人間関係、傷ついた人、傷つけた人をどうするか


 
Q.傷つきやすい性質で困っています。どうしたら強くなれますか。
A.傷つくことは実は相手ではなく自分がやっていると知ることが大切です。同じことをされても傷つかない人もあるからです。傷つくのは、自分の心の扉を開けて、意地悪な言葉が自分の心の中に入り込んで荒らし回るのをゆるすことから始まります。心の扉を開けたのは、あの人やこの人ではなく他でもない自分自身です。これに気づけば、半分ぐらい問題は解決したようなものです。あとは人をゆるす場合を参考にしてください。
 
Q.人をゆるすとはどういうことなのですか。
A.ゆるすとは、その人が好きであるかのように行動することです。たとえば挨拶するとか、親切にしてあげる、等など。つまりゆるすことは、気持ちや感情ではなく、積極的な決心と決心したように行動することです。
 
Q.気持ちに反して行動するのは、偽善者ではないですか。
A.他の多くのことでは気持ちに反して行動することがないでしょうか。たとえば眠くて朝早く起きたくなくても、目ざましをかけて会社や学校に出かけます。これは偽善ではありません。より高い目的、必要なことのためには、私たちは気持ちに反して行動することがあります。意志が感情よりも強いとき、感情を克服して行動することができます。愛とは好きや嫌いという感情を、乗り越える力です。
 
Q.なぜ自分に悪をなす人をゆるすのはそんなに難しいのですか。
A.意地悪をされると復讐してやろうと思うのが普通です。復讐する権利があると思っているからです。
 
Q.どうしてもゆるせなくて憎んでいる人がいて、ストレスの原因になっています。どうしたらよいでしょうか。
A.人をゆるさないことで、いちばん損をしているのは自分自身であると知ることです。キリストは「7度を70倍するまでゆるしなさい」と言われましたが、自分に悪をなした人をゆるすのはそう簡単ではありません。しかしよく考えてみてください。あなたが憎んでいるあなたに悪をなした人は、もうすずしい顔をしているかもしれません。そもそもあなたを傷つけたとさえ思っていないかもしれません。それでも人をゆるせないのが私たちの悲しい現実です。キリストの十字架の愛を知ること以外には方法はありません。
 
Q.「右の頬を打たれたら、左の頬を向けなさい」「あなたの敵を愛しなさい」というような聖書の教えを守るなら、悪人がのさばって社会が混乱し、また国も滅んでしまうのではないですか。
A .キリストのこの言葉は、個人的なレベルの悪に対する報復の問題を扱っているのであって、社会的な悪や国際間の悪を解決するためではありません。
 
Q.たとえ個人的なレベルであっても、やられたらやりかえすぐらいの強い人間になるべきだと思いますが。
A.二種類の人生があります。「敗北の人生」と「勝利の人生」です。敗北の人生とは周りに動かされ振り回される生き方です。たたかれたらたたき返す、ほめられると機嫌がよいというのでは、不二家のペコちゃんのように、相手の行動に反応しているだけであり、私の行動はいつでも相手次第です。しかし一方、そのまま放っておけば無限に拡大していく、復讐の悪循環の輪をそのようにして断ち切ることは、周囲を動かし周囲を変える勝利の生き方ではないでしょうか。