俺はなんとなく冷静だった
どうせ超能力者の古泉がそろそろ顔を出すだろう
そんなことを考えていられるほど冷静だったのだから、俺も成長したものだ
そんなときやはり古泉は窓のところに現れた
古泉によると異常事態らしい
それらの状況を一通り聞いた後、古泉からこう聞いた
「朝比奈みくるからは謝っておいてほしいといわれました。
【ごめんなさい、私のせいです】と。
長門有希からは【パソコンの電源を入れるように】と、では」
最後はあっさり消えた
少し朝比奈さんの伝言について悩んだ後、やはり考えるのはあとにしようと
もうひとつの伝言、長門有希の伝言にしたがってパソコンのスイッチを押した
パソコンはハードディスクのシーク音を立てながら、
そのつぎにOSのロゴマークを浮かび上がらせ・・・なかった
真っ黒な画面と、白いカーソルのみだった
そんな画面上でカーソルが音もなく動き、そっけなく文字を紡ぐ
YUKI.N > みえてる?
すこし悩んだ
ああ、そうか、ここだけは長門とつながっているのか
俺はおちゃらけてこう答えた
『見えてない』
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なんか・・・なんか言ってくれ長門っ!
YUKI.N > ・・もう気が済んだ?
『・・・ごめんなさい』
突っ込んでほしかった・・・だけなんだ・・・長門・・わかってくれよ・・・