----- こんな本に出会いました -----
         本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ

 <書名など>

     『プリンセス・マサコ』の真実
      検閲された雅子妃報道の謎

      野田峯雄著 第三書館
      2007.9発行  220ページ 980円+税



 オーストラリアの日本特派員が書いた雅子妃にまつわる本である。
 講談社が日本語訳を出す直前に出版中止となりちょっとした話題になった。その関連本。
 すでに、「完訳 プリンセス・マサコ」 という本が出ているんだから、何を今更である。
 そう思いつつ、市立図書館で借りて読んだ。


 基本的な構成は  「出版中止になったのは宮内庁が横やりを入れたからだろう」
 「講談社も宮内庁の了解を取ろうとしたのだろう」という仮定からなっている。

 そして、「そう考えて読むと削除や書きなおし部分の話が納得できる」という話。

 確証のない話であるから、話半分というか、どう読んでも証拠のない話である。

 真偽はともかく、書き出しでちょっといい話があった。

 結婚してみたら守りきれないほど強力な敵に立ち向かうはめになったのは容易に想像できるが。

 浩宮が婚約発表の時に
 「雅子さんを、私は全力でお守りします」と言ったことは私もよく知っている。

 その前に、浩宮から再三の結婚申し込みを受けて彼女はこう答えたという。
 「私があなたの支えになれるなら、つつしんでお受けしたいと存じます」

 この話だけなら私は単純に感動。

 ところがそのほかに美智子妃殿下が、事前に電話で雅子さんに同様のことを伝えたとか。
 電話の話がどうして漏れるんだ。著者自身も、当事者しか知らないはずの話は疑わしいと書いている。噂を流しておいて、根も葉もない噂だと打ち消す常套手段を使っている。
 せっかくの感動話も、いらぬ話を加えるものだから帳消しに。

 翻訳するとき削除したり、書きなおしたり、ついには出版をやめたとしても、英語の原著は売っているのだからそれを見れば分かるのである。こういう本を読む実力があるかどうか、もうひとつは読む気があるかが問題であるが。

 皇室については、外国では広く知られていることが日本ではほとんど知られていないということは良くあるようだ。私みたいな英語音痴ばかり揃っている国は肝心な話が鎖国状態になる恐れがあろう。

 という程度の本だが、根拠がはっきりしなければしないほど面白く読めた。
 読者つまり私の質にも問題ありか。

 こういう本を読むと、本筋から離れてこんなに長く書けてしまうという困った読書レベルではある。

 
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