長門だ
いまの心細い俺にとっては天使のような存在だ
『ああ』
YUKI.N > そっちの時空間とはまだ完全には連結を絶たれていない(略)
『どうすりゃいい?』
YUKI.N > ・・・ググれ
・・・はい?
というかこの状況でグーグルを起動すること自体難しいだろ
長門よ、教えてくれよ
『そういわずに教えてくれよ・・・』
YUKI.N > ・・・教えて君必死だな
突っ込まないことにした
長門が言ってくる言葉を先読みして次のように返した
『ハルヒのどこが進化なんだ?』
YUKI.N > 『空気』←読める?
『ああ、くうきだろ。読めるさ』
YUKI.N > ・・・これだから夏厨は
『お願いだ、いつもの長門に戻ってくれ』
YUKI.N > m9(^Д^)プギャー
末期のようだ
YUKI.N > くぁwせdrftgyふじこlp;
長門は何がしたいんだ?
『やばい、ディスプレイがどんどん薄くなってきた』
YUKI.N > あるあるww
『連絡したいことはないのか?』
YUKI.N > あるあwwねぇよww
馴れ合いを楽しみたかっただけなのか
ディスプレイがもう暗転しようとしていたとっさに明度を上げても無駄
最後に長門の打ち出した文字が短く
YUKI.N > ぬるぽ
ハードディスクが回りだす音に俺は飛び上がりそうになる
さきほどのチャットプログラムが突然終了し、OSが起動した
「せめて叩く時間ぐらい与えてくれよ・・長門」
俺は腹のそこからこみ上げるうやむや感を残してとても鬱になっていた