・・・ 易しい「和算」と「算額」・・・


 「和算」も「算額」も普段はあまり使わない言葉ですが
  今回の著書「松代藩の和算家・測量家 東福寺泰作」と関連させながら少しだけ書きます

   以下で「本書」とは、この本のことです。
 「和算」とは

 江戸時代に日本で発達した独特の数学(算術)のこと
 和算という言葉は、明治になってヨーロッパの数学が入って来たとき、西洋の数学「洋算」と区別して「和算」と言うようになりました。(本書p.29)
 凄いレベルに達していたことが知られています

 掛け算の初歩、「かけざん クク」
 つまり、[二二 四]から「九九 八十一」も当時から唱えられていました。(本書には書きませんでしたが)
 ところで、掛け算「九九 八十一」は一桁の掛け算の最後ですが、古くは、これが最初で、段々小さくなる方向に唱えたと言います。
 それで、最初に唱える言葉から「かけざん クク」と言うようになったとか。(岩波文庫、塵劫記、p.23参照)

  ところで、「ににん が し」、「にさん が ろく」と最初は間に「が」が入りますが、「にろく じゅうに」、「くく はちじゅういち」には、「が」が入りません。この違いはどこから来たのでしょうか。
 ちゃんと理由があるのです。

 もちろん、本書にこんな理屈は書いていません。
 和算の理論を書かなかった最大の理由は「私には理解できなかった」です。
 和算の解説書は他にたくさんありますから、興味がある方は、ぜひそちらをご覧下さい。

 ただし、当時の人が「粟1粒」をどれくらいの体積と考えていたか、という枝葉については、私の趣味で書きました。

    和算の話はこれでおしまい。

   
 「算額」とは

 江戸時代、算術的な内容を記述して、お寺や神社に奉納するという珍しい習慣がありました。
 絵馬をしっかりした額に納めたものが算額です
 今回の調査で、最も気に入った算額は、長野市七二会の守田神社に、七二会中学校の生徒が2010年に奉納した内の1枚です。この算額は本書に掲載しました。
    
 最も単純な 1+1=2 という数式の書き方が和算にありませんでした。
 多くの和算家にとって、この式は画期的と映るに違いありません。

 この算額を奉納してくださった、当時の七二会中学校の生徒で「和算 師範代」山本さんへ。
 このページを見ましたら、私まで連絡をいただけますか。
 または、ご存じの方がおられましたら、連絡をいただけたら幸いです。ご家族、母校の先生経由でもけっこうです。
 本書を贈呈したいと考えております。
 ご協力ありがとうございました。お陰様で、連絡がつきました。(2017.8.13)

 算額の話はこれでおしまい。

 何枚かの算額を本書に掲載してあります。
 もちろん、東福寺泰作の算額についても記述。