◇ 響板の内面は??


素材として反りの取り除かれた平らな板を作ったら、
それを胴体の枠に合わせてみて、
ピタッと合ったら合格です。

では貼り付けましょう、ではなくて、
響板の内面を「響板」にします。


◇ 響板??

そうです。響板というくらいですから、
自ら震えて音を響かせるとか、音が反響するとか、
そういう重要な板なので、
紙ヤスリでゴシゴシ仕上げておしまいじゃあ
ちょっと悲しいんです。

だって、表面が空気と触れ合って、振動が音になるんですよ。


響板の内面も、わずかな深さではありますが、
平ノミで鱗仕上げにします。

響板の内面


これで、音の当たる胴体内側全面が曲面仕上げとなり、
平面でぶつかり合う「硬い音」ではなくなります。

また、紙ヤスリで仕上げられた表面ですと細かく毛羽立っていますので、
毛布に向かって叫んでいるのと同じように、
音が吸収されてしまうのです。
響板の裏が、吸音板だったら嫌ですものね。

ここはきっちり、刃物で手仕上げ。



という理屈をこねるか、
昔はいい機械なんか無かったから、
みんなこういう仕上がり具合にしかならなかったというか。
とにかくトンコリに求められている音は、
真っ平らで四角い音ではなさそうだという事ですね。
内側はあんまりキレイに仕上げちゃダメなんだよっていう話を
アイヌから聞いた事もありますし。



よじ登る。。

とりあえず戻ってみる。