毎日が記念日
ずっと・・・ずっと・・・
これからも・・・いろんな記念日作っていくんだから・・・
私の・・・大好きな・・・孝之くんと・・・
〜9月1日〜
慎二「孝之、おはよう!」
孝之「お、慎二か?」
慎二「聞いたぞ!夏休み、涼宮とたくさん思い出を作ったらしいな」
孝之「おかげさまで上手くいってるんだ。慎二にも・・・感謝してるぞ」
慎二「いやぁ・・・そういえば、今日開いてるか?」
孝之「?」
慎二「たまには孝之んち遊びに行ってもいいか?」
孝之「どうしたんだ?」
慎二「いやぁ・・・つい最近ゲームを買ったんだ、真・三国武装3って言うゲームを買ったんだ。
それが面白くて・・・一緒にやろうかと思って・・・」
孝之「対戦できるのか?」
慎二「対戦や協力プレイもちゃんと・・・」
孝之「よしっ、決まりだ!」
慎二「じゃあ、また放課後な!」
今日は、始業式
よって、学校が終わるのは12時前
慎二がうちに来るのは、1時半ごろ
それまでに・・・アレの処理を行っておかないと・・・
そう・・・カレンダーの処理を・・・
なんでそんなことしなくちゃいけないかって・・・
まあ・・・色々あるんだ・・・
慎二にカレンダーを見られちゃ困るんだ!
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ピンポーン
慎二「孝之、開けてくれ」
孝之「おぉ・・・慎二か・・・早いな?とりあえず、開けるから待っててくれ」
ガチャ
慎二「孝之、もって来たぞ!って、結構片付いてるじゃないか
もしかして、涼宮に掃除してもらったとか?」
孝之「いやぁ・・・前に来た時、余りにも汚くて・・・」
慎二「そうかそうか・・・でも、そのきれいなのが維持できてるじゃないか
そうやって、どんどん、成長していくんだな・・・」
孝之「まあ、自分自身も変わったような気がする」
慎二「机の上も、片付いてるし、というか、勉強した跡がある」
孝之「白陵行きたいからな・・・」
慎二「あれっ、そういえば、そこにカレンダーなかったっけ?」
孝之「えっ(焦)」
慎二「なんか、どこかの某新聞が毎年くれる、ごく普通のカレンダーが
そこにあったはずだけど」
孝之「いやっ、そ・・・そうだっけ?」
慎二「あったあった・・・たしか・・・・・・6月になっても4月のままだったような気がするけど・・・」
孝之「そ・・・そ・・・そうだっけ?(焦)」
カレンダーを見られると困る
だから、隠しておこうと思った
ただ、場所を決めている最中に、慎二がいきなり来たので、カレンダーは冷蔵庫に隠した
慎二「まあ・・・なくても・・・困るもんじゃないし・・・まあいいか・・・」
孝之【はぁ・・・よかった。】
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孝之「うん、確かにはまるな!」
慎二「だろ!近くのゲームショップで、4000円ぐらいしたけど、それぐらいの価値はあるだろ」
孝之「まあな・・・」
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慎二「よしっ、続きやるか?・・・って、あれ・・・?これ・・・晩飯で食べるやつか?」
慎二は、コンビニのヤキソバを手にとって、言った
孝之「まあ・・・今日は・・・作る気がしないから・・・しょうがないから買ってきたんだ」
慎二「これ・・・要冷蔵だぞ!今はまだ暑さが残ってて、菌とか繁殖しやすいし、
冷蔵庫に入れておいたほうがいいぞ!」
孝之【えっ、冷蔵庫?】「だめだだめだ!とりあえず、あとでやるからいい」
慎二「孝之、心配しなくても大丈夫だ、さっきちゃんと手洗ってきたし・・・」
といいながら、結局慎二は魔の扉(冷蔵庫の扉)を開けてしまった・・・
慎二「・・・・・・なんだ・・・・・・これ・・・」
孝之「あっ・・・え・・・えっと・・・カレンダー」
慎二「孝之・・・ヤキソバを冷蔵しないで・・・何でカレンダーを冷蔵してるんだ?」
孝之「いや・・・え・・・えっ・・・と?」
慎二「白陵目指して・・・勉強しすぎて・・・逆に頭おかしくなったのか?」
孝之「いや・・・」
慎二「というか、さっき言ってたカレンダーじゃないか?」
孝之「・・・」
慎二「とりあえず、元の位置に戻しておくぞ!」
孝之「いいよ!とりあえず、後で冷蔵庫から出して、いつか飾っておくから!」
慎二「孝之はどうせ、すぐ忘れちゃうだろ!」
パラッ
慎二「えっ・・・?」
孝之「あっ・・・?」
そのカレンダーには、ぎっしりと、文字が書かれている
8月の6日から、欠かさずではないが、ほとんどの日に書いてある
記念日の名前・・・
慎二「ミートパイ記念日?」
孝之「・・・・」
慎二「ステーキ記念日?」
孝之「・・・・・・」
慎二「仲間記念日!」
孝之「・・・・・・・・」
慎二「絵本記念日?」
孝之「とりあえず・・・読むな・・・」
慎二「8月6日〜8月29日までのところ、すごくきれいな字で書いてあるけど・・・」
孝之「・・・・」
慎二「孝之ってこんな字、かけないよな?」
孝之「・・・」
慎二「涼宮の字?」
孝之「まぁ・・・」
慎二「で・・・この○○記念日っていうやつの意味は?」
孝之「とりあえず・・・気にするな?」
慎二「8月20日の、永遠の幸せ記念日ってのが一番気になるけど・・・」
孝之「み・・・見なかったことに・・・しておいてくれ・・・(焦)」
慎二「まあ・・・孝之と、涼宮がどんなことしても、別に悪いとは思わないし・・・」
孝之「・・・」
慎二「孝之は孝之なりのやり方で、幸せになっていくだろうし・・・
個人個人のことだから・・・まあ・・・いいんじゃないか?」
孝之「・・・」
慎二「とりあえず、これから、孝之を・・・そうだなあ・・・一番最初の日にあるミートパイ記念日から取って
ミートパイって呼んでいいか?」
孝之「やめてくれ。」
慎二「どうかなぁ・・・今まで散々デブジューって言われてきたし」
孝之「ぅ・・・本当にやめてくれ!」
慎二「まあ・・・とりあえず、孝之にも涼宮にも恨みなんか持ってないし・・・
そんなプライベートが暴露されるのなんて、嬉しいはずがないから
黙っておくけどな・・・」
孝之「おぉ・・・話せるな!デ・・・じゃなくて・・・慎二」
慎二「あっ、今言おうとしたな?
というわけで、ミートパイって1回呼ぶぞ?」
孝之「ご・・ごめん・・・慎二!」
慎二「まあ・・・多分癖になってるだろうから・・・注意するなら許す!」
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結局・・・慎二には・・・記念日系のことが・・・バレた・・・
でも・・・詮索したり・・・ばらしたりなんてしないみたいだ・・・
いいやつだ・・・慎二は・・・