----- こんな本に出会いました -----

<書名など>
 「対岸の彼女」
    角田光代著,文春文庫
    2007年10 月第1刷発行,242ページ,514円+税   


         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ


 角田光代の名前は知っているが,例によって読んだことがなかった。
 直木賞受賞作という。
 タイトルからして何だか分からない。理由は内容を知らないから。
 なぜ読む気になったか:不明
 
 
 対岸の人はよく見えるようで見えない。
 それぞれ対極的な2人,小夜子と葵。
 葵の高校時代の友達ナナコは,大人になってからどうしなっちゃったのか,ばかりを考えながら読んだが,それは本来のテーマではなかったようだ。

 小夜子の夫もしようのない奴。なにしろ普通の夫,無神経な男だ。
 自分の鏡みたいで情けない。
 女同士のつきあいとすれ違い。こういうのは読むのも苦手。
 途中で,何度も読むのをやめようかと思った。

 でも,結局女の方が自分で生きる道を見つけ,男は仕事と妻の庇護から精神的に外れていけない。
 それから考えると,対岸にいても,こちら岸にいても女は細くとも自分を生きている。

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