----- こんな本に出会いました ----- <書名など> 「理由」 宮部みゆき,朝日新聞社 1998年1月第1刷発行,573ページ,1,800円+税 これもブックオフで105円 本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ |
1月,ブックオフで何冊か衝動買いした本のうちの1冊である。買った「理由」は特にない。 ブックオフでは,年末年始「行く本,来る本」などというキャンペーンをやっていた。 この時,500円毎に1回引けるスクラッチくじを2回ひいた。 いつもながら,くじは当たったことがない。2回とも,はずれに近い50円割引券だった。 |
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当たり前であるが,ワープロソフトを使って書いた本だ。 事件の舞台「ヴァンダール千住北ニューシティ」という語が繰り返し何回も出てくる。ついでに「ウェストタワー二十階の二〇二五号室」という語も。 単語登録しておけば一発変換。俺は何を考えて読んでいるんだろう。 飛び降り自殺か,殺人か。該当の部屋を見たら3人の死体。 高級マンションと周囲の人間模様。 背景には,差し押さえられ競売されたマンションに借家人が居座る「民事執行妨害」がある。 殺された4人は,家族のように暮らしていたが,家族ではなかった。 犯人でもないのに逃げ回る男。犯人なのにじっと家にいる?女。 登場人物の名前はどうやって決めるんだろう。推理小説で自分が犯人と同じ名前の時は,いやなものである。著者に抗議したくなる。 殺された男の妻は,砂川里子という名前だった。 昔,向田邦子が自作に対するコメントで「特徴のない,周りに流される女の名前は,どうしても里子でなくてはならなかった」と書いていた。 そうなんだろうか。 |