釈尊の誕生日、花祭りをお祝い致します。(B.E. Buddhist era 仏暦2558)

  3月の誕生日が過ぎてすぐ、宇佐市から封書が来ました。それは介護保険被保険者証でした。病院でこれまでも、今も介護する方の仕事をしていますが、自分が被保険者の年齢になったことに少しショックを受けました。気持ちは30、40歳過ぎの気持ちが続いているのに……。
 現在取り組んでいる、医療・福祉と仏教の協働の大事さを年とともに強く感じるようになっています。仏さんからいただいた仕事として、御縁のある方々の協力を得て取り組みをさらに進めてまいります。
 昨年は大分合同新聞の「今を生きる」の隔週の連載が10年を越えて、その一部を「今を輝いて生きるために」(樹心社)から出版することができました。今年はその次のまとめを本にしたいと計画しています。
 大分県下での4ヵ所での法話の集いを皆さんのご協力を得て、継続させていただいています。ご縁作りに大切にしていきたいと思っています。
 龍大大学院、実践真宗学研究科の第三期生の修士課程修了者に社会の現場で「臨床宗教師」として働いてくれる人が誕生しました。小さな点みたいものですが、大切にして一緒に取り組んでいき、今後の展開を願っています。龍大での「臨床宗教師」を育てる過程の基礎作りや、院生と一緒に学ぶ仕事は刺激的で学ぶことの多い機会として楽しんでおりますが、京都ー大分往復を考える(時間的・体力的)とぼちぼちきりをつける時期かと思っています。
 仏教の師、細川先生から仏教の学びは原典に取り組むことが大切と教えられていましたが、師の期待に背き、その辺縁ばかりをうろうろして来ました。能力的な不足ということもありますが、師の教え示された方向での取り組みをしなければと内心、心を新たに仏の心を尋ねていきたいと思っています。
 人間に生まれ、よき師の値遇を得て仏法に出遇い、家族の支えのもとで、恵まれた境遇で仕事をさせてもらっています。師の「あなたがしかるべき場で、しかるべき役割を演ずることが、今までお育ていただいたことに対する報恩行です」との言葉を肝に銘じながら今後の人生を念仏して生きていきたいです。
 平素の皆様のご配慮に感謝すると共に、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
 釈尊の誕生日、花祭りのご挨拶で年賀のご挨拶に代えさせていただきます。
合掌,南無阿弥陀仏 仏暦2558年(2014年、H26年)4月8日

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