ジュー・・・・

朝起きると何かを焼くような音

それとともに、いいにおい

ふと台所に目をやると・・・茜がエプロンをつけて、料理をする姿・・・

ああ、朝から煩悩丸出しの妄想をするようになってしまったか・・・

ってちがうよ!あれは現実だっ!

とりあえず目を覚まし2・3分後台所に足を運ぶ

歩く音で茜は気づいたようだ

こっちを向いたときの茜の笑顔は・・・うぅ・・・やばい・・・これだけで幸せ・・・

HPが100000ぐらい回復しただろう

で、茜のほうはというと、フライパンを見るとその笑顔は一変、「うぅ・・・」といった感じだ

茜は家庭的なことになるとまったくだめという

そして料理をしてもらうのは初めてなのだが・・・ね・・・

フライパンの上には、まあベーコンらしきものがあるんだ

らしきというのは・・まあベーコンだったんだろうけど・・・どうやったらこんな風になるか・・・というような


10分後、とりあえず完成したらしい

初めて・・・というのはわかるが、・・・うん・・これはないだろう・・・

俺がはじめて料理をしたときも・・・こんなふうにはならなかったぞ・・・


この手のゲームの定番とも言える「料理がまったくダメ属性」にとても準拠している感じだ

みたかんじ、塩もやりすぎっぽいし、焦げているのがちょっと・・・

茜は「とほほ・・・」といった感じの表情


もしこれを母親だの父親だのが作ったら、まず食べないだろう

料理店でこんなのを見かけたら、もう「料理長よんでこい!!」の一点張りだろう

しかし・・・ね

茜が作ったものだっ

食べないわけにはいかないっ!


口へ運ぶ・・・

う・・・うまいっ!・・とあればいいんだが・・・

まあ想像したとおりというところか

こげたベーコンは、まあ想像通りの味がするし、しょっぱくてのどが渇く

そしておれは・・・



「うまいよ、茜っ!」

といった

もちろん表情もわざとらしくない感じで


茜「・・ほんと・・・?無理して言ってない・・?」

「ほんとだっ!無理してなんか言ってない・・」

微妙には気づいているだろう

まあ、自分でも味見・・・したのかな・・・?

