----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
 「北朝鮮は,いま」 
   北朝鮮研究学会篇, 石坂浩一監訳, 岩波新書
   2007.12発行,226ページ,740円+税
 


 年の初めに読む本として,どうしてこんなものを選んでしまったのだろう。
 年末に,何となく買っておいた本の1冊である。たいした考えもなく読み始めた。
 韓国の北朝鮮研究学会が,「2006年,北朝鮮はどこへ」のタイトルでインターネット新聞に掲載した。
 まじめに取り組んだ労作であろうが,むろん,読んでいて楽しくはなかった。 

最近の北朝鮮はどうなっているのか。

書き出しは次である。
「いま,朝鮮半島には大いなる順風が吹いている。60年あまり続いてきた冷戦が精算され,ついに恒久平和がその慈しみ深い姿をあらわそうとしているのである。
・・・米国は・・・いまや順風を送る立場へと転じた。」

北朝鮮は,孤立無援ではないらしい。危機と機会が交錯している。

「2000年6月15日,韓国のキム・デジュン大統領が北朝鮮を訪問し,南北首脳会談がおこなわれ,韓国人は喜びの声をあげた。しかし,その後6年以上たっても,第2回南北首脳会談は開かれていない。

2005年9月19日に六者協議の共同声明が発表されると,多くの人々が安堵した。その直後から,軽水炉提供問題や偽造紙幣問題などをめぐる問題により,いつ実現されるのか見通しの立たない状態に陥っている。」

こういう書き出しだから,本論において楽観的な話が出てくるはずもない。

いつになくスローペースで,表面的に,何も考えずに読んだ。
読み終えて,うーーーーん,と唸っただけで,本棚に押し込んだ。

どなたか,この本をもらってくださいませんか。
戻る