これは、8月20日付、最萌トーナメント2006で
桃瀬くるみさん(ぱにぽにだっしゅ!)が1位になった記念で書かれたSSです


「くるみちゃんおめでとぉー!」

「くるみおめでとうな!」

1−Cの生徒たちは、くるみの大会優勝記念パーティーをやっていた


時をさかのぼること4時間以上

くるみは上機嫌ながら学校に帰って来た

そもそもそのクラスにくるみが居ないことは誰も気づいていなかったので、
突然の「帰校」に全員戸惑ったが、その戸惑いを見せずに、普通に接した

「くるみお帰りー!」

「くるみちゃん、おかえりーっ!」

ちなみにだが、このクラスには、くるみがこれまで何をしていたのか知る人は居ない

まあそれでも、くるみは終始上機嫌なので、当たり障りのない話題でそれが何なのか聞き出す

「くるみさんは笑顔が似合う人オブジイヤーです」

「くるみ、よかったな」

くるみの解釈と、一般的な解釈の違いは


<くるみの解釈>

・私は大会に行っていた。
・笑顔で帰って来た
・だからみんなは優勝とか、優勝までは行かなくてもすごく成績がよかったんじゃないかと考えている

<一般的な解釈>

・くるみ、どこ行ってたんだろ
・笑顔・・・?なにかあったのかな
・当たり障りのない話題で聞き出しちゃえ!


一般論の勝利というべきか、こういうときに1−Cの団結力が試されたというべきか
くるみのほうから
「私、優勝しちゃったんだよー!」

てなわけで、生徒どもの有志により、5時より
くるみの優勝記念パーティーが行われることになった

これまでベッキーの授業が行われていたのだが、
こういうときこそ、「中止」

ベッキーも私の授業ぐらいきけーぎゃぴー とか言っていたが、
ベッキーも一応くるみをお祝いしたいので、承諾

6限目という特性を生かし、早めに掃除を行い、
ホームルームをすぐに終了させ、
買出し、調理を行うことにした

ベッキーは指揮(自ら希望。まあ調理できないし)
玲は中華
姫子はベッキーとくっついてて、
都は火力アップの手伝い
6号は一条さんと買出しに行ってたが、スーパーまで往復1分半で帰って来た(本来なら10分以上かかる)

くるみはというと、その状況を見せないためにも、いつもの居場所ウサギ小屋へと送る

優勝したというのに、一人+ウサギ(メソウサも含む)でウサギ小屋に座る姿は
なんか違うというような感じ

まあそんなときにかなり壁にぶち当たった感があった

その「困ったこと」についてはパーティーが開始するとまじまじとわかる


準備が終わったのが5時15分

あわてて準備したのだから、しょうがない

遅れたといってもそれ相応というより、かなりの上出来になっている

半分は一条がありえない速度で動き、準備した

現在では、時間を修正するとのことで活動を10分の1にしている


ウサギ小屋に到着したのは5時半

くるみは待ちくたびれて、「ららるーららるぅ・・・」と涙目に

「忘れられてるんじゃないか」と心配になったらしい

ベッキーはすかさず「ごめんなくるみ、ちょっと準備に戸惑っちゃって」

もちろん空白の15分はくるみの居場所を全員で忘れ探してたわけだが


そんなわけでパーティー開始である

どこにでもあるような普通の教室だった1−Cはいま、
ネオン輝く新宿ぐらいにありそうな店のような感じになっている

活動を再開した一条が「くるみさんのためにがんばったんですよ」というと
くるみは激しく感動した


その感動は・・・すぐなくなる

パーティーのメインとなるケーキは、バスケットボールをかたどっている

オレンジ色の部分は、手作りのいよかん+なつみかんのジャム

ラインの黒い部分はチョコ、適当な部分に「10」というナンバーが入っている

この「10」という数字は、エースっぽいからとつけた番号で
くるみの背番号と当たってればラッキー的ななにかである

「バスケットじゃないもん・・・サッカーだもん・・・」

くるみはすねたので、すかさず、

「サ、サッカーに、しようと思ったんだけど、ほ、ほら、サッカーボール
 とか作るの大変で」

「そうそう、サッカーボールのケーキを作ろうとしたら失敗しちゃったんだよ
 それで偶然思い浮かんだバスケットボールでやったら1回でできたんだ」

「・・・ほんとに・・・?」

「ほんとだって。だいたいくるみが何に出ていたかを知らないわけないじゃないか」

「そうだよね。」

丸く収まった

だが、次の問題が発生した

七面鳥の数が1つ足りない

そう、確実にくるみをカウントしてなかったのだ

別に自分をカウントしていなかったんでもない。
ベッキーをカウントしていなかったんでもない

ただ、単に忘れたのだ

七面鳥の数を数えて一言

「私たちのクラス、もう一人多いもん・・・」

またすねそうだ

「ほ、ほら、私、七面鳥食べられないから、断ったんだよー」

ベッキーのとっさに出た言葉

もちろんこのあと激しく後悔するのだが


みんなからお金を出し合って買ったもの

全員でひとつずつの「ウサギのぬいぐるみ」だ

つまり、人数分のウサギのぬいぐるみがくるみに送られる

くるみがどんなものを好きかということは誰も知らないのに対し
くるみがウサギ小屋によくいるということは誰もが知っていることなので
(では今日はなぜウサギ小屋に呼びに行くのに15分もかかったのか)
そのイメージから「くるみは大のウサギ好き」ということになっている

