[鎌倉俊文のモデルを務めるの記]    

 ひょんなことから,モデルになってくれないかとの話がありました。これまで鎌倉さんの制作の様子を写真を撮らせてもらったことでもあり,迷いつつも快く引き受けました。
 ただ
 「顔がひしゃげたり,灰色だったりするのは嫌ですよ」
と一応牽制をしておきました。

 いざ,モデルになるとこれまで傍から見ていた鎌倉さんとは違い,こちらを見つめる視線,キャンバスに向かう表情と力強さに圧倒されました。
 そして,「顔がひしゃげようと真っ黒になろうと,描きたいように自在に描いてくれれば良いのだ」
 「描かれた絵は,私ではなく鎌倉さんなのだ」という気持ちになりました。

 おそらく,ジャコメッティにおかしな顔に描かれてしまった哲学者矢内原伊作もそうであったであろうと勝手に想像しました。
 私が矢内原伊作にはおよびもつかない凡人であることが惜しまれます。

 1枚の絵を納得いくまで描き続け,今なお描き続けているというプロの仕事ぶりに圧倒され続けています。
 結果として,なかなかモデルから解放されないわけですが,思いも掛けない貴重な経験を楽しんでいます。

 制作の過程を並べてみました。
 次々と変わる絵をモデル自身が興味を持って見ています。(2008.9-2009.1)


初めの30分間で
大胆な輪郭が
 
そして彩色
父に似ている

寒くなってきた
ので上着を着る
 
靴を履く
(制作を継続中)
(キャンバスM60)

 本ページ は鎌倉俊文氏の了解のもとに作成されており,著作権は鎌倉俊文氏にあります。
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----------(制作者:山本行雄)--------------------------------------------------------------