◇ 姿や大きさ

形やデザインは、自由です。ある程度は。
作者によって特徴的であったり、特に決めずに毎回違う形を作ったり、
姿自体を彫刻物として楽しんでいるようですね。

もちろん、楽器としての機能がトンコリでなければなりませんし、
いきなりギターみたいに変身してても困りものですが、
それぞれの印象は大きく違いますよね。


◇ 身長

長いものは1m20cmを超え、
短いものは90cmくらいでしょうか。


身長

上:ある文献にあった、昔のトンコリを真似た身長1m25cm。
中:建材として販売されている、赤松の無欠点良材から作った身長1m。
下:高田松原311(陸前高田の涙の琉球スタイル)身長82cm。

あまり大き過ぎても扱いにくいですね。
僕が作っている82cmというのは一番小さな部類です。
キーホルダーのようなものを除いては。
これ以上短いと、糸巻きが演奏者の肩に当たるようになってきますから、
作る前の設計段階で、首の長さとか穴の配置とか、このあたりはよく検討しています。


◇ 首の長さ


首の長さ

上:ある文献にあった、昔のトンコリを真似た身長1m25cm。
下:建材として販売されている、赤松の無欠点良材から作った身長1m。

こうして頭の部分だけをぱっと見ると、
あまり大きな差は無いように見えますが、
首の長さを比べてみましょう。


首の長さ

左:建材として販売されている、赤松の無欠点良材から作った身長1m。
中:高田松原311(陸前高田の涙の琉球スタイル)身長82cm。
右:ある文献にあった、昔のトンコリを真似た身長1m25cm。


首の長さ


横から見るとこんな感じです。

首の長さ

上:ある文献にあった、昔のトンコリを真似た身長1m25cm。
中:建材として販売されている、赤松の無欠点良材から作った身長1m。
下:高田松原311(陸前高田の涙の琉球スタイル)身長82cm。


いかがでしょうか。
弾き易さで選ぶ、音色で選ぶ、
もちろんカッコイイと思うヤツを選ぶ、
持ち運びに便利なヤツを選ぶ、
選び方はそれぞれですね。

しかし作り手としては、
僕は自由に製作していますが、
入手出来る材の大きさに制限があって、
それでトンコリの大きさが決まってしまうという事も、
実はあるようです。


◇ 素材

建築材など決まった大きさに製材された材木が手に入り易いですね。
市場に流通している一般建材では、和室の鴨居や敷居などに使う、
105mm×45mm×2m(長さ2100mm程度)という材がちょうど良さそうです。

長さの2mというのは、のこぎりの刃の厚みでおがくずになってしまう分とか、
両端は割れたり欠けたりしているのを削り落としても目的の長さが取れるように、
消費税ほどの削りしろを付けて長めに製材し、流通している事が多いです。

これを半分の長さに切って2丁分とりますと、
105mm×45mm×1040mmくらいの素材となり、
そこからカンナを掛けたりして若干小さくなりますから、
長さは1m、幅は10cm、厚みは、ここに響板が乗りますので、5cmくらい。
というトンコリが多いのではないかと思います。

また、この用途ですと、部屋に居る人から見える場所に使う為、
節などの欠点が無い良材がほとんどです。
特選なんて書かれていたりしますが、
建築品質での特選を楽器品質で選ぶと、1本も合格しなかったりもします(笑)。


◇ 幅

これは胴の両側から両手で弾くという演奏方法からみても、
あまり大きく変える事は出来ません。
また、上記のように素材が限られている場合は、
この制約を脱しない限り自由な姿には作れないという事ですね。
ならば、丸太なり大きな角材から好みの大きさに製材してもらいましょう。
という事で、やっぱり製材所に乗り込む訳ですね。


よじ登る。。

とりあえず戻ってみる。