----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ
 <書名など>
 「百鬼園随筆」
      内田百間(ひゃっけん)著
           「ひゃっけん」の「けん」の漢字は私のパソコンでは見当たらない。
     旺文社文庫,1988.9 初版発行
      288ページ,380円
 


 この著者の本を読むのは2冊目。
 この本も画家の鎌倉さんに借りた。彼の愛読書。
 なつかしい旺文社文庫。まだ消費税がなかった頃の発行。

 著者は門の中の「日」を「月」に変えてしまっている。
 ところで,「水戸黄門」の「光圀」は私のパソコンに入っていた。

 「ひゃっけん」先生が若い頃を回想しての随筆が大部分。

 「百鬼園」なんてタイトルをつけて,「ひゃっけん」≃「ひゃっきえん」なのだろう。  「一等車」は,「私は一等車に乗ったことがないから」という書き出しなのでよっぽど若い時の話かと思うと「陸軍と海軍の先生をしていた」とあり,けっこう偉かった時だ。  何より,感覚が周囲とずれており,その上,育ちが良いから,読んでいて安心である。  北杜夫のどくとるマンボウと共通するかもしれない。  「明石の漱石先生」はさすが漱石門下らしく,漱石を尊敬し,感激しながらの文になっている。  ,「菊山さん」等という名前で出てくる箏曲の宮城道雄がモデルであろう百鬼園先生言行録くだりは,随筆より短編小説で,仲の良い宮城道雄をからかっていて楽しい。  当然随分古風な文体で内容も古いのであるが,その勇敢さとドイツ語の先生ならではの博識と世間ずれしていないことの段差がおかしく楽しめる。  

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