ポタ・・ポタ・・ポタ・・・
あの事件から1週間、この世界には今日も悲しい雨が降っていた


3人娘隊となった彼女たちもまた、悲しい表情でその雨を見ていた

私たちが倒した・・・あの敵

いくら倒したといっても・・・助けられなかった人々・・・

目の前で死んでいった人々


今日も悲しい夜になった





アドヴェンチャー ファイナルシリーズ〜力の秘密〜


隊長「というわけで、今日はこの前の茜の能力について話し合うことにする」

部下「話し合うといっても俺たち二人だけだがね」

隊長「しょうがないだろう。3人娘隊のみんなに聞かれちゃ困る会議だし
   そもそもこの団体自体が秘密裏なんだ」

部下「団子であつめた会員(?)たちを呼べばいいじゃないか」

隊長「手伝ってくれる、だけで、実際は何も知らない一般人だぞ
   野郎どもがこれ以上増えたってどうしようもないだろ」

部下「ああ、そうか、あの団子は女・子供には効かないのか」

隊長「さて、このまま話し合っても埒が明かないのはわかってる
   とりあえずすぐに話を進めよう
   これまでの3人娘隊では、あれほどの能力を持った人はいなかった」

部下「そうだな、最初の3人娘隊のことはしらないが、少なくとも
   俺の世界ではあれほどまでに強いやつはいなかった
   水月でさえもやっぱり限界があったからな」

隊長「しかし、彼女は、戦闘1回目にして、かなりの威力の一撃を食らわせた」

部下「ああ、そうだったな
   あれには驚いた」

隊長「さて、これらの能力はどうやって生まれるものか覚えているか?」

部下「源泉が存在すること、だろ」

隊長「そうだ、彼女たちは源泉から力を取得し、使用する」

部下「ということは・・・この世界の孝之は、強大な力を持つというのか?」

隊長「その可能性は否定できないね、むしろきわめて高いんじゃないか?」

部下「いや、ちょっとまってくれ。そうなると、
   自分の世界で、3人娘隊が活躍したときには、もちろん俺の力を使ったんだよな」

隊長「ああ、そうなるな」

部下「それなのに、俺はそのとき大きな疲労や、痛み、脱力感などをまったく感じなかったぞ」

隊長「そう、そこが問題だった
   俺もそれが気になって本部へ問い合わせてみたんだ
   そうしたら、見せたいものがあるといってきて、その数十分後謎の宅配便
   それをあけると1冊の本が入っていたんだ」


地球の防衛のほう、ご苦労である
そなたたちが先ほど口にしていた、源泉の疲労に関するデータを送ろう

今までの戦いで「源泉の力が使われた」という実感がわいただろうか
もしそうならば危険な状態である

人間が疲労を感じずに作業できる疲労度はその瞬間における最大体力の0.7%までであり、
あなたたち源泉の場合は約1.3%まで許容できるものである
(なお、これには個人差があり、3%程度の疲労しか感じない人だっているが)
この原理を応用して、その疲労を感じない程度の力を使うのである
だからといって、その瞬間における1.3%程度の力を配分してもまったく意味がない
そこで、源泉がこれから生きていくうちでの1日1日の体力を使うことにするのだ
もし、ある源泉の体力値が100であり、それ以降、365日(1年)の寿命を持っていたとしよう
このときに3人娘隊に与えられる力の量は、
1日あたり1.3 × 365 = 約474 である。
実際の源泉の体力値は平均700ほどであり、残りの寿命を50年とすれば、
17万程度の体力を与えることができるのである

もちろん、これらは1回に使っても疲労を感じない程度の力であり
万が一1回の戦闘で1.3%すべての力を使ってしまっても
その疲労に和算して疲労を感じることは無い

ちなみに源泉ならば、15%以上の体力を使ってはいけない
研究の結果、約15%〜20%ぐらいが命にかかわるボーダーとなる

部下「・・・?」

隊長「つまり、俺たちの力をつかっても俺たちはそれを意識せずにいられるということだ」

部下「ほかに書いてあることは?」

隊長「まあ微妙にわからんところもある。そんなところは感じ取るだけでいい」

部下「適当だな」

隊長「そうしないとやっていけんよ」

部下「そういえば、最初の疑問点のこの世界での3人娘隊能力値がなぜこんな
   ずばぬけているのかってのが解決していないような」

隊長「それはもう1枚の紙に書いてあった
   あせるでない」


そうそう、これを読んだあとには、次のような事項が疑問点になっているだろう
「3つめの世界の3人娘隊の強さはどうしてなのか」
先ほど能力の使用限界について話した
これらは個人差があってある程度上下することも話してある
本来、存在する3つの世界では、世界の流れなどはすべて同じようになっているはずである
ただ、そうなるならば、あなたたち【鳴海孝之】の行動までもが同じになるはずなのだ
しかし、みてみよう。これら3つの世界ではあなたたちは別の彼女をもっていて
別の生活を歩んでいるのである
このように、あなたたちおよび、あなたの周りだけに個人差が生まれてしまうのである
同じ個人なのに個人差とはなんともおかしい部分だが、世界が違うあなたたちは
別人というように考えてもいいと思う

