釈尊の誕生日、花祭りをお祝い致します。(B.E. Buddhist era 仏暦2557)

 信国淳師の書に「年を取るのは楽しいことですね、今まで見えなかった世界が見えるようになるのですよ」という言葉が出ています。そんな年の取り方のできる仏教の学びを続けいきたいと念じています。平素のご配慮に感謝すると共に、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
 この2月、「歎異抄に聞く会」(宇佐市で開催)が300回を迎えました。5年間です。家族を始めご縁のある方々のお陰で継続できました。多くの学びをさせていただきました。
 数年前、開催した20周年記念の講座(広島大学名誉教授、松田正典師によるお話)の記録が松田先生の加筆を頂き、法蔵館から3月に「現代に生きる歎異抄」として出版されました。
 大分合同新聞の「今を生きる」の連載が200回(満9年)を超えました。今までの内容をまとめて記念に本にしたいと準備しています。
 この3月に龍谷大学大学院、実践真宗学研究科の第二期生の修士課程修了者を社会に送り出すことができました。京都泊まりの日は院生と本音の対話を引き続き続けたい。もう2年間は、院生と一緒に学ぶ生活を、京都ー宇佐往復の体力のある限り、取り組んでいきたいと思っています。大学院を「臨床宗教師」の教育・修練の場として充実する方向に取り組んで行きたいと念じています。
 同級生は65歳になる年です。四捨五入すると「70歳!」、歳に不足はありません。末っ子の三男悦和のところにも男子が誕生して、孫が6人となりました。孫の宗教教育は熟年(?)の爺・婆の役割でしょう、仏教の縁作りに励みたいです。
 仏教の学びは年と共に、気づき、おどろきが深くなるように思われます。仏教の智慧の視点で、私の身に引き起こる現実の実相をあるがままに見て、考え、受け取り、念仏する歩みを継続、精進してまいりたいです。釈尊の最後の言葉は、諸行無常を指摘して「あなたがたは、熱烈に、なすべきことを完成しなさい」でした。仏さんからいただいた仕事を〈覚醒して〉〈気を散らさず〉〈放逸にならず〉に〈気をつけて〉取り組んでいきたいです。
釈尊の誕生日、花祭りのご挨拶で年賀のご挨拶に代えさせていただきます。
合掌,南無阿弥陀仏 仏暦2557年(2013年、H25年)4月8日

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