設定=SFD後の5年後


茜が妊娠した

まあ・・・確実に俺との子供なんだけどさ

ちなみに突込みがないように言っておくが、SFD5年後だから別におかしいことなんてないんだぞ

茜は20歳なんだ

そして俺は23・・・

俺は白陵大を卒業し、スポーツ科学を研究するところに就職

大学での専攻とはちょっとだけ離れたことだが、茜の水泳のアドバイスやらを勉強したり
その会社に入社するために猛勉強をしたりと、がんばったため、見事合格したのだ


話がかなりそれたので本題に戻ろう

茜が妊娠したのだ

ちょうどオリンピックが終わって半年後ぐらいに発覚

とりあえず練習はとめるのを余儀なくされる

オリンピックでは銀メダルを獲得しこれからというときにちょっと悪い気もするが、
茜は「孝之とのこどもだよ☆」ととても喜んでいるのでよしとしよう


茜はその間猛勉強していた

水泳ではこの期間は無理なので、そういった関連の勉強や、一般教養などを勉強

復帰したころには「水泳もできる かつ、勉強も出来るという茜」になっている予定 らしい


出産が迫ってきた

カレンダーの表示は10月

そう、予定日は10月21日なのだ

茜の誕生日の次の日

もしかしたら、予定日がずれて茜の誕生日と重なる可能性もある


誕生日の2日前、茜は苦しみだした

痛みがすごいらしい

このことに関してほとんど知らない男性陣はなんともいえないが、
もうすぐ生まれるってところなのだろうか

俺が車を出そうとも考えたが、
こういうときは俺が隣にいて茜を安心させていたほうがいいのかと判断し
茜のお父さんに車を出してもらうことにした

大学教授会の論文を書いてて忙しそうだったがそのことを聞くと「急いでいくぞ」と出動体勢

ものの3分で到着

茜の手を引いて、車に乗る


茜にとっては長い時間・・だったのか

ここは産婦人科もある欅総合病院へ行った

で、診断してもらうと、まだらしい


予定日より早まるのかと思っていたが、まだみたいで、
実際は10月の20日か21日になりそうだという

とりあえずそれまでちょっと痛みが激しいとかいろいろなことがあって入院という形になる


ちなみに俺はというと、会社は有給をとった

茜がこういう状態なのに仕事なんていけるか・・って

で、ずっと茜のそばにいる

やっぱり寝ているだけというのも暇みたいでほとんどしゃべりっぱなしといってもいいかもしれない

まあ、たまに痛み出してそのときはしゃべれないのだが、あとは大体しゃべってる

俺はいつも部屋においてある卓上カレンダーを持ってきた

今月の20と21日は○がしてある

コレを見せるとなんとなくうれしそうだった


〜10月19日午後11時45分〜


面会時間を過ぎているのだが、まあ出産が近いかもしれないということで、先生に許可をもらっている

もちろん、この部屋を出るのはトイレに行くときだけという条件付きだ

茜の状況はちょっとだけ変化しているが、今にも生まれそうというわけでもない


時間は刻々とすぎる

カチッカチッという無機質な音は時の流れが止まっていないことを知らせてくれる

そして一歩ずつ茜の誕生日と茜の出産が近づいてくることを告知してくれる


そして時計は0時0分を指した

孝之が気づいたのは0時1分17秒のこと

孝之「あっ・・・」

この言葉に茜は反応する

茜「どうしたの?」

孝之「茜、誕生日おめでとうっ!」

茜「あっ・・・」

孝之「タイミング・・・わるかったかな・・・誕生日を病院で過ごすなんて・・・」

茜「ううん、だってずっと孝之と一緒にいられてるんだから
  私はこんな誕生日でもうれしいよ☆」

そういわれると妙に照れてしまう

茜の頭をなでた

照れた表情でこっちをみつめる

きっと・・・甘えたいんだろうな・・・

痛みで不安で・・・
だけど大きく動くなんてことは出来ないから・・・

コレばかりは仕方がない、がんばってくれ茜

終わったらいっぱい甘えてもいいから


孝之「いま、すげー恥ずかしいこと思い浮かんだんだけどいっていい?」

茜「えっ・・・(照)」

茜「うん・・・いいよ(大照)」

孝之「あっでもまじで恥ずかしいっ!
   うん、じゃああれだ紙に書いて茜に見せる
   口で言うのはもう・・・恥ずかしいっ!」

おれは文を書いた

「生まれてきてくれて、ありがとう。
 そして傍に居てくれることにありがとう。
 そんな記念すべき日に、ありがとう。」

茜に見せると「大げさだよぉ」と、ちょっとだけ笑いながらいう

でもつぎに茜は、「うん・・・ありがと☆」と最高の笑顔を見せていう

茜「私、がんばるからっ!孝之との子供生むのがんばるから」


結局茜の誕生日の夜遅くに茜の陣痛がひどくなり
そろそろか。と運ばれていく

そして茜を勇気付けて俺は一旦別室

どれぐらい時間がたっただろうか

長かったような・・・短かったような時間が経過し、ついに赤ちゃんが産声を上げる

そしてしばらくしてご対面

かわいい赤ちゃんだ

オンナノコらしい


きっと、茜に似てくれるかな

茜は「がんばったよ・・・私がんばったよ」という表情

ああ、がんばったな茜

いっぱい褒めてあげた

これからは3人家族だ

茜とおれとその子と3人で仲良く暮らしていくんだ


さっきの言葉ではないけど、生まれてきた赤ちゃんにも
「うまれてきてくれて、ありがとう
 俺と大切な人、茜のかけがえのない娘よ・・・」




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