自力、はからいの生き方しかできない我々であります、南無阿弥陀仏。 龍谷大学大学院、実践真宗学研究科の初期の目標の修士課程修了者を社会に送り出す3年目になりました。日本仏教界の期待を背負う歩みであると考え、院生と一緒に汗を流しながら、取り組んでまとめていかなければなりません。私を含めたスタッフの真価が問われる年になります。世間のモノサシではなく、仏のモノサシによる智慧の頂きの深まりと、菩薩道を歩み続ける心意気のある人の誕生を期待して使命を果たしてまいります。 宇佐市で開始した「歎異抄に聞く会」は伯父の家から円徳寺に移り、280回を迎えようとしています。7月23日(午前・午後)には20周年記念として広島大学名誉教授、松田正典先生を迎えて記念の法座を予定しています。大分県下4か所での会座も継続してさせていただいていますが、私の学びの場としてしっかりと取り組んでいきます。 仏教の仕事は効率、能率の悪い仕事であると師よりお聞きしていましたが、私にまで仏法を伝えてくれて先達の願いと忍耐力のたまものであることを思わせていただくとき、私もまた念仏して取組んでいきたいと念願することです。 自宅の周辺の整備と畑仕事にも時間のある時に取組んでいますが、知識不足と体力の衰えを痛感しています。頭も身体もほころびを修理しながら、現状維持に更なる努力をしていかなければと心を鼓舞しているところです。 仏の前なる生活、一生被教育者として歩みを進め、そして生死を超える文化の振興、発展、普及に努めて行きたいと念じています。 釈尊の誕生日、花祭りのご挨拶で年賀のご挨拶に代えさせていただきます。合掌,南無阿弥陀仏 仏暦2555年(2011年、H23年)4月8日 |
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