----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>
 「しがみつかない生き方」
      ふつうの「幸せ」を手に入れる10のルール
      香山リカ著
      幻冬舎新書,2009.7 第1刷発行
      740円+税
 



 新聞に広告は出ているし書店では平積みになっている。
 何冊かの本をセブン&アイの通販に注文した際に、本書も一緒に入れておいた。
 数日してきた返事は、版元に在庫がありません。書店に並んでいない本はすべて翌日発送だった。
 そうだよな、こんなに売れる本をいちいち通販で応じているより書店へどっと送りつけたほうが儲かるはずだ、と納得。
 その後、平安堂で買った。

 セブン&アイの通販はセブンイレブンで受け取れば送料・手数料無料なのでけっこう利用している。


 「幸せ」を手に入れたくて買ったわけではなく、最後の章に「勝間和代を目指さない」とあったので目についた。

 人生をより良く生きたい、この人生をしっかり生きたいと思えば、自己啓発を行い、夢に向かった走りたい。著者はこれを「飽くことなき成功願望」と言っている。この成功願望がひとを追い詰めている

 逆に「すぐ水に流さない」という章ではこれだけ格差の広がった国で「なぜ小泉・竹中コンビは責任を問われないのか、または問わないのか」。社会的なマイナスは容易に忘れてはならない。個人的なマイナスは忘れることで「かた」はつく。本末転倒になってはならない。
 この考えにかなり同感しました。

 ところで「勝間和代を目指さない」については、まあ読み進めば当然そういうことになる。

 マスコミに出る成功者のような人生をすべての人が歩む必要があるのか、成功者たちは素晴らしい人生、なやみなき生活を送っているかも考えてみる必要がある、と成功願望に釘をさしてくれている。

 昼寝を兼ねて寝そべって読んだ。成功願望さえなくなった者の「幸せ」とでも言えるのだろうか。ちょっとむなしい気も。
 心理学者として超有名な著者、香山リカさん自身の人生についても知りたい気がする。
戻る