君望のレビュー



とにかく言いたいことは、このゲームはかなりお勧めだということです。
一言、「すごい」。
それしかいえません
べた褒めします。
では、最初にこのゲームの特徴を3つほど話したいと思います

1.人間の心理がとてもよく表現されている

人間の心とは複雑です
簡単に、決められること。
簡単に決められないこと。
生きている間でたくさんの悩みが生まれてきます
大きな葛藤ほど、
一生にかかわることほど悩むものです。
相手は純粋な目で自分を見てくれてます
そして、自分は相手を好きだと思っています
それは普通は幸せと呼びます
ただ、それが次のようだったらどうでしょう しかし、そんな目で見てくれる人
好きだと思う人
それが2人います
どっちも傷つけたくはない
でも、どちらかを選ばなくては二人とも傷ついてしまう
どちらかを選ぶ
そんな取捨選択が簡単にできますか?

2.結ばれることが終わりじゃない。そこから待ち受けるドラマもある

大体の恋愛アドベンチャー・シミュレーションは、主人公とヒロインが結ばれるまでのストーリーがメインです
よって、「告白=ゴール」の話が非常に多いです
例外によって主人公に彼女がいる設定の場合もありますが、
それはたいてい、初期状態からの設定です
ただ、このゲームは違います
1部である学園生活で主人公はあるヒロインから告白されます
そして、二人は恋人同士になります
そして・・・・
付き合いだす所から表現されています
そして、このゲームの最大のドラマとなる「その後」に入っていきます
2部に入ったところから主人公とその周りを取り巻く人間達にいろいろなずれができます
信じて待つか
逃げ出すか
未来は一人一人の心持によって決まります
主人公は一度「ヒトリ」になりました
そして、それから幸せな日々を過ごしました そして、時間はずれました・・・
何人もの人が主人公を見ています
純粋な目で
もし一人を選べばほかの人全員が傷つきます
このゲームは、傷ついた人の描画がすごく上手く描かれています
嫉妬、裏切り、絶望、想い、信頼、
選ばれなかったものは簡単には食い下がりません
怖いほど食い下がりません
恋は人を変える
恋は魔物
恋は怖いということです。

3.本当に最強にして最凶な選択肢

あるゲーム雑誌のレビューでは、このゲームの選択肢が少ないといっている人もいました
これぐらいでいいのでです
これ以上増やして欲しくない
何でこんなところに選択肢があるのか
このゲームの選択肢の特徴はフラグ立てではないということです
取捨選択なのです
どちらかを選べば、どちらかを選ばない(捨てる)ことになる
最強です
そして、最凶です
選びたくありません
こんな選択肢選びたくありません
もう・・・すごい・・・



はっきり言って名作です。
このゲームはかなりの名作です。
これ以上のゲームがあるでしょうか
あのストーリーがあってこそ感動できます
たくさんの感動があります
それでは、個別レビューを下にしていきます



総合

さっきも述べたように、これは名作です。
かなりの名作です。
さて、ソフトの全体的な構想としては
1部・2部にわかれています
1部は、学生の時のシーンで
その部分は、まあ、恋愛ゲームの幸せな展開になってます
主人公が告白され、付き合いだすという設定です。
これは2部へのつなぎですが、これだけでもボリュームはあります
1部でのエンディングも欲しいぐらいですが・・・
しかし運命の日はやってきます
1部の終了するあの日、
ヒロインは○○にあってしまう。
そのあと、OPがながれて、二部が始まります。
2部は三年後の世界
2部になった時は、もう主人公は大人になっています
そして、それぞれのキャラクターの個性が現れまだします。
・○○があったせいで時間が止まったヒロイン
・○○のおかげで主人公と付き合いだすヒロイン
・いろいろな悩みで葛藤するヒロイン
主にこの3人のヒロインはこの物語の要となります

もう戻れない過去

過ぎ去りし時間が人間を苦しめる
人間とはとても弱いもの

揺れ動く心はとめられない

人生を動かす選択は、どうにかしても逃げたくなる

誰も傷つけたくない

その思いが誰かを傷つけてしまう

人間の心が物のように扱いやすければ

どんなに楽なことか・・・

このゲーム。本当に、本当に名作です。




音楽

特に気に入っているのはRumbling Heart
まさかあの場所で流れるとは・・・
この曲の入りの場所がかなり最高です
思わず震えてしまうほど感動してしまいました
アージュさん。うまいですよ
ほかの曲も、ゲームにあっています
このゲームのテーマである、人間関係の変化に近いような曲もたくさんあります
「六月のメモリーアレンジ」という曲もいい曲です
コミカルな曲もありますが、全体的に思い曲が多いです
音楽を聴くだけでどういうシーンか想像できるのもよいです
ただ、サウンド鑑賞として聞いていると少し気分がブルーになることも・・・
とにかく、このゲームは名作です。



