----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
 「がん生還者たち」病から生まれ出づるもの 
   柳原和子著
   中央公論新社,2002.6初版発行,346ページ,1,800円+税 
    ブックオフで105円で買った
 


 柳原和子さんの,一連のがんに関する本の1冊。
 著者は自分の病状,治療に戸惑い,弱気になっているのであるが,読み終わると,思わず何と力強い人と感じてしまう。

タイトルから考えて,がんになったが,こうして元気になりました,という話かと思ったら,いきなり,亡くなった人の話からであった。

いつも不思議に感じることであるが,
著者に対して手紙を出すのはまだ良いとして,効果のある治療法や,有能な医師を紹介して欲しいと,会いに行く,または,会って欲しいと希望する人が多いことである。
この本にも,もちろんそういう人がいて,また,何人かに会って下さっていることに,敬意と驚きを感じている。
会いに行く人は,ワラをも掴む気持ど同時に,著者の当然の義務と考えているのかもしれない
がん患者の一人として,分からない訳ではないが。

難病を持つ者が,困難な状態の中で,医師に自分の意思を伝えることは難しい。
そのためには,自分で勉強しなくてなならない
最適な方法を人に教えて貰えれば,こんな楽なことはない。
ただし,著者が言っているように,そういうものはないのである。

このごろ,柳原さんをTVなどで見かけることが少なくなった。
お元気にされておられるか,心配しています。

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