これだけはかなり強く全員に記憶されているようだ

もらったものをいやがるなんてことはしたくないので受け取るには受け取るが
「こんなにたくさんもらうほどウサギがすきなんじゃないもん・・・」と小声でいってすねた


そんなこんなで、パーティー中くるみがすねたのは7回(すねかけも含む)

最後にくるみは
「どうせ私なんて・・・いなくてもきづいてもらえないもん・・・」とすねてしまった

「どうせ私は・・・地味で・・・」

超ネガティブ思考

そんなとき、ベッキーはくるみの肩を叩いて

「そんなことないぞ。みんなくるみが好きなんだ」

「えっ・・・」

驚くくるみ

「みんなくるみが好きだから、こうやってお前のためにパーティーを開いてやってるんだ
 そうだな、玲は今日はもうバイトの時間だし
 もしかしたら、塾に通ってる人もいるだろう
 だけどここに残ってる人たちは、くるみのために祝ってるんだ」

「ベッキぃー」

うるうるさせた目でベッキーに泣きつくくるみ

少しすねていたのはいつものことだが、「自分は必要とされている」ということを
はっきりとベッキーに言われたことがとても嬉しかったようだ

年齢的なことを考えると不釣合いな感じだが、とても絵になるような

「それにな、このSSが書かれてるってことは
 くるみの人気が結構高くて、ここの管理人の評価も高いってことなんだぞ」

けっしてぱにぽにだっしゅの舞台には関係ないネタを言うベッキー

うんうんとうなづくくるみ


パーティーも佳境だ

くるみはすっかり自信を取り戻したのか
何かハプニングがあろうと、すねることはなかった

最後に、記念撮影をしようという提案


ネオン輝いている看板の下で、みんな並んだ

セルフタイマーをセットしてベッキーが走って戻る


並び順としては

6号 都    くるみ 姫子 ベッキー 玲
というような並び順で、並ぶ

そもそもメインの人がなぜ真ん中じゃないのかという突込みがあるだろうが、
それはそれで仕様だ

一条さんはどうしたという突っ込みは、「浮遊している」と返そう

そんなこんなで楽しい時間は終わる

くるみは最高にうれしかった

友達とか、親友とか、そういう言葉をなんとなくは考えたことがあった
それは小学生だったり、中学生だったころ

でも今は高校生。言葉の意味はどんどん深まっていき、そんなときに
この言葉の新しい感じ方を年下に教わった

きっと「地味地味言われるのもくるみのことが好きだから」という言葉は
とても励みになったのである


そんなくるみの心のあったかさはいつまで続くだろう

次の日、玲は写真を現像して持ってきた

そしてその写真をみて、次の話題でもちきりになった

「玲ちゃんの後ろ、・・心霊写真になってる」


「ららるー・・・ららるぅ・・・」



〜おまけ〜

一条が渡したウサギのぬいぐるみだけは特殊だった

みなさんはフィボナッチ数というものをご存知だろうか

ウサギ算ともいうものだが、
1.ウサギは子供から大人になる
2.大人のウサギは子供を1年に1匹産める
3.このウサギには寿命がなく、永久的にこの産卵活動は継続する
これらの1〜3の3つのルールを守って作られる数である

最初はまず1匹で、1年でその1匹が大人になって(1)
次の年には1匹子供が増えるので2匹になる(2)
次の年には1匹子供が増え、↑の子供が大人になる(3)
次の年には2匹子供が増え、↑の子供が大人になる(5)
くるみの部屋にあった、一条のウサギのぬいぐるみにはそのような魔術がかかっており
緩やかだが数を増やしていった

実際30個以上のぬいぐるみが存在しているため、1個増えたところで気づくような感じではない
合計で7個増えたあたりでやっと違和感に気づいた

「あれ・・多くなってない?」みたいな

一条にいうとこのままずっと増え続けます。
とめたいならばウサギのぬいぐるみを戻ってこれないような場所に捨ててくることですといわれ
万が一戻ってこれる場所に捨てたら、10倍になって帰って来ますと脅された

500個を越して、生活に支障をきたした頃、なんとか一条の説得に成功し
増加がなくなったのと、増えた分が消失(どこへいったんだろ)したため、
なんとかなったんだが




―――あとがき―――

ずいぶんとくるみの「地味さ」が修正されています
あれほど「地味」ではないですね
あそこまで忘れられると地味を通り越して幽霊説が出てくるような
それに、くるみの立場まわりからの立場がこのSSでは少し落とされてましたね
演出上ということでしたが、言っておこう「くるみとくるみファンの方にごめんよと」
私自身もぱにぽにのなかでは、くるみは好きなほうのキャラに含まれるので、
こうやってSSを書いているわけですが、できあがってから
こんなてんかいでいいのかなぁ・・と少し疑問に
まあでも、終盤にベッキーの言葉で、くるみを感動させるような台詞でうまく丸くおさめたからいいかと
次はベッキーのSS
8月24日現在で応援指定勝利−SSまだ書いてないは残りはベッキーだけなので、
明日か明後日がんばっちゃおうっ!っと

それと・・・水月聖誕祭SSもわすれないように・・と




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