やっぱりプールにいる
で、茜の練習について、大声を上げて指導をしている
「よしっ、タイム上がってるぞ!
じゃあこの調子であと500だ!」
茜「はい!」
・
・
・
夏休みの長期旅行(というより合宿)を経て、茜の泳ぎの速さはさらに上がったような気がする
夏休みの合宿といえば、懐かしい思い出だ
旅行行こうという茜のお願いで、OKしたら、なぜか24泊というよくわからない期間を提示され、
突発的過ぎたけど、断る理由もなかったし、茜とずっと一緒にいられるならということで、その期間ずっと旅行していた
結局あの旅行では、最後に茜と喧嘩しちゃって・・・
まあ、あの喧嘩は結局両者の勘違いみたいな感じでおこったものだけど、それのおかげというか、なんというか
あれから、また茜との愛が深まったような気がする
あの「観覧車の一番上で、キスすれば、ずっと一緒にいられる」というものを
「私で本当にいいの?」と茜が言う
そして、俺がキスで答える
よく考えると、婚約が成立したみたいじゃないか
俺の考えは、あの時と同じで、茜とずっと一緒に、つまり茜と結婚したいっておもってるけど・・・
茜も、俺と一緒にいたいって思ってくれているみたいで、
毎日が幸せな日々で・・・
こんなに幸せでいいのか、なんて思ってしまう
時計を見ると、午後7時
今までなら、7時は練習終了の時間だった
ただ、茜の希望でもうちょっと練習したいという
学校側も、茜の家も俺がいるということで、許可をくれてる
今日も8時半まで練習だ
・
・
・
「よしっ、終了!」
茜「はぁ・・・はぁ・・・」
「呼吸落ち着いたら、着替えてきて、校門前だともう暗いから、更衣室出口のところで待ってるから」
茜「うん☆あっ、のぞかないでね!」
「の、のぞくか!」
茜「あっ、でも、孝之ならのぞいててもいいよ(はあと)」
「え、えっ!」
茜「あーっ、すんごい顔赤くなってるー。予想通りの反応☆
じゃあ、着替えてくるねー」
そして、茜はすごい笑顔で中に入っていった
まったく・・・変な汗かいちまったじゃないか・・・
あー、びっくりした・・・
・
・
・
その後、俺たちは真っ暗の中、地獄坂を二人で歩いている
完全に密着しているというか、昼間にやると、恋人がいない人に狙撃をされそうなほど密着状態で
歩いている
で、たまに止まってはキスをしたり、いちゃいちゃしたり・・・
昼間なら絶対、こんな場所でこんなことできない!
真っ暗闇ならではのことだ
夜遅くまでの練習、最高だ!!
・
・
・
〜10月12日(火)〜
まったく・・・秋田先生ってほんとあんな先生だったっけか
生徒指導の怖い先生ってイメージがこの前からぜんぜん残ってないぞ
明日茜の大会であり、そのことについて公認欠席の手続きのため、職員室に行ったら
秋田「おーっ、未来の妻のために、応援というより、マネージがんばってくるのか。
よしっ、わかった。明日は公認欠席な。」
というように、「未来の妻」とかいう発言してるし・・・
あんなにやわらかい先生だったのか?なんて、いつも思う
夏休みも同じようなことを考えた気がするが、何しろ去年まで3年間厳しい先生というイメージを
たっぷり植えつけられたわけだから、毎回違和感を感じる
で、明日は茜の大会だ
本当は9月30日に地区大会、10月6日に県大会があったのだが、茜の記録から考えると、
地区大会は出なくてもいいじゃないかということで
シードが与えられ、茜は関東大会からの出場となった
で、この関東大会で3位以上の成績を残せば、全国大会出場だ
