----- こんな本に出会いました -----

<書名など>
 「半七捕物帳(一)」 
   岡本綺堂著,光文社文庫
     2001年11月新装版初版発行,463ページ,648円+税   

              本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ


 9月はどういうわけか,たいして本を読まなかった。たまに読んでも,「鬼平犯犯科帳」とか「剣客商売」とか。
 この本もそんな中の1冊。
 
 
 岡本綺堂は初めて読んだ。
 隠居した半七老人が,筆者に昔の経験談,自慢話をしたのを書いたという設定になっていることを知った。
 捕物帳というのは,捕り物の話を書いた本のことだと思っていたが,「与力や同心が町奉行所に報告すると,書役がとりあえず書き留めておく。その帳面を捕物帳」と言うんだそうである。
 日清戦争が終わって10年くらいたってから,70歳を三つばかり越した半七老人から聞いた話ということになっているから,捕り物はもちろん江戸時代の話で「彼は江戸時代に於ける隠れたシャアロック・ホームズであった」なんて言っている。

 話は,何が何だか分からないうちに,半七が推理して犯人が分かる,もしくは捕まえる。そしてこれまたどうしてそういう推理に至ったかよく分からないがみごとな謎解きがあるというパターン。そして,何だか分からないがけっこう面白い。読み終わると,内容が頭からすっと消えている。

 嫌いな本ではない。
 読むのは1冊で良いかな。2冊目以降は買っていない。
   
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