私達は今、大学生

孝之くんと一緒に白陵大に通っている

そんな孝之くんは・・・私の・・・ダンナさん☆
8月6日(月)
孝之くんと駅で待ち合わせしている
今日は月曜なので、大学のサークルの集まる日なのだが、孝之くんに、今日だけは休んでほしいといわれた

それと、孝之くんも昨日は、ちょっとしなくちゃいけないことがあるといって、一度家に帰った

そういうわけで、孝之くんと会うのは14時間ぶりなのである

孝之「あっ、遙。お待たせ。」

孝之くんはなにかバッグに入れている

これが関係しているのかな?

遙「うん☆孝之くん。おはよう☆」
孝之「とりあえず電車に乗ろう」

遙「うん☆」

欅町までの切符を買った

私は気づいていない

あの日と・・・同じであること・・・

孝之くんはとりあえず、欅町に行こうという

とりあえず、それについていく

ちょっと眠い・・・

昨日、茜による、ずっと宿題を教えていたからだ

茜は頭がいいはずなのに、昨日に限ってなんだったんだろう?

とにかく、きがついたら2〜3時まで教えていた

いつもより睡眠時間が短いため眠い・・・

孝之「遙?眠い?」

遙「えっ?」

孝之「いや、すごく眠そうだからさ・・
   何かあったの?」

遙「えーっとねぇ・・・昨日、茜が、ずっと「宿題教えて!!」って来てたから・・・
  すごく眠いの・・・」

孝之「そっか・・・じゃあ、寝ててもいいよ
   目的地に着いたら起こしてあげるから」

遙「うん。そうするね・・・ゴメンね・・孝之くん」

孝之「大丈夫だって。そのかわり、目的地についたらいっぱい笑顔見せてもらうんだから」

遙「ふふふ・・・じゃあオヤスミ☆」

孝之「うん。オヤスミ」


私は眠りに落ちた

声が聞こえる

孝之「遙。遙。」

遙「孝之くん?」

異変に気づいた

誰も乗っていない

遙「えっ?」

孝之「というわけで、終点だ。遙。」

遙「えっ?えっ?」

孝之くんは少し笑っているみたいだ

孝之くんは目的地で起こしてくれるっていったのに・・・?

どうしたんだろう?

孝之「いや、遙の寝顔がかわいかったから・・・起こせなくて・・・」

なんだろう・・・

なんか思い出がある

あっ!!

孝之くんの意図が分かった

孝之「やっと気づいた?」

そう、今日はミートパイ記念日

あの日、孝之くんのためにミートパイを作ってきて・・・
それで、電車に乗って景色のいいところ・・・欅町に行くことにしたけど・・・
孝之くんが途中で寝ちゃって・・・起こせなくて・・・終点へ・・・
電車を出た

孝之くんが隣に座る

孝之くんに体を預ける

孝之くんは気づかなかったかもしれないが、今日はいつもよりも甘えた感じで寄りかかった

だって・・・嬉しいんだもん。

孝之くんが私との思い出を・・・あの些細な思い出までも大事にしてくれてるなんて・・・

孝之くんは昨日、家に帰ったのは、「ミートパイを作ってくるから」らしい

料理の本を何度も何度も読みかえし、何度も作ったといっている

白塚のホーム

電車はほとんど来なかった

ゆったりした時間を感じながら・・・孝之くんと・・・一緒に過ごした

これが・・・私の・・・大好きな・・・大好きな・・・ダンナさん☆



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