もちろん、学校側も大いに期待しているわけで、今日の5時間目終了後、6時間目を使って、
茜だけのために壮行会を開く
もちろん、同学年だけでなく、2・3年生(といっても俺にとっては本当は後輩なんだよな)も
茜のすごさは知っている
そういえば、白陵には何年も水泳のすごいやつがいるという伝説がある
俺は見たことはないが、聞いた話によると、速瀬が入学する前、卒業した先輩にも、水泳のすごいやつがいたらしい
といっても、速瀬や茜ほどすごくはなかったが、全国大会に出場するようなレベルだったらしい
そんでもってその人が、速瀬の水泳を始めるきっかけになったというから、それも驚きだ
速瀬が白陵に入学したのも、その先輩がいたかららしい
そんでもって、茜も速瀬を目指して、この学校に入学したといっても過言ではない
本当に、人間ってどんな風につながっているか全くわからないものだな・・・
壮行会が終わり、教室に帰ると、茜は友達からいろいろな形で応援を受ける
お守りをくれたり、手紙をくれたり、いろいろある
なかには、応援の手紙と一緒に、映画のチケット(ペア)をくれて、
「試合終わったら、お二人さんで一緒にみにいってね☆」なんて書いてあったり・・・
まあ、その人はその人なりの応援があるということで、これもその人の「応援のカタチ」なんだろうなと感じる
SHR(ショートホームルーム)が終わり、茜と早速最終調整のためにプールに行く
「あと700!」
・
・
・
「あと300!」
・
・
・
「はい、そこまで!」
「次、100mインターバル!」
「スタート!」
・
・
・
「そこまで!30秒休憩!」
・
・
・
「スタート!」
・
・
・
「そこまで!最後は100mタイム行くよ!それまで5分休憩」
・
・
・
「はい、5.4.3.2.1.スタート!」
・
・
・
「はい、そこまで!最終調整だから今日はここまでだ!」
茜「はい!」
「よしっ、じゃあ今日はまだ明るいから、校門前で待ってるぞ!」
茜「うん☆」
待つこと5分
かばんを持った茜が笑顔でこっちへ走ってくる
そして、茜がこっちについたとき、歩き出す
帰り道が中ほどになると、やっぱり茜は
「優勝したら何おごってくれるの?」
と、かなり期待の目で見ている
「優勝したら何おごってくれるの」というけど、茜の場合「優勝するから何かおごって」だろう
こういう風に毎回ごほうびをつけているが、その全部でごほうびを与えている
で、今回はどうしようか・・・
前回は茜の要望により、「旅行」だったが、今回は・・・
「じゃあ優勝したら・・・あっ、そうだ。あれにしよう
とりあえず、楽しみは取っておくということで!」
茜「えーっ、おしえてよー」
茜がちょっとだけほほを膨らます
そんな風にされるといいたくなっちゃうじゃないか
でも、茜のためなんだ
楽しみは取っておいたほうがもらったときうれしいぞ!
茜「まあ、じゃあ孝之にまかせるね☆
たのしみにしてるね(はあと)」
茜の家の前に着く
茜「じゃああした頑張るね☆」
まだ明るいけど、バイバイのキスをして、それから俺は自宅に向かって歩き出す
さて、茜が優勝したらあれを使うとしますか
・
・
・
〜10月13日(水)〜 今日は関東大会
全国大会は、11月3日の文化の日に行われるという
関東大会ということで、やはり強い人が集まる
まあ、茜とよく大会に来ているわけだから、ほとんどの人が知った顔のような気がするが・・・
