寄稿 阿部 豊氏
宮古島10景
その1 2004.2宮古島−大神島沖
グラスボートに乗って撮った写真である。
吸い込まれるようなエメラルドグリーンの海は美しいが、グラスボートで下を覗くと、海底はサンゴが死んでできた白い砂に覆われ、砂漠のような光景である。
船頭さんが「この色の海は、死んだ海だ。」と言っていた。
その3 2004.2 宮古島-水の惑星
佐和田の浜の別の場所。点在する岩と浅瀬に映る水紋が印象的だった。
その4 2004.2 宮古島-透るさざ波
佐和田の浜の奥行き感と透明感を、縦位置で表現しようと試みたもの。
その5 2004.2 宮古島-ムスヌン浜
宮古島と来間大橋で結ばれた来間島の海岸。
朝日を受けて咲くピンクの花に感動。
その6 2004 2 宮古島-白い花、ピンクの萼
観光農園ユートピアファーム宮古島にて。
見ての通りブーゲンビリアである。
華やかな萼に彩られた花弁本体の清楚さが新鮮に感じた。
その7 2004.2 宮古島-荒い海、浅い海
宮古島の東端東平安崎(ひがしへいなざき)東側の海面。
黒潮に突き出した岬の浅瀬に、外洋の荒波が押し寄せる。
その8 2004.2 宮古島-走る波
サンゴ礁特有の浅瀬に押し寄せた波は、砕けても表面は勢いを失わず、そのまま白い小さな波となって走ってゆく。
その9 2004.2 宮古島-与那覇湾に落ちる陽
飛行機に乗って宮古島を去る前に、最後に夕日を眺めたいと思い、空港に近い海岸で入り日を眺める。
その10 2004.2 宮古島-名残の残照
日が落ち雲が湧き、もう夕焼けも期待できまいと、空港に向かうためカメラを片づけ車に乗ろうとしたところ、地平線上の雲の切れ間に、薄桃色の夕焼けが現れた。
宮古島が最後にくれた贈り物のように感じた。