◇ 骨董品です。


これは僕が作ったものではありません。
とても古い三線だと思います。昔ながらの漆塗りで、肌色の下地で塗り固められていました。
漆も古いほど味わい深くなるのですが、ボロッボロでしたので全部剥がしました。(笑)
ちょっと、なんとなく、良さそうに見えたので購入したのです。骨董品ですね。
こういうものは滅多に買いませんし、見にも行かないのですが、偶然の巡り合わせです。


縞カミゲン


◇ 見たポイント


・カラクイが手作りであり、素直な白太も見えて黒く塗ったりしていない。
・カラクイにチルを通す穴が開いていなくて、チルが結びつけられていた。
・塗りが地固めされた本漆だったのが割れた部分から見えた。
・形が今風ではなく、小さめで控えめであった。
・皮は破れていたが、それなりに良さそうなものに見えた。
・ティーガーはあまり関係無いが、手作り刺繍で上品に思えた。
・で、肝心な芯は墨で黒染めされていたんですねぇ。
・ただ、よ〜く見ると、ツヤの浮き出る部分と染み込む部分があって、
・明らかに年輪ではない縞杢がありそうだと判断しました。

で、削ってびっくり。コレ系の黒木だったんですね。
沖縄産ならリュウキュウコクタン、八重山黒木。
フィリピン産ならカミゲンとかフィリピン黒木とか呼ばれる種類です。
が、芯持ちで小径、まだ黒くなりきっていません。
こういう材を格下に思う人もいますが、僕は結構好きなんです。
真っ黒材は木材としてはちょっとつまらない。
こういう、樹木の顔が伺える材が好きですねぇ。
春慶漆をうっすら塗って飾る事にしました。


よじ登る。。

とりあえず戻ってみる。