受付を済ませ、俺と茜は選手控え室に行く
選手に引率できる人は一人まで
で、ほとんどの選手は引率が先生なのだが、茜の場合、俺が引率である
先生も一応来ているのだが、俺のほうが茜を理解しているというか、
専属マネージャーということになっているので
俺が来ているのである
時間が経つ
茜だけでなく全員にいえることだが、精神状態などで大きく記録が変化することがあるので
俺も、茜ができるだけリラックスできるように頑張っている
個人個人に与えられた練習の時間は、いつもどおりの練習のスタイルで、
休憩時間は、茜ができるだけ緊張しないように、リラックスできる話題を選んで、話す
そして、茜の出る競技のコールがかかった
茜は準備にむかう
ここからは、俺はついていくことはできない
専属の人には、競技を見る特等席が用意されているので、そこへ向かう
席に移動すると、茜が出るいっこ前の競技が行われていた
やはり関東大会とだけあって、勢いはすごい
・
・
・
前の競技が終わり、次は茜の出番だ
茜は4レーン、もちろん真ん中である
前からずっと期待されているだけに、名前を呼ぶときの歓声は、茜の名前のときが一番大きかった
茜は笑顔でこたえる
そのように名前を呼ばれたときは笑顔になるが、そのあとはすぐ真剣な顔つきになる
7番まで呼び終わる
レディー・・・
スタートのときの効果音がなり、一斉にスタート
いや、勢いがすごい
・
・
・
あっという間の出来事だった
茜がゴールして、すぐほかの人がゴールする
1秒も差はないが、茜が1位でゴールしたのはわかった
予選通過タイム・・・1分1秒07・・・
予選通過タイムの順位も1位である
一方別の組では1位が1分1秒21という向こうも好タイムを出している
そのようなタイム表を見ていると、茜が控え室に戻ってくる
「よしっ、次は決勝だ!いつもどおり、茜らしく頑張って来い」
茜「はい!」
・
・
・
昼ごはんを軽めに済ませる
茜の競技のコールがかかったので、茜は準備に行く
そして俺は特等席に移る
一個前の競技が終わり、茜をふくめ、100mの選手の登場
4レーンは茜、登場したときにはすごい歓声があった
一方5レーンには先ほど2位だった人がいる
千葉県からの出場らしい
大会はこの二人の一騎打ちになりそうだ
「頑張れ、茜!」
思わず、周りの迷惑を顧みず叫んでしまった
レディ・・・
もうすぐだ、そして一瞬の間
効果音が鳴り、選手が一斉に飛び出す
どうだ?
負けてる?
わずかに数センチの差だ
しかし、それが縮まらない
競技場は歓声とどよめきであふれる
それもそうだ、関東1の期待である茜が今2位なんだから
ターン!
ターンはほとんど同時だ
抜かしたか?
茜の得意なターンで、逆転したか?
いや、ほとんど並んでいる
わからない
茜の加速、ほとんど同時に相手は加速した
ずっと並んでいる
本当にコンマ1秒の試合だ
どうなるんだ?
ほかの選手を少しだけ引き離し二人で先頭を切って泳ぐ
両者ゴール!
俺の目にはほとんど同時にタッチしたように見えた
そうだよ
人間の目には判断できないんだよ
同着だ
しかし、電光掲示板は人間の目よりも性格に・・・順位を映し出していた
一番上にあるはずの茜の名前は、2番目にある
タイムにして、0.01秒差
茜のタイムは、いつもよりは遅い
いつもなら1分1秒を切ることがあるのに、今回のタイムは、1分1秒31
相手のほうは30であり、負けてしまった
・
・
・
表彰式、茜は笑顔でいる
この笑顔、どこまで続くか?
