◇ 響板素材
ってやっぱり平らな板じゃないですかー。
響板の成形って?
良さそうな響板素材、意外と売ってないんですよねこれが。
いや、非常〜に高価なものならありますけど。。
ギター制作者なんかも結構探し回っているようです。
原木から製材してもらえば良いのですが、なかなかそうもいきません。
ホームセンターで売っている松系の薄い板はどうでしょうか。
たいていのものは節があったり、目の粗いものばかりです。
また、ほとんど全てが板目板なんですね、いためいた。
◇ 柾目と板目
丸太の輪切りを見て、年輪に対してどの方向に切り取るかで、板になった時の木目が変わります。
板材の断面から年輪の線を見ると、
板目板は、板材の中心付近で左右対象に逆向きの斜め線になっていて、
年輪の線が円弧を描いていた様子がよくわかる状態になっています。
それに対して柾目板は、年輪の線が表面に対してほぼ垂直になっていて、
反ったり変形しにくいのが特徴です。
また、板目板を半分にしたようなもので、年輪の中心はよく解らないけど線が斜めに走っているものを
追い柾(おいまさ)と呼びます。
本来トンコリは、丸太を半分に割って中身をくり抜き、元に戻すという話しを聞きました。
という事は、響板は追い柾もしくは板目になるのですかねぇ。
この図をごらん下さい。
さて、 胴体と同じ幅の柾目板を取るには、直径が2倍の丸太が必要になります。
丸太の中心はボソボソしていて、そこを含めた板はあまり良くありません。
また、中心が入った薄い板は割れてしまいます。
というか、中心は穴が開いているのと同じで、もともと繋がっていません。
だから柾目板は高価であり、一般用途に販売されている量産材ではほとんど見かけないのです。
なので、その昔、まだ大木がじゃんじゃか製材されていた頃の柾目の良材を求めて倉庫の奥底へ発掘しに潜り込んでみて、
たまたまいいヤツに巡り逢うことが出来たら購入するのです。
で、大抵倉庫にあるものは、ある程度の厚みがあります。
5mm程度の薄いものをそのまま販売といっても割れ易いですので、最低でも20mmはあるかと思います。
これを半分に。。。
と、実はこれが製材機では出来ない作業なんですね。
機械では、単純に表面から粉にしていって1枚の薄い板にするという、何とももったいない事なら出来ますが、
板材にしてしまったものを、片方もしくは両方を掴んでおいて切るという事が出来ないんですね。
丸太や大きな角材であればガシッと掴んでおいて、端から薄くスライスしていく事は可能なのですが。
なので、買ってきたら自分で薄く割ります。
途中で斜めにずれたらおしまいです。
さて、何年も寝かせていた材、反りはあまりありませんのでそのまま使えます。
と思いきや、やっぱりこれが全然ダメなんですね。
まず切ってるそばから反り返ってきます。
画像のものでも20年くらいは乾燥しているのに、何故でしょうか。
木材の細胞は結構わがままで頑固なんですね(笑)。
全細胞が常にどちらかの方向に行きたがっています。
それで、こんな薄板の内部でも常に押し合っていて、何年経っても素直になりません。
だから、どこかを切られて自由になると、すぐに曲がり始めるんです。
これがおさまるまでさらに時間が掛かるのです。
で、半分に割ったあと、平らな台に置いてみて、
反って持ち上がっている場所をカンナで削って低くします。
削ればまた動きます。
こうやって目的の厚さに近づけていって、自然に置いた状態で平らになっている板にします。
反っている板を押さえつけて接着すると、内部の力が強いままになって、
接着剤が負ければ剥がれてしまうし、
彫刻したらそこから割れが広がってきたり、
何しろなんとなく気持ちいいもんじゃありません。
へそ曲がりと呼ばれないように、しっかりと平らにしておくのです。
よじ登る。。
とりあえず戻ってみる。