-----　こんな本に出会いました　----- 　　　　　　　　　本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ 　＜書名など＞ 　「早わかりサブプライム不況」 　　　　　　中空麻奈著 　　　　　朝日新書，2009.1 初版発行 　　　　　　203ページ，700円＋税

世界一簡単に「サブプライム問題」を解説する，という目次があったから買った。 　話半分でも，こんなレベルで説明して欲しいと念じつつ。

私のレベルは，サブプライムローンというのがあるならば，プライムローンというのもあるのだろうか，くらいである。 　本書にほんの少し記述があった。信頼性の高い，つまりきちんと返すことが予測できる借り手へのローンである。私から見れば普通のローンである。 　ローンを証券化して売りに出すという考えはそれだけで詐欺のように感じるが，金融のプロや投資家は違うらしい。そしてたった５％しかないサブプライムローンが全体に影響を与えた。 　その原因は投資家が不安になり，買わなくなることであり，それが全分野に波及したという。 ちょっと業績の良い企業の株を買いあさり，不安になると売りに出す投資家が多いからそうなるのだろう， 　解決法は，投資家が安心感を持つような経済政策が出されるかであるという。 　それにしても，金融を行っている人達というのはちょっとしたデータもしくは風評で同じ方向に動いているように見える。 　売る時はどっと売り，買う時は一斉に買い。 　自分の目先の利益だけを考え，国や世界を考えていない。そして，損をしている。その上，世界に被害を与えている。 　貨幣経済は信頼がなければなりたたない訳であるが，投資家や投機家はたった５％の不良債権に怖れをなして逃げ出すような人達もしくは機関であるようだ。 　結局，お金は持っているが，実は何も分からないか，しっかり考えていないのであろう。そういう輩に世界の経済が動かされていると言えよう。 　こういう経済に制限を加えない世界も異常であるが，それは，こういうことがおかしいと思わない人達が経済と政治を握っているからなのだろうか。

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