・
・
・
茜が帰ってきた
俺のほうへ
しかし、やはり表情は暗い
先生もやはり茜に気を遣っているようだった
大会が終わった
まだ3時である
帰宅のバスに乗り込み、自分たちの住む方向へ向かう
4時20分
渋滞を少し経て、柊町駅へ到着する
ここでバスから降ろしてもらった
やはり、ずっと茜の表情は暗い
そういえば、何でここでおろしてもらったのかと考えてみた
行く前は、「終わったら練習するから、学校に到着する」といっていた
しかし、ここに到着した
きっと、茜に気をつかったのだろう
このことに関しては茜は何も言わなかった
0.01秒差であろうと、負けてしまったのが相当ショックなのだろう
言う気力すら無しといった感じだ
俺たちはそのまま歩き出す
空気が重い・・・
いつもだったら、茜がいきなり手をつないできて俺が照れると
「あー、照れてる照れてる☆」なんていってからかってくるのだが、
今はそんなのが一切ない
あまりに重い空気で何もしゃべれなかったが、俺が口を開いた
こんな空気じゃやってられない
「よしっ、茜、今から俺の部屋こい、で話しよう」
「・・・」
何も言わない
まあこのまま茜が帰っても、この調子はずっと続くだろうと思うので、
茜を家に連れてきた
まあ、少し「無理やり」なところは合ったが、それはしょうがない
とにかく、茜を部屋につれてきた
やはり何もしゃべらない
少し部屋は散らかっている
いつもなら、部屋が散らかっていたら、そのことについて何か言うのだが、今はやはり何も言わない
でも、室内に入ってちょっとだけ落ち着いたみたいだ
「泣くなら泣け・・・もう我慢する必要なんかないぞ!」
茜「うぅ・・・」
俺の言葉で何かが切れたのか、勢いよく泣き出した
俺は無言で茜の側に行く
すると、茜は今度は俺の胸で泣き始めた
本当に悔しかったんだろう
可愛い顔をぐしゃぐしゃにして泣き出す
ただ俺は、頭をなでてやることぐらいしかできなかった
10分ぐらいが経つ
やっと落ち着いただろうか
「落ち着いたか・・・?」
茜「うん・・・」
「そんなに落ち込むな!しょうがないだろ、たまたま今日は勝利の女神が浮気しただけだ」
茜「・・・」
「ほら、落ち込むな!そんなに」
茜「・・・だってみんな・・・から・・・」
「えっ?」
茜「だから・・・みんな私を・・・期待してたのに・・・」
そうか・・・やっぱりか・・・
茜「式まで開いて・・・私のこと・・・みんなで期待してくれたのに・・・」
期待に押しつぶされたか・・・
茜「周りの人も・・・みんな期待してたし・・・私だって・・・優勝できるって思ってたのに・・・」
いつもの記録さえ出ていれば優勝できたというものがまた悔しさを増やしているのだろう
「いや、しょうがない!でも全国大会があるじゃないか!ほら、そこで巻き返せばいいじゃないか」
茜「でも・・・今日負けた人に・・・今度は勝たないといけないんだよ・・・あと・・・
ほかの地域の人もくるんだよ・・・勝てないよ・・・
それに・・・また負けるのが怖い・・・こんな風に押しつぶされるのが怖い・・・
怖いよ・・・応援してくれる人もみんな敵に見えちゃうんだよ・・・」
茜の思ってることは大体わかった
たしかに、茜の言うことは一理ある
でもこのまま「うん・・・怖いね」なんていったら何の解決にもならないと思う
マネージャーとして、そして、これから茜をずっと支えていく俺自身として、
今は叱らなければならないのだろう
たしかに茜の練習は見てきた
夜遅くまで練習することや、夏休みもほとんど毎日練習していたことを知っている
でも、だから「毎回勝てる」なんて甘い考えはないんだ
たとえ、オリンピックで毎回金メダルを取っている人だって、次のオリンピックでまた金メダルを取れますか?
ってきいたら、自信はあるといっても100%取るなんて答えはできないだろう
自分も人間なんだ
毎回パーフェクトにできるなんていったら、人間じゃない。それはただの機械だ
ただ、この成功をどれだけできるのか?
もしだめだったとき、どうやって克服していくかが、スペシャリストなんだろう
オリンピックで一度金メダルを取り逃したら、その後、猛特訓・研究をして、また取りにかかるのか
それとも、ここでもう無理なんだってあきらめるのか
そこがこの道の本当のスペシャリストなのかの分かれ目なのだろう
「茜!1回の負けでくよくよしたらだめだ
まだチャンスはあるだろう
何もかも完璧にできる人間なんていないんだ
だから人間はずっと努力をして、それをできるだけ完璧に近づけようとがんばっていくものなんだ
今日負けたことが悔しいなら、練習すればいいじゃないか
速瀬だってそうだ」
茜「水月先輩・・・?」
この話題を言おうかどうか迷った
なにせ、いろんな意味で後味の悪い出来事だったからだ
でも言うことに決めた
「茜は覚えているか・・・?
