縞黒檀の山がありました。
知り合いの木材業者さんです。
お宝もありそうです。
2m前後で20cmというのが多いです。大きいものもあります。
欲しい方、仲介します。どうぞ。


縞黒檀の山


その昔、コンテナ運搬ではない方法で渡海してきたそうで、
流通関係はあまり大きな声では言えないそうですが、
一般的なフリッチ材(大雑把に切り出した粗い角材)とはサイズが異なるようで、
随分と大きな材もありました。

今じゃこんな大きなのは見かけないですよねぇ。
1本でも出物があれば大騒ぎです。
以前に兵庫に行った時に、これが最後の最後の在庫ですという縞黒のフリッチ材を
見せて頂きましたけど、たいぶ朽ちている部分もあって、
昔のような良材で大きなヤツはもう出て来ないですよね、って。
輸出入の制限もここまで厳しくなってしまったら、業者さんは苦しいですね。

2010年頃に伺った話では、断面で40平方センチ(4cm×10cm)を超える材は
輸入出来ないとの事でした。
これでは三線の棹を作る事は出来ないですよね。
でも森を守る為には仕方無い事なのです。

ただ、すでに輸入済みで末端の販売所まで到着している材が、
実はあまりひと目につかないところでどんどんと朽ちている事がありまして。


土場に積んであって、雪が覆っています。
一番下はもうダメかもしれません。
テーブルの脚に使う業者さんがいて、短く切って使っていました。
僕らから見ると、せっかく長い材なのにもったいない!と思ってしまいますが、
そういう使い道しか無いといいます。
外から見た木口は思いっきり割れていますが、切り口を見せて頂いたところ、
中心の割れはほとんど無い状態で良く詰まっていました。

このような原木を三味線屋さんなり木材業者さんでご覧になられた事がある方でしたら
この写真だけで解ると思いますが、悪くないです。
一度全部広げて見てみたいと思いますが、何しろ凄い量です。
自由に選んでいっていいけど、動かせるヤツだけにしてねって言われました(笑)


ところで、縞黒って色んな種類があるのをご存じでしょうか。
こちらにある材は、縞杢がかなり不規則に流れている材種で、
柾目に取っても黒い杢がうねります。
材自体はほぼ直線の幹が多く、二股材とかS字になっている材は見あたりませんでした。
また、意外と白太がしっかり残っているものが多いです。
日当たりも風通しも良く、環境が良いのかもしれませんね。
心材が朽ち果てるまではまだ時間がありそうです。


よじ登る。。

とりあえず戻ってみる。