----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>

     「告白」  

      湊かなえ著 
         双葉社,  2008.8 第1刷発行
         268ページ、1,400円+税、



 息子から借りて読んだ。
 2009年に本屋大賞1位になった本である。

 私は、書店では売れている本に手を出さない習性がある。
 ただし、家の中にあれば話は別。


 タイトルからして明るかったり、ほのぼのしたりすることは期待できないのであるが。
 まあ、当然困った話から始まる。

 読み始めから、それはないんじゃないの、なんて感じながらあっという間に読み終えた。

 登場人物の一人が、小さな頃、電子工学者である母親から教わった内容は、キルヒホッフの法則やノートンの定理だったりするのが笑える。
 どうやって説明したんだろうか。子供が理解しちゃうところが現実離れしていておもしろい。
 デジタル回路なども教わったんだろうか。こういうことを考えるのが電気屋の悪い癖。
 そんな些細なことはどうでもいい。

 こういう優秀すぎる中学生が登場し、例によって頭脳は優秀でも人間的にちょっと、というお決まりのパターン。
 現実はいろいろであろうが、これで人格者だったりしたら・・・ものすごく嫌な奴である。

 最初と最後に登場する森口悠子さんへ。
   あなたのこれからの人生を考えると暗澹たる気持になります。
   やっぱり、頭脳は優秀だけれども人間的にちょっとの部類に入ってしまうんでしょうか。

 感想:けっこうおもしろかった。こういう話はかなり好きです。

 
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