俺たちが始めてであった日・・・といえばわかるか?
あの8月9日・・・速瀬は水泳で負けた
でも、あいつは、あれから練習して、次の大会からも優勝を続けていった
速瀬にあこがれているんだろ?
なら、ここでくよくよしてないで、次に向けて頑張るって思うんだ!
そうじゃないと、速瀬に見せる顔なくなっちゃうぞ!」
水泳のことで初めて叱ったような気がする
茜「・・・ごめんなさい・・・孝之まで責めちゃいそうだった・・・
孝之はいっぱい私のことを考えてるのに・・・
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
また茜が泣き出す
まったく・・・こうでもしてやらないと安心しないか?
茜を力いっぱい抱きしめた
茜「あっ・・・」
茜は泣き止む
お互い、見つめ合って・・・キスをする
茜の不安、悲しみ、すべてを俺が消し去ってやりたい
キスをして、顔を離すと、茜の顔がほんのり赤い
笑顔も戻ったようだ
茜「孝之、ありがと☆
あー、孝之はすごいなぁ・・・
さっきまでこんなに笑えなかったのに・・・」
いや、よかった
茜に笑顔が戻って
茜が落ち着いたということで、今日はご飯を食べに行くことにする
今日は俺がおごってやるといって、茜を押野家(大手牛丼チェーン)につれてきた
肉をたくさん食べたほうがいい、という口実だが、実際のところ、あまりお金を使えないからである
まあ、使えない理由はちょっといまは茜にはいえないが、茜に関係することだ
もうそろそろわかるだろう
で、茜は一番大きなサイズの牛丼を頼み、俺はあえて並サイズを頼む
茜に足りるの?って聞かれたが、足りるはずがない
まあ、俺が犠牲になればいいんだ・・・茜が笑顔でいれば
ただ、茜が気を遣うことがないように、足りるよ!っていった
で、やはり俺が先に食べ終わる
茜もすぐ食べ終わり、勘定
そして、帰ってくる
時計を見ると7時
家から出かけてくるときも時計を見なかったので、家に何時間いたかわからない
でも、牛丼屋にいた時間と、歩いた時間を逆算して求めると、1時間半ぐらい話していたことになるだろう
そんなに長い時間だとは感じなかったが・・・
まあ、茜が笑顔を取り戻したし、今日の出来事は一件落着だ
茜を家まで送っていく
家の前に着く
茜「たかゆき、今日は本当にありがとう☆
私、孝之のこと大好きだよ(はあと)」
「俺もだ、茜。」
愛をささやき合って、二人キスをする・・・
二人だけの空間・・・ではない!
茜「お、お姉ちゃん!」
「涼宮さん?」
茜が帰ってこないということで、心配になって探しに行こうと外に出てきたところらしい
涼宮「あ、わ、わ、わたし、みてないよ、あの、茜と鳴海くんがキスしてたところなんて
みてないよ!」
動揺が隠しきれてないって!
見たって言ってるようなもんじゃん・・・
わざとらしく、涼宮さんが後ろを向いて、
涼宮「こっち見てたから、ほら、みえてないでしょ
今も見えてないから、今ならキスしてても大丈夫だよ!」
茜「・・・」
「・・・」
涼宮さんは今の瞬間俺たちがキスをすることを望んでいるのか?
ちゃっかりちらちらこっちを向くのがまた気になる
「よしっ、茜!また明日な。」
茜「うん☆たかゆき、じゃーね☆」
「じゃあな」
俺が茜の家の前から、立ち去っても、涼宮さんはまだ後ろを向いている
・・・よく解らない・・・
本当に・・・茜が元気になって、よかった・・・