シナリオ

ずっと書いているとおり、シナリオは最高です
ほかのレビューサイトでは主人公の性格に感情移入しにくいとか言うような意見もあります
ただ、私はそれはないと思います
自分自身そういう状態にあったとき、自分でそれをすぐに選べるかどうか
はっきり言って自信がありません
いや、多分選べないと思います
ゲーム内で出てくる選択肢すら選べないぐらいの状態ですから
選択肢が選びたくなくて放置した日もありました
とにかく、怖いです
選べません
自分にはそれが選べません
それから、誰かをクリアした後のセカンドプレイは過酷です
今クリアしたヒロインは選べない(つまり捨てることになる)のです
ヒロインを見捨てる選択を選ばないといけないのです
もし、そのキャラクターで感動したのなら、それは酷でしかありません
特に遙を先にクリアした場合、次のプレイであなたは遙を捨てられますか?
感情移入度によっても異なりますが、もし感情移入している人なら酷です
結局遙を裏切る選択肢が選べないまま日が過ぎます
私は遙推しですので水月はクリアできません
クリアしたくないです
一応水月エンドでも遙の幸せになるシーンがあるみたいですが、
その幸せを差し引いても、やはり水月を選んで遙を捨てるのは酷です
では、部別に評価していきます
1部は、やっぱり遙伝説が一番輝くでしょうか
遙伝説は遙の魅力が満載です
まあメインは、遙と主人公が出会うシーンから付き合いだすシーン
苦悩、そして、主人公が遙をどんどん好きになっていくところが描かれています
2部は、このゲームのメインで、今まで書いたような酷なシナリオが待っています
1部で遙の魅力を感じてしまった人は、2部では鬱な気分になるでしょう
十人十色
一人一人の心の中が違うように、人間関係が簡単にうまくいくわけがありません
一人が欲望を強めれば一人が苦しまなければならない
愛の中で生きる
哀の中で生きる
人間の心というものをよくかんがえさせられるようなつくりになっています


グラフィック

画像の処理がちょっと凝っています
主人公が水月の攻撃によって倒れるシーンの描画
なかなか面白い処理をしています
そのなかでも雨が降ってくるときの雲の変化はかなりいいです
ただ、やっぱり一番のお勧めは遙伝説のCGでしょうか
あのマンガのような絵は、かわいさと面白さで満点をあげたいぐらいです
グラフィックもやっぱりいいですね




(以下、感想につきネタバレ注意・未プレイ者はなるべく見ないほうが良)
 


感想

このゲームをやった感想です
言っておきますが、ネタバレしても知りません
一切責任は取りません
まあ、上の分からかなり遠くしたので、大丈夫だと思いますが・・・
さて感想ですが、1部で遙に負けました
ミートパイを食べさせてくれるために・・・
もう、そのシーンは最高です
遙が上から降ってくる(?)シーン
公園でハトの大群に襲われるシーン
魅力満載
遙伝説で急加速
プールのシーンで壊(謎)
とにかく、あの8月27日さえなければ・・・
あの8月27日、主人公が遅刻しないで行くシナリオも欲しい
もしくは、交通事故に巻き込まれたのが遙じゃないシナリオ
とにかく、あの幸せな日々が続くシナリオが欲しかった
そしたらこのゲームの最大の魅力が失われますが
遙、急加速の状態であの出来事はつらすぎます
その後OPが流れました
上にも書きましたが、震えるぐらいすごいです
ビデオに録画したぐらいです
OPが終わったあと2部に入りました
1部の心理状態が、「遙のことずっと待っててやる」な状態だったため
2部の入りはあまり好きではありませんでした
そして、人間描画が始まります
遙は寝たきりだった
そして、ある日、目を覚ます
シナリオに食い込まれます
とにかく入り込みます

夜空に星が瞬くように

溶けた心は離れない

たとえこの手が離れても

二人がそれを忘れぬ限り

この4フレーズが重くのしかかります
そして、いろいろな鬱かつ、酷な日々を過ごして
やはり最初は推しの遙ENDにたどり着きました
エンディングソング「君が望む永遠」
サントラで聞くと普通なのですが
そのゲーム中に聞くとかなり感動を覚えます
シンクロでしょうか
やばいほど曲が感動します
ほかのキャラクターのレビューも書きたいですが、あまりに酷(心が弱い)なため、全員クリアしてません
とりあえず、気が向いたらキャラクターのレビューを追加したいと思います


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