おれは本当においしいといった感じのように、たくさん食べる

のどが渇いて、かつ口にこげた味が残るのはこの際無視だ


「うまいよ、ほんとっ!茜、今度また作ってくれっ!」

茜「いいの・・・こんな下手な私で・・・」

「下手じゃないよっ!おいしいもん」

茜「えへへ・・・ありがと・・・孝之」

茜の表情が一変してとても笑顔に

そして茜は席を立ってちょっと小走りに俺に近づいてきて抱きつく


俺はこういってみた

「茜のおいしい料理が食べづらいから、食べ終わったらにしてほしいなぁ」と

茜はてれた表情で、「うん☆」と

全部食べ終わって「ごちそうさま」といった瞬間茜が抱きついてくる


俺も返す形でギュっとする

茜は甘えた感じのしゃべりかたで「孝之」っていう

一瞬抱きついたのを離してキスをする

それからまた甘えた感じの抱きで


時計を見ると7時50分

俺も早起きしたみたいで、学校に行くにはまだ全然時間がある

もうちょっといちゃいちゃしてられるな



それからちょっといちゃついて、その後学校へ向かう

今日は茜と一緒に歩いていくので、早めに家を出た


茜は満面の笑顔

そして俺も顔がほころぶ


そして中ほどに差し掛かった瞬間

??「あかねっ、たかゆきっ!」

いきなりの声

この声、呼び方でいったら・・・速瀬しかいないな

??「あれ?どうしてこの時間、一緒に登校してるの?」

という疑問がくる

ああ、そうだな、朝は一緒に登校することめったにないからな

水月「もしかしてー?孝之と茜、同棲始めちゃったとか?」

「・・・へっ!!!!?」

茜「み、水月先輩、な、なにを?」

水月「あれ、違うのかなぁ・・・すごい焦ってるみたいだけど?
   それに二人とも朝からご機嫌だし、あさから二人の世界を味わってきたみたいな」

「何を言っているんだね速瀬君?」

茜「そうだよっ?なにいってるの水月先輩っ」

水月「でも、していなんだったら最初の突っ込みだけでもう焦らないはずだよね?
   してるんだねっ!?」

・・鋭い・・

水月「遙からきいたからね」

ああ・・・そうだ・・・涼宮さんに何の口止めもしてない

どうせばれることだろうから、口止めもなにもないんだけど・・・

水月「遙ね、なんかすごいうれしそうな感じで、はなしてたよ?
   これで茜も幸せになれるんだ って」

茜「お姉ちゃん・・・」

孝之「ってかちょっとまて!なんで速瀬がこっちの道を通ってるんだ
   違和感がないから気づかなかったけど、速瀬がフォレックスいくなら
   ここ通らないだろ!」

水月「えっ?ばれちゃった?
   まあ、今日は遙からそのこと聞いて冷やかしにきただけっ」

茜「水月先輩・・・いじわる・・」

水月「じゃーねーん、二人ともおしあわせにぃー☆」

最後はニヤリとした表情で走っていってしまった

くそぅ・・・速瀬のやつ・・・同じようなことがあったら、同じような目にあわせてやる・・

で、10秒後、そんなことは忘れて、また二人で笑顔で話し始める



今日の講義はやる気に満ち溢れていた

たまにやる気がない講義と言うものがある

そして、今日はその「いつもはやる気がない講義」が集中して集まっている曜日だが

まあ、今日はいろいろエネルギーチャージもあったし、いろいろなことから「やる気MAX」

目が輝いたように授業を受けている

大学からの友達も「いつもならこの授業だらけてうけてるのに、今日はやるきがあるなぁ・・・」と突っ込まれた



空きは適当に時間をつぶし、授業はまじめにうけ・・・そして1日の授業が終わる

きょうはラストもあったため、プールに行くのはおそくなった

まあこの曜日はいつものことだが

で、プールへ向かう

水泳部や大学の一部の人はもう知っている

俺が茜と付き合っていることを


だからプールに毎日通っていることは違和感ない

つくと、茜は100mのタイムを計っていた

って、今日はかなり速くねぇか?


まったく見ていない人にとってはわからないだろう、この違い

100mをいつもより2秒前後はやいペースだ

そして落ちることなくそのままゴール

自己記録というわけではないが、平均よりもかなり速いペースだ

「茜、今日のスコアはだいぶいいな!」

と、この台詞で登場

茜「あっ、孝之!授業お疲れ様☆
  私もいまがんばったんだよっ!」

メイン「お、鳴海くん、きたねっ
    今日は涼宮のタイムがすごいんだ
    平均して、1〜2秒前後速いんだ
    なにかあったのか?」

ああ、確か前、心理的状況がタイムに響くっていってたな・・・

もしかして・・・昨日からの生活変化から・・・?

なんかそうなきがする、というかそれしか変化してねぇ・・・

つっても話せるようなことではないな

茜もちょっとてれた表情

とりあえずメインの質問には答えず濁した感じで


それから練習を続ける

練習のキレもいいらしい
とりあえずいつもどおりの時間に終わらせる

メイン「とりあえず、あしたもがんばりましょうっ!
    今日の練習はおわり
    おつかれさま」

茜「おつかれさまです」

孝之「おつかれさまでした」


それから茜と一緒に帰り道を歩く

話題は今日の夜ゴハンはどうしようか

ああ、今までこんな会話、したことなかったなぁ

夜もおそいということで、今日は買い物

駅前には24時間営業の大型スーパーもあるため便利で、
さらに20時を過ぎると半額シールが張られる

というわけで、そこへ買い物へ

ゴハンのほうはじつは大学の空きコマに1回家に帰り、
炊いておいたから大丈夫


スーパーでは並んで歩く

1人が制服、1人が私服と、まあある意味やばい組み合わせだが・・あえていうならば兄妹に見えるのかな?