これら個人差により、源泉である「鳴海孝之」自身の体力値がまずかわってくる
これだけではない
彼女たちの3人娘隊としての素質もかかわってくる
いかに源泉たちの力をぎりぎりまで使えるかである
1.3%というリミッターは、源泉自身が自らの力で守っていたので、それを超えることはない
実際第1の世界では源泉は最大でも0.17%の力しか利用しなかった
また、第2の世界でも0.5%程度である
これらの、利用率も3人娘隊の力にかかわってくるのである
(なお、利用率は源泉自身の精神力と3人娘隊の能力値をかけあわせたものが該当する)
部下「・・・ますますわからなくなって・・・」

隊長「気にするな・・・俺も要約ぐらいしかできてない」

部下「よめてるじゃん・・・」



部下「でも、もしこの世界が崩壊したらどうなるんでしょうね?」

隊長「わからん、俺たちの世界がどうなるか・・・わからんな・・
   一応ここは別世界なんだろ」
部下「そうだな。なんら影響がないと決め付けることはできないけど
   問題が無い可能性のほうが確実に高い」

隊長「だけど・・・」

部下「俺たちは最後までこの世界を守らないといけない・・・ですよね」

隊長「ああ・・・義務とかじゃなくて、彼らは俺たちで
   彼女たちは俺たちの大切な人・・」

部下「隊長も俺の法の世界のときそれを感じてたのを」

隊長「ああ・・・なんだかんだいっても・・・遙なんだよな・・・」


隊長「これにて会議は終わり」

部下「そうだな・・・つかれてきたし、知りたいこともわかったし
   次の敵の出現は?」

隊長「俺たちの世界での敵が出現したのは、その1年後
   まあきっと俺たちの世界で出現したあと、一呼吸おいて
   出現するってパターンになるだろう」

部下「それまでは・?」

隊長「月1にでも、この世界に現れて、いろいろと点検やら指導やらしていくか」

部下「じゃあまた1ヵ月後にでも」

隊長「ああ」


彼らはタイムマシンにのって自分の世界へと
本物の最愛なる人のところへと帰っていった


―――次回予告―――

鳴海孝之は、ふとしたことから、犯罪グループの輸送に巻き込まれ、
ある「毒ガス」と名乗る物体を入手してしまう
それをあけられたくない政府は、彼が学生であるということを無視し、
彼を殺しにかかろうとするが、その際に「毒ガス」と名乗る物体が光り輝き
あいてしまう
その中からは毒ガスではなくF.Fと名乗る女性がでてきた
私を助ける代わりに、「あなたにひとつの能力を授けよう」
彼はその契約を結び、彼女を救う代わりに、人に絶対服従の命令を与える能力を得た
かれはこの能力を用いてやるせないこの世界を修復することを決意した

次回、3人娘隊
「悲しきかな、これも現実。俺が得た能力はやるせないこの世界をも崩していく  物陰に隠れた家政婦は見ていたかもしれないけどそんなことは関係なしに俺は  この力をつかって、国王を倒してみせるんだ。いつか、幼いころにみんなで望  んだ平和という簡単なようで難しいひとつの希望をかなえるために。待ってて  ねみんな。俺は絶対この世界を平和にして、またみんなで笑い合える世界にす  るから。覚悟せい、ブリ○ニア国王!!」
刮目して次回を待てぃ!!

(次回予告の内容はまず確実に変更になります)



―――あとがき―――

次回予告以外まったくネタなし
ネタを含む場所が見当たらない感じでした
最初は第2話も戦闘の話にしようとしていたんですが(2回目の戦闘)
なんとなく、説明するべきことが長くなった感じで、そう2期の2話みたいな感じになったので
いったんきることにしました

果たして、3期の孝之は何者なんでしょうか?
それよりも本部の人間とは何者なんでしょうか?

いろいろと謎を残していますが
多分全部解決させますよ
「解決編」的な話が最後にあるのでね

SSを考える時間やら、ネタの練り度などはほかのSS(某炎髪灼眼とか)を超えてるのですが
いまいちヒットが伸びないSSなんですよね
理論的な話は伸びないってやつでしょうか?
まあそれでも1つ1つ読んでくれる人がいるんで、最後まで書こうかと
・・・同棲許可書はどうなったかって・・?
・・・はい、あれは4話でネタ切れしてました
タイミングをみはからって次の話を書こうかと

>次回予告

全体的にコード○アス
最終的にブリ○ニア とかいっちゃってるし

>予告の文章

193文字 スクラン1期の最終回的なノリ

>刮目して次回を待てぃ

ネギま!?

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