で、みんなで座って年越し蕎麦を食べている
ほのぼのしてるな・・・なんて思ったら大間違い
俺の蕎麦は大変なことになっているのだ
何が大変かって？
それは辛すぎるのだ
茜ちゃんがいたずらで七味唐辛子を１本分入れちゃうわけだから
もう罰ゲーム級の辛さなのだ
その現場では
遙「もう、茜！」
茜「お兄ちゃんなら大丈夫でしょ？」
遙父「はっはっはっ、ほんと、茜はいたずらが好きだな」
遙母「あらあら茜ったら・・鳴海さんだいじょうぶですか？」
というように、遙以外はもうなれた対応だ
で、結局その場は収まる
時計を見ると、８時半
今日は夜が長いということで、茜ちゃんが昨日買ってきた人生ゲーム（平成版）で遊ぶことにする
なぜか特別ルールで、遙のお母さんとお父さんは同じ所に乗っていて、結婚マスは飛ばすらしい
で、俺か遙の車が結婚マスにたどり着いたら、先に着いたほうの車で同乗するらしい
変なルールだなって考えてると、やはり遙は結婚という言葉に反応して顔を赤くする
というわけで、スタート！
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早くも俺の車が結婚マスに到着する
偶然に大きな数字がたくさんでたからだ
茜「あーもう、お姉ちゃんと早く結婚したいからって、
そんなに急がなくてもいいのに！（ニヤリ）」
遙「えっ、あっ（照）」
まあ、茜ちゃんのこのような言葉に遙が照れるのはいつものことだ
で、遙を俺の車に乗せる
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「子供が一人生まれる」というマスに到着
あーっ、もうだから、遙はいちいち照れなくてもいいっていうのに
こっちまで照れちゃうじゃないか？
茜「あれ？何で二人ともてれてるの（ニヤリ）」
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というわけで、進めてきたわけだが、何でこんなに子供が増えるんだ！！
車に乗り切らなくて、連結車両をつけている状態である
子供の数、総勢５人！！
どういうことだ？
このゲームは未来予測なのか？ じゃなくて・・・って言うかなにいってるんだ俺・・・
茜「ほんと、二人ともラブラブだね！」
あーっ、もうなるようになれ！
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結局、子供何人だ？
１，２，３，４，５，６，７，８，９・・・９人か・・・
人生ゲームでの子供の数のギネス記録とかどのぐらいなんだろうか？
それを超えそうな勢いだぞ
絶対、運命は仕組まれている
で、遙のほうはというと、ずっと顔が赤い
そんでもって、子供が増えるたびに顔の赤さは最高潮
６人目当たりから、なぜか壊れ始めた
もう・・・いいや。
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ゲームが一通り終わって、時計を見るとなんと１１時４５分
いつもなら紅白を見る大晦日だが、そういえば、紅白見なかったな？
テレビをつけると、ＮＨＫでは「行く年来る年」
ということだが、茜ちゃんが「これつまらない！」なんていって、８チャンネルに変える
で、遙はというと、遙のお母さんと一緒に何か探しにいった
で、５分ぐらいして帰ってくる
手には、５本のクラッカー
遙によると、年が明けたらクラッカーを鳴らすらしい
そうか、去年までこんなことすることなかったしな
ちゃんと俺のぶんまで用意してある
いつも感じることだが、こうやって俺の分まで用意してもらっているというところから
なんだか家族のあったかさを感じる
茜ちゃんはクラッカーが引きたいらしい
この「パン」ってなって紙ふぶきが出てくるのがいいらしい
で、遙はというと、クラッカーはそんなに得意ではないらしい
まあ、花火が苦手というところから想像つくが・・・
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テレビではカウントダウンが始まる
１分前だ
「５９．５８．５７．５６」
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今年はいろいろなことがあったもんだ
遙とたくさんの思い出を作って
遙といることに幸せを感じて
暮らすところを遙の家にして
本当に人生の転機のようなことがあった
「１０．９．８．７」
本当にいい年だった
だからこそ、来年もいいことがあるように
そして、遙ともたくさんの幸せを作っていけるように・・・
「３．２．１．０！！」
テレビで「０」という言葉が叫ばれると、画面はすごく華やかになる
そして、こちらでもクラッカーが放たれる
まあ、遙はなぜか「引けなかったみたいだが」
茜「あけましておめでとう！」
遙母「あけましておめでとうございます」
遙「あけましておめでとう」
遙父「あけましておめでとう」
そして俺も「あけましておめでとう」
みんなでほとんど同時に言った
１９９９年が始まる
今年はどんな年になるのかな？
きっといい思い出ばかりだろう
だって、遙がいるんだから
遙も同じ事を考えていてくれればうれしいな。なんて思っちゃったりする
それから、みんないっせいに寝るところへ向かう
遙の部屋に入る。
「遙。今年もたくさん思いでつくろうな」
遙「うん！」
二人でキスを交わす
今年初めてのキス
それからも、雑談を交わす。
２時ぐらいまで語り明かして、二人とも眠りに落ちる
遙は今年最初の夢、どんな夢を見るのかな？
その夢の中、俺が出てきていたらうれしいな
そして俺の夢の中にも、遙が出てきたらうれしいな
本当に、今年も・・・いい年でありますように・・・