いつか・・・夫婦に見えるようなときが来ればいいな・・


茜は惣菜売り場で「うぅ・・・」と悩んでいる

ささみチーズフライも食べたいが、メンチカツも食べたいらしい

両方とも1枚しかない

俺は両方とる

「どうせいっしょなんだし、じゃあ半分ずつたべよう」

茜は満面の笑みで「うん☆」と


こんな、ちっぽけなことも・・・幸せに変わる

幸せとかいう言葉は、とても大きな意味を持っていて、簡単には見つけられなそうなイメージがある

しかし、幸せとは本当にすぐそばに転がっていて、それを見つけられるかどうかが問題なのだ

茜が隣にいる、そしてたまに甘えてきて笑顔を見せてくれる

こんな幸せがある


家に帰り、買ってきたものをあける

ごはんをよそって、座る


ごはんを二人で食べる
さっき買ってきたおかずははんぶんこ


なんとなくゆっくりした時間が流れる

こんな生活・・・ずっと続けばいいのにと願う


夜・・・静かな時間がやってくる

隣には茜がいる

「おやすみ、孝之(はあと)」

あしたからも幸せな日々がやってくるんだ



―――あとがき―――

勢いがいいので、書きました
まあ、オチというようなものがありませんね
Repeatとか、大間違いの幸せなどといったシリーズの「テーマ性」などがはっきり出ていません
テストインラブみたいな感じのノリになってます
まったく・・・二人ともラブラヴですよ・・
朝ごはんの一件といい・・・

今回は、夜のパートはほとんど書いていません
朝が長くなったので、夜を短くしました
まあ理由がそれだけじゃないんですけどね・・・
といったわけで、今回は夜のシーンは想い的なフレーズのみでほぼ終了しました

それでは今回のSSの解説を

それとともに、いいにおい
       こげたにおいはしなかったのか・・?

こっちを向いたときの茜の笑顔
       同時に「おはよ☆」といっています
       まあ、笑顔とともに「おはよ☆」なんていわれたらもう悩殺・・です

HPが100000ぐらい回復
       アド・ヴェンチャーだと大変なことになります

料理がまったくダメ属性
       この手のゲームのメインヒロインによくあることです
       極端で、かなり得意orかなり下手 です
       たまに殺人的な料理が生まれるときもあります

料理店でこんなのを見かけたら
       まず、出しません

のどが渇いて、かつ口にこげた味が残る
       ちなみに、それは学校にて飲み物500mlを飲んで解消したようです

「茜のおいしい料理が食べづらいから、食べ終わったらにしてほしいなぁ」
       もう・・・孝之ったら・・・うまいんだから・・・ by茜

なんかすごいうれしそうな感じ
       それとともにだいぶ興奮していたようです

いつもはやる気がない講義
       孝之だと大半がそれな様な気がするけど・・・

ラスト
       5コマ目のことです
       6時までです

2秒前後はやい
       結構すごいっすよ・・・2秒早いって・・・

メイン
       メインコーチのことです
       水泳部全般を担当していますが、茜を重心的に
       ちなみに孝之に「その熱意を買う」といったのは、このコーチです
       孝之はサブコーチに属しています

ああ、確か前、心理的状況がタイムに響くっていってたな
       9月のことです
       水月に屋上で言われました

メインの質問には答えず濁した
       いうわけにはいきません

24時間営業の大型スーパー
       モデルはジャスコだったり・・・?

兄妹
       きょうだいと変換して、出てくるんですね・・・

夫婦に見えるようなときが来ればいいな
       ひそかな結婚願望

ささみチーズフライ
       よく私のSSに出てきます

こんな、ちっぽけなこと
       孝之は普通に優しいんですよ、きっと


といったわけです
解説が長くなった・・・
まあ突込みみたいな解説も入れてますし・・・
結局ノリで書いてますねこれ・・・
ペースもRepeatよりもかなり早いですし

書きやすいですからね


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